プリンに負けたババロア [喫茶店・レストラン・カフェ]
私がまだ小学生だった1970年になるかならないかという時代ーーー
喫茶店やレストラン喫茶のデザートメニューには、たいていプリンと並んで、ババロアがあった。
私はいつもは、パフェ類やプリンアラモードを好んで食べていたが、一度ババロアというものも試してみたいと思い、注文してみた。
リング状に型抜きされた、サーモンピンクというか肌色というか、そんな色合いの、ツヤツヤと光る、直径10センチくらいの、シンプルなものが運ばれてきた。
口に含むとーーー
ねちっ もちっ ぼよ〜ん とした食感で、ミックスジュースの味だった。
不味いとは思わなかったが、「これならプリンのほうが、1000倍も美味しいな!」という印象で、以降、二度と頼む事はなくなった。
ちょうどその時代、喫茶店には「珈琲専科」と冠した、様々なアレンジコーヒーやストレートコーヒーを提供する店が、雨後の筍の如く出店し、そういう店には必ずといっていいほど「コーヒーババロア」もあったが、私は、「味はコーヒーでも、ねちっもちっぼよ〜ん」は同じに違いないと察し、一度も頼んでみようとは思わなかった。
私が高校卒業間近になった1970年代末期ーーー
ババロアは、喫茶店からも、レストラン喫茶からも、珈琲専科からも、メニューに見る事は殆どなくなっていた。
私と同様に、「これを食べるなら、プリンの方がよっぽどいい!!」と感じた者が、圧倒的に多かったためであろう。
プリンは今以って、喫茶店デザートの王道をゆく一品である。
1980年代くらいから、プッチンプリン系の、とろりと柔らかなプリンが主流になった時代もあったが、近年のレトロブームで、再び、1970年前後の、トテトテとした固めのプリンが人気を呼んでいる。
しかし、このレトロブームの真っ只中でありながらも、ババロアが復興する気配は、みぢんも、ない。
喫茶店やレストラン喫茶のデザートメニューには、たいていプリンと並んで、ババロアがあった。
私はいつもは、パフェ類やプリンアラモードを好んで食べていたが、一度ババロアというものも試してみたいと思い、注文してみた。
リング状に型抜きされた、サーモンピンクというか肌色というか、そんな色合いの、ツヤツヤと光る、直径10センチくらいの、シンプルなものが運ばれてきた。
口に含むとーーー
ねちっ もちっ ぼよ〜ん とした食感で、ミックスジュースの味だった。
不味いとは思わなかったが、「これならプリンのほうが、1000倍も美味しいな!」という印象で、以降、二度と頼む事はなくなった。
ちょうどその時代、喫茶店には「珈琲専科」と冠した、様々なアレンジコーヒーやストレートコーヒーを提供する店が、雨後の筍の如く出店し、そういう店には必ずといっていいほど「コーヒーババロア」もあったが、私は、「味はコーヒーでも、ねちっもちっぼよ〜ん」は同じに違いないと察し、一度も頼んでみようとは思わなかった。
私が高校卒業間近になった1970年代末期ーーー
ババロアは、喫茶店からも、レストラン喫茶からも、珈琲専科からも、メニューに見る事は殆どなくなっていた。
私と同様に、「これを食べるなら、プリンの方がよっぽどいい!!」と感じた者が、圧倒的に多かったためであろう。
プリンは今以って、喫茶店デザートの王道をゆく一品である。
1980年代くらいから、プッチンプリン系の、とろりと柔らかなプリンが主流になった時代もあったが、近年のレトロブームで、再び、1970年前後の、トテトテとした固めのプリンが人気を呼んでいる。
しかし、このレトロブームの真っ只中でありながらも、ババロアが復興する気配は、みぢんも、ない。
中心部分が青いチューリップ [写真]
白い花びらに中心部分が淡い黄色のチューリップを、何かしら加工をする目的で、構図をキメて撮っておきやした。
ネガ加工をしてみたところ、この様な色彩になり、特に中心部分が美しい青になって面白い結果を得られたので、ここに公開しやす。
チューリップが盛りの時期には、何人ものかたのブログで、様々なチューリップのお写真を観せていただけやした。
近年のチューリップって、ほんとに色んな色やフォルムに富んでいるのでやすね。
あっしが個人的に特に好きだなあと思った色は、臙脂色、フォルムは、細ーい筒っぽ咲きでやす。
あと、植え方は、同じ色やフォルムを揃えてずらっと植えてあるのよりも、あらゆる色、フォルムがごちゃまぜになっているのが、自然のお花畑っぽいイメージがして、いいなあと思いやした。
みなさんは、どんなチューリップがお好みでやすか?
