老健(介護老人保健施設)「E」の施設内の様子 [リポート]

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私の親友Tさん(60才 男性)は、過去記事「Tさんの脳梗塞発病記」にも記したように、今年の春分の日に 脳梗塞を発症し、中野区江古田のSという病院に入院した。
Tさんは、記憶力や思考力には何の支障も生じなかったが、右半身麻痺となってしまった。

S病院でこれまでリハビリを続けてきたがあまり回復せず、しかしS病院には病院側の決まりとして半年間しか居られないとのことで、S病院の関連施設で かつ地理的にも近い Eという老健(介護老人保健施設)に入所することとなった。
Eは、「在宅介護が困難な65才以上の人」と「40才以上65才未満で特定疾病を患っている人」に入所資格があり、Tさんは後者に当てはまるので、Eに三ヶ月間入所しリハビリを重ねた後に帰宅という運びとなったのだった。
なお、特養(特別養護老人ホーム)と老健はどう違うのかを極めて簡単に説明すると、前者は終の棲家となる施設で、この老健は、利用者各々に合った期間の入所で回復をさせ 最終的には自宅復帰を目指す場所なのだそうだ。

入所したてのTさんから「ここ(E)は、Sのディルームとは様子がぜんぜん違うから 覚悟して来てね。」とメールがあった。

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それから約一週間後、私はEへ Tさんの面会に訪れた。

先ずTさんの部屋へ行き 頼まれていた秋冬物の部屋着と映画のDVD数本を渡し、車椅子のTさんと共に 縦横にテーブルの並ぶ 広々とした共同スペースへと移動した。
一見 S病院のディルームと何ら変わりない 広さ・テーブル・椅子の配置だった。

がーーー
Sのディルームでの面会時と同じように Tさんと 最近観た映画や行きつけのカフェの繁盛ぶりや他の友人の話しを始めた私の耳に入ってきたのはーーー
「クスリ まだぁ〜? クスリ まだぁ〜? クスリ まだぁ〜?」
おじいさんのすっとんきょうな声だった。
「お薬はね、お夕飯が終わった後でしょ」
優しく諭す 職員さんの声が聞こえてきた。
けれど間髪おかず、「クスリ まだぁ〜? クスリ まだぁ〜?、、、」は、同じすっとんきょうさで続いていた。
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共同スペースをじっくりと見渡すとーーー
あちこちにお年寄りが座っていたが、会話をしている人はおらず、おおかたの人が何も考えていない風に ただただ空間をポカンと眺めていた。

共同スペースの出入り口脇にはL字型の受付があり、カウンター内で職員さんがニ、三人、パソコンに向かったり書類の整理をしたりしていた。
職員さんは、カウンター内にいる人も共同スペースで仕事をしている人も、殆どが30代くらいの男性だった。
そのカウンターに直角に付く形で 車椅子のおばあさんが三人、まっすぐに顔を向けていた。
そのうち二人は後ろ頭しか見えなかったので どんな表情をしているのか判らなかったが、一人は私の位置からお顔が見えた。細面の目の大きなおばあさんだった。
そのおばあさんは般若の如き形相で「ぐわぁぁぁ〜〜〜! ぐわぁぁぁ〜〜〜! ぐわぁぁぁ〜〜〜!、、、」と叫んでいた。
カウンターに向いたおばあさん達とカウンター内の職員さん達の物理的距離は、ちょうどバーカウンターの止まり木に掛けた客とバーテンダーくらいの近さだったが、精神的距離は、一億光年くらい離れているように感じられた。

私とTさんの隣りのテーブルの 顔も身体も丸っこいおばあさんは、職員さんの一人に、「今日はどうしちゃったのー? お顔が険しいよ。笑おう!」と 人差し指で眉間をなでなでされていた。
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車椅子で片足だけを使って共同スペース内をぐるぐる廻っている 60代くらいの男性がいた。
男性は廻りながら「あ、初めて見る顔だ」といった感で私を見上げ、再び車椅子を動かしていった。
この男性は、Tさんと同じ理由での入所だと察することができた。
ぐるぐる廻っているのは、車椅子に馴れるためのリハビリだと思われた。