タグ:チューリップ
人に物を教える時のコツ [独り言]
長くこのブログをお読みの方はご存知の様に、私は18才から27才まで、画家をやっており、私の画歴を知った人達が、「絵を教えてほしい」と、後から後からやって来たので、日曜日は、自宅アトリエで絵を教えていました。
27才で画家を辞めてからも、今まで教えていた人に「続けて教えてほしい」と頼まれ、又、新たにも、次から次へと、教えてほしいという人が門を叩いたので、教える仕事は私にとってそれほど辛くはないというのもあり、ほんの2、3年前まで、ずっと教える仕事は、途切れなくやってきました。
そんな中で、経験値として学んだのが、「教えるには、高い専門的技術を持っていて、それをただ伝えれば良いという訳ではない。教えるには、しかも、『長くこの先生に教わりたい』と思ってもらうには、あるテクニックが必要だ」という事です。
そのテクニックとはーーー
「生徒さん生徒さんそれぞれの、得意としている分野をさり気なく聞き出し、褒め、そして、その分野が自分はいかに出来ないか、をアピールする」という事です。
教えていると、当然ながら、注意をします。
「影は黒を使うのではなく、モチーフの色に補色を混ぜた色を使いましょう」等と。
どんなに優しく注意をしても、注意をされると、人間の心というのは凹みます。
ですから、その凹んだ部分を、雑談の時間を使って巧く補うのです。
「○○さんは、何をなさるのがお好きなんですか?」
「そーうですねー、主婦ですから、お料理くらいのものですねー」
「お料理は、何がお得意なんですか?」
「主人が煮魚が好きなので、煮魚をよく作りますね」
「ええっ!すごいですね!煮魚がお得意だなんて! 私なんて、煮魚作ろうとすると、いつもビシャビシャの汁に魚が浮いてるって感じになっちゃうんですよー」
「あら〜、先生! それは、お水をお入れになっているんではないですか?」
「はい、入れてます」
「ふふふ、先生〜! 煮魚には、お水、入れちゃいけないんですよ。 先ず、お酒を入れるんです。それで火加減はですね、、、」
と、その生徒さんは、「自分は、絵は素人で下手だけど、先生より遥かに出来るものがあるのだ!」と、満面の笑みになり、心を開いてくださり、結果、良好な人間関係が築けます。
本当はビシャビシャの煮魚なんて作っていなくても、失敗談、いかに自分はその人が得意としている分野が出来ないか、をアピールするのです。
私が教えていたのは、絵の私塾だった訳ですが、このテクニックは、会社組織その他、あらゆる「教える」場面で使えるのではないでしょうか?
「教える立場にあり、教わる人がどんどん離れていってしまう。信頼を得られない」、この様なお悩みを抱えている方は、ひとつ、試してみられては如何でしょうか?
赤い背景のイラストと赤い外壁 [写真]
透明なビニール袋に入れられて捨てられていた 赤い背景のイラストと、その脇にあった赤い外壁。
赤赤で、切り取り方で画になるぞ!と、何枚か撮ってみて、これが一番キマったので、これを作品に向けて構築させることにし、統一感を持たせるために、かすかに赤いトーンをかけやした。
特別とっぴな写真ではありやせんが、ゴミ置き場で撮った写真にしては、綺麗なものが仕上がったと、あっしなりに満足してやす。
ぼんぼち、アイコンのマークや髪の色からもお解りになるように、赤って好きな色なんでやすよねぇ。
紅赤もいいけど、最も好きで自分にしっくり来るのは、朱赤。
自分にとって、何故だか身近な色に感じやす。
みなさんは、どの色が、一番お好きでやすか?
近田春夫著「グループサウンズ」で、GSファンも目からウロコ! [感想文]
私はGSが好きで、有名どころの代表曲の他には、特に嗜好に合う スパイダース ゴールデン・カップス タイガース オックスを、少々突っ込んで聴いています。
しかし残念な事に、私は世代的にGSリアルタイム世代ではなく、ネオGS世代なので、GSのコンサートには物理的に行けなかったために、ネオGSの王者・ファントムギフトのライブに甘んじていたので、いくら、前述したGSグループのライブ盤を聴いたところで、音源に収められていない曲は聴く術が無く、又、どのGSグループが先にデビューしたか、や、どの様な理由でGSがこの様な形態の音楽になったのか、など、点々でしか解らなかった事を、この本は、線でつなげてくれ、「何故?」も詳らかに解説してくれているので、目からウロコが何枚も落ち続けました。
さすが、天下の近田春夫さん!と唸った一冊です。
先ず、GSの萌芽。
定説では、ビートルズに憧れ 模倣した若者達が、プロダクションに見い出されてデビューした、とされていますね。
けれど私は、この定説には、大きく疑問を覚えていたのです。
まぁ、GSとひとくくりに言っても、方向性は様々でしたから。
ーーーもし、全てのGSグループをごったに一つの大鍋に入れてグツグツ煮て、そこから匂い立つものって、果たして そんなにビートルズビートルズしているだろうか?ーーーと。
その疑問を、近田さんは、ズバリと解明してくれます。
GSの種になったのは、ビートルズじゃなくてアストロノウツの「太陽の彼方に」だよーーーと。
もっと正確に言うと、アストロノウツの、水泡が次から次へと湧きあがるが如くの「♪ポンポヨポンポヨポンポヨポヨポヨ、、、」という音ではなく、それをカバーした寺内タケシとブルージーンズの、柔らかでかつ押しの強い「♪ジャージャジャジャージャジャジャージャジャジャジャジャジャ、、、」のギターサウンドだーーーと。
私は、「あぁ!そうだよ!これだよ! これがGSの種の音だよ!」と、膝を打ちました。
次に、繁栄期。
GSというのは、他国にはない、独自のガラパゴス的進化をとげた 日本だけの音楽ジャンルです。
ネット時代になり、世界のあらゆる時代の音楽が自由に聴ける様になった現代では、他国に「GSマニア」が存在するほどです。
何故、種の種はアメリカにあり、多くのGSグループが、ブリティッシュロックをやりたかったにも関わらず、シングルカットされる楽曲は、ロックだか歌謡曲だか判らない、又、歌詞も、舞台はヨーロッパのお城で、メンバーは王子様さながらの衣裳とイメージだったのかというとーーー
メジャーデビューするには、GSのメンバー本人達に主導権は全く無く、それを握っていたのはプロダクションであり、各プロダクションの方針で、殆どのGSグループは、歌謡曲の作詞家・作曲家の先生が、楽曲を作っていたわけです。
当時の作詞家・作曲家の先生方というのは、モダンジャズが好きで、ロックはあまり知らずに、「ロックって、こんなものだろう?」という憶測で作り上げたから、あの様な、悪く言うとへんてこりんな、良く言うと独創的な楽曲になったそうです。
又、お城と王子様のイメージは、まだGSがグループサウンズと命名される以前のGSブーム初期に、ブルーコメッツが「ブルーシャトー」を大ヒットさせ、「ああいった歌詞なら当たるんだ!」といったところから来ており、歌詞に留まらず、衣裳が王子様になり、イメージも、「トイレにも行かない」風を作ったそうです。
この様なシングルカットに不満を抱いていたGSグループは少なくなかった様で、アルバムを聴くと、ストーンズやアニマルズ、そしてビートルズを、ガレージパンク的なノリで何曲も演っています。
カップスに至っては、ステージでは、シングルカットされた曲は、徹底して 一切演らなかったそうです。
シングルカット曲は、あくまで、メジャーでいるための、商業的手段と、割り切っていたんですね。
そして、衰退期。
GSブームというのは、爆発的な大ブームになったにも関わらず、ほんの五年間くらいで、終焉してしまいます。
何故ゆえ、これほど、ブームの終焉が早く来てしまったのか???
私は以前、ムッシュかまやつさんの自伝を読んだ時に、ムッシュは、「GSは金になる!と、ありとあらゆるプロダクションが、実力もないのに王子様の格好だけをさせて、それはもう沢山のGSグループをデビューさせ、結果、まるで戦国時代のようになってしまった。 これが、GSブームがあんなにも早く終わった理由だ」と述べていましたが、近田論によると、それだけではなかったとの事です。
オックスの失神騒動ーーー。
前身としてのグループ活動は以前からあったけれど、オックスは、GS大繁栄期にデビューします。
なので最初から、「お城」であり「王子様」を背負ってスタートします。
その中で、オックスが前身時代からパフォーマンスとして演っていた、ノリにノってくると、ステージを転げ回る、というのを、ストーンズのカバー「テルミー」で、ステージで披露し、失神パフォーマンスにつなげたところ、観客のファンの少女達も、集団トランス状態になり、失神する様になってしまった。
これをPTAが許さなかったから、という事です。
オックスのライブ盤に、演歌やわらべ唄が入っているのは、失神ファンを少しでも抑える目的だったそうです。
それでも失神少女達はいなくはならずに、PTAで、「失神少女達を出すオックスいかん→GSは悪だ!」という図式が成り立ってしまい、GSのコンサートに行かせない学校が増え、みるみると終焉に向かわざるを得なかった様です。
GSブームが終わってから、代表的なGSの人気者ばかりがチョイスされたグループPYGが結成されますが、これも長くは続きませんでした。
この理由は、私にもすぐに解りました。
ジュリーとショーケン、それにスパイダースの面々を入れ込んだグループなど、ファンが認めるわけないではありませんか?!