Tさんとのひとしきりの近況話しが終わった時、Tさんは「この間、敬老会ってのがあってね」、急に声をひそめた。
「『ふるさと』って歌あるでしょ、あれをみんなで歌ったんだけどね。 僕の正面に座った○○さんっていう90代のおじいさんは『ふるさとはいい歌ですねぇ』って、さかんに感動を伝えてくれてね、穏やかに世間話もいっぱいしてね、『ではまた明日』って、部屋に帰って行ったんだよ。 で、次の日、僕が○○さんに挨拶したら知らんぷりされてね。 『ふるさと』を歌ったことも僕と話しをしたことも、僕という存在じたいも忘れてるんだよ」と言った。
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私は、共同スペースと扉で隔てられている廊下にある 職員さんや面会者用のトイレに立った。
トイレの横のテーブルでは、入所者の家族らしき二人の中年男女と職員さんの一人が、とても深刻そうな張り詰めた空気感で 前のめりに話し合いを行っていた。

私がトイレから戻ると、Tさんの背後に小柄なおばあさんが立っていて、職員さん三人に「今日は帰らないよ。帰るのは明日だよ。 明日になったらご家族の人が迎えに来てくれるからね」と 囲まれていた。
Tさんは再び声をひそめ「本人の意志とは関係なく入れられてる人が大半だからね。帰りたがる人が多いんだよ」と耳打ちした。

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「ぐわぁぁぁ〜〜〜!」と叫んでいたおばあさんは、皆より食事の時間が早いらしく、ずっと車椅子を付けていた受付カウンターで、職員さんに スプーンで以て アーンと食べさせてもらっていたが、一口口に入れてもらう度に「ぐわぁぁぁ〜〜〜!」と やはり般若の如き形相で叫んでいた。
職員さんは、淡々とスプーンを運んでいた。

丸っこいおばあさんが「トイレー!」と 幼児が発するのと同じように 天に向かって声を飛ばした。
すぐに職員さんの一人(なでなでしていた人とは別の人)がやって来て、手を引いて 入所者用のトイレに向かった。
さながら、元気のない幼児が親に手を引かれているようだった。
そして、30代男性職員さんと二人で 当たり前の様子で個室トイレに入って行った。

Tさんと二時間半ほどしゃべり、Tさんも夕飯の時間が近くなったので おいとますることにした。

受付で「ありがとうございました」と礼を言い、扉を開け エレベーターに向かった。
すると 職員さんの一人が足早に追いかけてきて「今日は来てくださってありがとうございました!」と会釈をし、エレベーターの下りボタンを押してくださった。
「また来ます!来週来ます!!毎週来ます!!!」と笑顔を向けると、彼は「ありがとうございます!!」と もう一礼してくださった。

エレベーターの扉が開き、私はEを後にした。

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ーーー衝撃だった。
人間というのは、ここまで深く老いてしまうものなのか!!!ーーーと。

私は、テレビのドキュメンタリー番組やネットの文面や人様の話しでは、老健というのは どのような所でどのようなお年寄りがいるのか 大まかな知識はあった。
しかし私は、父方の祖父母とも母方の祖父母とも一緒に暮らしたことはなく、父は、私が18才の時に母と離婚し 囲っていた愛人さんの一人を本妻にし 今は「よその人」であり、母は、私が27才の時に 52才の若さで突然の病いで死んだので、「深く老いた人」と全くリアルには接点がないままに生きてきたのだ。

映像や文面や話しで情報を得るのと 自分がその空間の中に入って現実に目の当たりにするのとでは、認識の度合いが段違いに違うことを痛感した。

このような 深く老いたお年寄りを持つ家庭の大変さというものに、恥ずかしながら 初めて気づかされた。
同時に 深く老いたお年寄りの介護・看護をする職員さんたちのお仕事も、これまで以上に尊敬せずにはおれなかった。

私はこれからも、深く老いたお年寄りを身内に持つことは ない。
あるとすれば、それは、長生きした場合の自分自身だけだ。
自分自身の今後の人生設計は、自分なりに すでに明確に出来上がっている。

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青いペットボトル [写真]

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ゴミ捨て場にあった たくさんの透明なペットボトルの上にポツンと乗っかっていた 鮮やかな青いペットボトル。
青の鮮やかさを強調するためと それを周囲に馴染ませるために、ほんの少ぅしだけPC上で青のトーンをかけやした。

以前からあっしのブログを閲覧くださっているかたはお解りだと思いやすが、あっしの写真記事は、アート系であるにも関わらず、いつも 何の捻りも含みも想像性もない そのものそのままのタイトルを付けてやす。
例えば、今回の作品に いかにもアートなタイトルを付けるとしたら「都会の中の海」とかって感じになるわけでやす。
でも、あっしは、そういったタイトルを付けるのが嫌なのでやす。

何故かというとーーー
一番大きな理由として、あっしが撮っているアート写真なんぞは、そんなたいそうなタイトルを付けるほどの作品ではございやせん。単に、素人がスマホで以て自己満足に遊んでいるだけの稚拙な写真でやす。ーーーということだからでやす。

で、二番目の理由としては、観てくださるかたに自由に解釈していただきたいからでやす。
海でも 空でも。ちゃんと分別して捨ててる人って偉いなあ でも。そういえば、青い服持ってたこと思い出したよ でも。
何か限定するイメージのタイトルをこちらが付けてしまったら 観るかたの世界が広がらなくなってしまうからでやす。

そういえばーーー
何年か前に、自己紹介で、大真面目な顔して「僕は好青年です」と第一声を発した若者がいやした。
たとえもし本当に好青年だったとしても、、、「はあっ? それ、自分で自ら言うことですかぁ?」と 心の中で思いっきり嘲笑してしまいやした。


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お金は汚い! [独り言]

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みなさーん! みなさんは気づかれてやしたか?
「お金はとても汚いモノだ」ということを。
お金は、我々が日頃 手にするモノの中で「一番!」と言い切っていいくらいに汚い、バッチイバッチイモノでやす。
だから あっし・ぼんぼちは、「お金はとても汚いモノだ」と心して お金と向き合ってやす。

何故、お金がこれほど汚いかというとーーー
拭われたり洗われたりすることなく、何百何千 あるいは何万という人の手に触られて、そののち 自分の手元に来ているからでやす。
その何百何千何万の中には、トイレに行って手を洗わずに触った人もいるでやしょうし、ホコリだらけの床や土の上に落としてパパッともはらわずに財布に戻し 使った人もいるでやしょう。
銀行の窓口で受け取ったとしても、ピン札やほぼピン札に近い状態のお金が来る確率など 極めて稀でやす。

しばしば 電車の吊革やエスカレーターの手摺りが汚いからと 触るのを嫌悪するかたがいらっしゃいやすが、それらは定期的に掃除の係りのかたによって 丁寧に拭われてやす。
しかしお金には、「お金を掃除する係りのかた」はいなく、作られたが最後、銭洗弁天で洗われた直後のお金が偶然まわってでも来ない限り、汚れに汚れを重ねて 様々な人の手を渡り続けてやって来るのでやす。

そこのお嬢様や奥様! 入浴後にフェイスマスクを貼ってヒマな5分〜10分を持て余すあまり、明日の生活費は充分に財布に入っているかどうか 札や玉を勘定し、その後 手を洗わずにマスクを剥がし 乳液をペタペタ塗り込んだりしてやせんか?
初老やすっかりお年を召した 手指の乾燥した男性陣! 本やノートの頁を捲るのとつい同じ感覚で、指をペロッと舐めては札を捲り数え またペロッとやったりしてやせんか?

ーーー今、「はっ!自分は無意識に なんと汚いことをやっていたのだろう!!」と お気づきになったかた、おられるのではないでやしょうか?

以上、「お金はどれほど汚いか」という 非常に現実的な ぼんぼちからの忠告でやした。

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タイルのモザイク・Ⅱ [写真]

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吉祥寺駅ビル・アトレ地下の、柱の下に施されたタイルのモザイクの一部。
PC上の色調加工で ちょっとレンガ色っぽくしてみやした。
この場所は、2015年11月にも撮影し、その時は緑色っぽく加工して公開したので、今度は反対色でいってみようと思いやした。
あっしなりにでやすが、どちらもそれぞれに成立はしてやすが、自分の好みからすると今回の色調のほうが好きかな。

吉祥寺の街、、、もはやすっかり世界中から人が押し寄せる大観光地と化してしまい、「中央線三寺文化」と呼ばれていたのも、今は昔となってしまいやしたね。
かつての面影を偲ばせるものは、ライヴハウスの曼荼羅くらいでやしょうか。

「中央線三寺文化」ーーー東京に縁のない方やお若い方はご存じないとお察しするので、簡単に説明しやすとーーー
1970年代、国分寺 高円寺 そしてこの吉祥寺の三つの街は、元ヒッピーやヒッピーもどきや素人玄人入り乱れたフォークやロックのミュージシャンが独自の文化を謳歌していた独特の街だったのでやす。
三つとも中央線沿線に在り、三つとも「寺」が付くところから、いつしかそう呼ばれるようになりやした。
当時は中央線沿線は物価が安く また過去に文士も多く住んでいた事などから、こういった文化の花を開かせ易かったようでやす。

しかし、吉祥寺は上記のように すっかりイマドキのオシャレな街になり、国分寺も丸井が出来たことをきっかけに それまでの三寺の匂い立つ店は次々と姿を消し ありきたりの通勤圏の街に変わり果て、今でも頑張っているのは 中山ラビさん経営のほんやら洞くらいになってしまいやした。
唯一、三寺の文化が遺リ続けているのは、高円寺だけでやす。
高円寺は、三寺の匂いが薄れるどころかますます濃厚になり、通りにはベルボトムが闊歩し 驚く様な安さの居酒屋で ギターを脇に置いた若者がライヴハウスのチケットノルマなどについて語ってやす。

だからあっしも、最近は、吉祥寺には特別用事がある時以外は出向かず、高円寺でばかり遊んでやす。


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「ああ!馬鹿」 [映画・演劇雑記]

先日、よく行く神保町シアターに「ああ!馬鹿」という映画を観に出向いた。
うだつの上がらないサラリーマンが、そうとは知らずに上司の愛人に惚れてしまったために とんでもない騒動に巻き込まれるブラックコメディである。監督・須川栄三 主演・小沢昭一

私は普段から 飲食店や劇場の受付では、大きく声を飛ばしてしゃべるのだが、今回に限っては、タイトルがタイトルだけに その声では受付のかたを罵倒しているニュアンスになりかねないので、極力 声量を抑えて静かに チケットを所望した。「ああ馬鹿 お願いします」と。

そして そう広くはないロビーの一隅で時間を持て余していると、後から後からチケットを求めるお客さんがやって来た。
私と同じ理由でか 日頃から穏やかにしゃべる人達なのかは判らないが、どの人も皆 私と同じに静かに小声で「ああ馬鹿 一枚」「あー馬鹿 シニアで」「あぁ馬鹿 二名」と言っていた。
受付のかたも不快な思いをせずに 気持ち良く対応にあたる事ができたと察する。

そういえば、昔 弟が 近所のコンビニでアルバイトをしていた時期があったのだがーーー
私が、コンビニの仕事の中で一番大変なのはどんな作業なのかと問うと、
「仕入れ先の業者が来た時、売り上げた商品の商品名と個数を 大声で読み上げなければならないんだけど、その中に駄菓子の『らーめんババァ』っていうのがあってね、『らーめんババァ ○個!』って叫ぶみたいに言わなくちゃならないのが一番恥ずかしいよ。あんな屈辱は他にないよ」と話していた。

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九月の和装店 [写真]

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九月に入り、爽やかな過ごしやすい日も多くなりやしたが、陽射しが強く じと〜と蒸し暑い日もまだまだ少なからずありやすね。
今回はそんな日の午後に撮った 古い和装店のウインドウでやす。
憧れの写真家・森山大道先生を真似て、どよ〜んと裏ぶれた ちょっと怖い感じを狙ってみやした。
所詮は素人の真似事で 稚拙なのは百も承知の上でやすが、ブログは趣味の自己満足の世界なので、アップすることにしやす。

和装といえばーーーあっしにとって忘れられない負の思い出がありやす。そう、母親がらみの悪夢でやす。

あっしは成人式に振袖を着て出席をするのが長年の夢でやした。
二十歳を迎える時は、すでにみなさんもご存じのように、母親の決めた画家の仕事をして 自分の生活はすべて犠牲にして母親を養ってやした。
だけど成人式の日だけは、半日 自分の為に使い、自分の稼いだお金の中から3万だけ費やして 振袖をレンタルして着て 記念の日にしたかったのでやす。

でも母親は、それを絶対に許そうとしやせんでやした。
母親の言い分は「アタシの決めた仕事で月100万すらアタシに渡せもしないていたらくの子供が、自分の為に3万も しかも成人式に行って振袖を着るなどという理由で使うなんて、とんでもない親不孝者だ!そんな甘チャンな根性を許すわけにはいかねえ!」というものでやした。

「成人式に振袖を着て出たい!」「行かせねえ!」「行きたい!」「おめーが楽しむなんて許せねえ!苦しむのが親孝行ってもんだ!」
あっしが画家を始めた18才から2年間、バトルを続けていやした。

そして、成人式まであと何週間と間近になった時ーーー
あっしはそれでもどうしても振袖を着て成人式に行きたくて 強行突破しようと、絵の具を買いにゆくふりをして 隣街の着物レンタル屋さんに予約を入れて帰って、何食わぬ顔をしてやした。ーーー成人式当日も画材屋に行くと嘘をついて普段着で家を出ればいいのだし、と。

それから二、三日経ったある日ーーー
母親が鬼の様な形相でこう吐きやした。
「おめー!勝手に振袖の予約をしたそうじゃないか!この親不孝者がっ!アタシが断ってやっといたからなっ!」
着物レンタル屋さんから確認の電話があり、その電話に運悪く母親が出てしまったのでやした。
「こんな甘チャンの根性、根っから叩き直してやるわっ!!」
成人式参加案内の書類も、あっしの部屋を荒らしまわり探し出して、ビリビリに破いてしまいやした。
そして、あっしの絵の生徒全員に「この日(成人式の日)は大事な授業をやるから必ず来てくださいとウチの娘が言ってますから、何が何でも来てください」と電話をかけてまわりやした。

成人式当日ーーー
授業の合間に絵の生徒の一人が「ぼんぼち先生は、成人式の時はどんなお振袖着られたんですか?」と 笑顔を向けやした。
あっしは心の中で号泣しながら、黙って微笑み返すしかありやせんでやした。


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ルージィーで個性的なデザインのブーツと出逢えました! [ファッション]

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ファッションには並々ならぬ執着を持つ 私・ぼんぼち、20年近く愛して愛して愛し続けていたブーツを もうこれ以上はお直しがきかない という所まで履き潰してしまったので、2017年冬了りに泣く泣くサヨナラしました。(そのブーツの写真は、過去記事「履き古したブーツ」に載せてます)
そして以降のニ秋冬は、典型的な編み上げのワークブーツを履いていました。

私の中では、合皮だったというのもあり 75点と納得のできる点数ではなかったのですが、サイズの問題も大きく、他にいくら探しても 見た目とサイズ感の両面で納得のできる一品が見つからなかったので、これに妥協せざるを得ませんでした。
納得のできない物を身に着けなければならないというのは、私にとって非常に釈然としない気持ちの悪いことなのです。

コーディネートは完璧にバランスが取れていて 客観視しておかしな所はどこにもなく、他人様が口を揃えて「似合ってるよ。ぼんぼちちゃんらしいよ!」と いくら言ってくれたとしても、自分自身にとって100点満点ではない物を身に着けるのは苦痛なのです。
ファッションというのは、半分は身体で完成させ あとの半分は精神で完成させるものです。
身体の完成度は他人が見て判りますが、精神の完成度は本人にしか解りません。
そんな訳で、私はこのニ秋冬、足元に関しては少なからずのストレスを感じて生きてきました。

ーーーと!!
先日、ひんぱんに覗いている 高円寺のGROGGROG(グロッググロッグ)という レディース専門の古着屋さんで、ぼんぼちにとって120点!と言い切れる 素材とデザインのブーツに出逢えたのです!(写真参照)

クタッとした芯の入っていない牛革で、後ろは アキレス腱の両サイドの部分に切れ込みの入れられた ベルトでぐるぐるっと二重に巻いて固定する 個性的なデザインです。
私はガチッと形のしっかりしたブーツより クタッとしたルージィーなそれのほうが性に合っているのです。
2017年冬了りにお別れしたブーツも、クタッとしたルージィーなタイプでした。

店頭でこれを発見した刹那、「おぉっ!サイズさえ合えばこれに決め!」と 心の声をあげました。
そして果たして、履き心地も満点だったのです!感涙
お値段も、手持ちのお金で間に合うくらいに そうお高くはなかったので、私は早々に求め、フレンドリーな店員さんと このブーツについてひと盛り上がり話しをし、天にも昇る心地で家路につきました。

運命的な出逢いというのは、探し始めてすぐに おいそれとあるものではありませんね。
2年ぶりに ぼんぼちに至福の秋冬が訪れてくれます。
嗚呼、幸せ!!!

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プラスチックの黄色と緑色のザル [写真]

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プラスチックの黄色と緑色のザル。
ただそれだけのものなんでやすが、二色の鮮やかさがパッと目に入り 捨てられて砂が入った様子に生活感を感じたので、どう切り取るかに心を砕きつつ 撮ってみやした。
あっしなりにでやすが、納得できる仕上がりとなったので、作品としてアップしやす。

プラスチック製品、70年代に 爆発的に流行りやしたね。
キッチュで毒々しい赤やオレンジ色や黄色の 電気の笠やごみ箱や大ぶりのアクセサリー。
70Sコンセプトの居酒屋や雑貨屋に行くと、それらの物で溢れかえってやすね。
あっしは個人的には50Sが好きなので、50S調の物に囲まれていると気分が落ち着きやす。
みなさんは何年代がお好き?

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マヨネーズベースのディップあれこれ [料理・ソフトドリンクス]

全国 一億2623万人のマヨネーズファン、通称マヨラーのみなさん、お待たせいたしやした!
今回は、哺乳瓶に入ったミルクの代りにマヨネーズのチューブをちゅーちゅー吸って大きくなった あっし・ぼんぼちが、マヨネーズベースのディップのあれこれをご紹介したいと思いやす。
スティックサラダは勿論、水切りをしてさいの目に切り楊枝を刺した木綿豆腐や クラッカー おかき ポテトチップスに、又 そのまま舐め系ツマミとしても最適のディップの数々をご一読くだされ!


1 マヨネーズ+粗挽き胡椒

2 マヨネーズ+ケチャップ

3 マヨネーズ+醤油

4 マヨネーズ+味噌

5 マヨネーズ+もろ味噌

6 マヨネーズ+わさび

7 マヨネーズ+柚子胡椒

8 マヨネーズ+コチュジャン

9 マヨネーズ+和辛子

10 マヨネーズ+粒マスタード

11 マヨネーズ+シーズニングソース

12 マヨネーズ+リーペリンソース

13 マヨネーズ+おたふくソース

14 マヨネーズ+カレー粉

15 マヨネーズ+ごま油

16 マヨネーズ+ラー油

17 マヨネーズ+海苔の佃煮

18 マヨネーズ+練り雲丹

19 マヨネーズ+ケチャップ+粗挽き胡椒

20 マヨネーズ+塩+ごま油

21 マヨネーズ+醤油+ごま油

22 マヨネーズ+シーズニングソース+ごま油

23 マヨネーズ+カレー粉+ごま油

24 マヨネーズ+味噌+ごま油

25 マヨネーズ+もろ味噌+ごま油

26 マヨネーズ+コチュジャン+ごま油

27 マヨネーズ+コチュジャン+ラー油

28 マヨネーズ+オリーブオイル

29 マヨネーズ+レモン汁+クレイジーソルト

30 マヨネーズ+レモン汁+クレイジーソルト+オリーブオイル


みなさんは、何番のマヨネーズベースのディップを試してみたいと思われやしたでやしょうか?
又 みなさんの中に「こんな組み合わせもイケるよ!」というのをご存知のかたがいらしたら、是非とも教えていただけると嬉しゅうございやす。

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メンズのマネキン [写真]

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もう街なかのショップのウインドウは、すっかり秋モノでやすね。
これは、モアレ模様の光がくるくると当たり 色んな色に背景が変わる ちょっと凝った メンズのウインドウでやした。
マネキンがスタイリッシュな雰囲気だったので、それに最も合うブルーになったところでシャッターを押しやした。
家に帰り、よりスタイリッシュさを強調しようと、背景のブルーが濃くなるようにブルーのトーンをかけやした。

一番右のマネキンは、革のジャケットを着てやすね。
みなさん、革製品はお好きでやすか?
あっしは、鞄と財布とブーツは本革であることに拘ってやす。
本革というのは、長く使えるのみならず、使いこむほどに味が出て、長年愛用しているうちにますます魅力的な風合いになってくれるので、あっしのような 物に愛情を深く注ぐ者にとって とても相性のよい素材だと実感してやす。


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