ジュリーファンにとって、ショーケンは敵、ショーケンファンにとっても全く同じ。
本格的ロックファンを自認していたスパイダースファンにとって、元タイガースや元テンプダーズのメンバーなどは、単なるアイドルとして、鼻もひっかけないのですから。
日本で最初のロックブームであったロカビリーブームは、こうして、第二期日本ロックブーム・GSブームに引き継がれ、そして、はっぴいえんどに代表される第三期日本ロックブーム、つまり、ニューロックの時代へと、移行します。
勿論、それぞれのブームとブームの間にはキッチリと縦線が引けるわけではなく、前のフェイドアウトと次のフェイドインは重なっています。
GS後期にも、カップスやモップスは、すでにニューロックを演っていましたから。
ですから、この書籍、リアルGS世代のかたで、「どうしてこうなったのだろう?」と、謎を覚えていた向きにも、私の様な、後追いのGSファンが、GSを構造的に理解するにも、ニューロック以降のロックファンが、自分達が今、夢中になっている時代の前のロックシーンはどの様だったかを知る上でも、多大な知識を与えてくれる一冊です。
値段も大きさもお手頃でありながらも、得るものは非常に大きな一冊です。
タグ:近田春夫グループサウンズ 感想
無彩色の壁面に黄色い鎖 [写真]
三種類の違った素材・明度の無彩色の壁面に、横一本に渡された黄色い鎖。
無彩色と黄色との対比と、この単純さに面白味を覚えたので、迷わず撮り収めやした。
これが何処で何の為の物か、という理屈は抜きに、単に抽象画を観る感覚で、自由に鑑賞していただければ、幸いでやす。
無彩色と黄色って、最高に相性がいいんでやすよね〜。
あっしがこれまでに出逢ってきた、無彩色と黄色を使ったデザインで、「おお!これは秀逸!」と感嘆したのは、新宿の老舗ジャズ喫茶のDUGのマッチでやす。
二つ折りのぺたんこなタイプのマッチなんでやすが、表側は、白地にブルーグレーでDUGとだけ書かれていて、二つ折りを開くと、内側は鮮やかな黄色なんでやすね。
開いた瞬間、無彩色から黄色が目に入るのが、大変心地よく、ハッ!とさせられやす。
つくづく、デザイナーさんの有能さにあっぱれでやす!
「おじいさま」と「じじい」の違い [比較論]
・おじいさまは、元旦には、正絹の着物をキリリと着る。
・じじいは、元旦から、シミのついたジャージをずるずると着ている。
・おじいさまは、応接間にプロの肖像画家を呼んで、より威厳ある風に描いてもらい、孫達に「じぃじ、立派ー!」と、尊敬される。
・じじいは、観光地の似顔絵屋に「おぅ、俺もひとつ」と入り、欠点を思いっきりデフォルメして描かれ、孫達に「じーちゃん、クリソツー!」と、大爆笑される。
・おじいさまは、映画を観る時、握りこぶしを口元にあて、「コホン」と小さな咳払いを一つだけし、始まるとずっと静かに、ストーリーを追いテーマを見い出す。
・じじいは、映画を観る時、始まるや、「ゲホゲホゲホゲホ ゲェーッ ペッ!」を大きく繰り返し続けるので、本人も周囲の人も、どんなストーリーだったのかどんなテーマだったのか、まるで見えて来ない。
・おじいさまは、歯が抜けるとインプラントにし、飲食店でも真っ白い歯をキラリと覗かせ、フロア中を爽やかな空気に染める。
・じじいは、歯が抜けると入れ歯にし、飲食店でも冷やタンで入れ歯を洗い、冷やタンの水をモワ〜と黄土色に染める。
・おじいさまは、行きつけの割烹で里芋が出て来た時、「ほう、これは大きな里芋ですね。このくらい大きいと、子芋が20個くらいあっという間に付きますよ」と、今でも家庭菜園の達人。
・じじいは、行きつけのスナックで、里芋が出て来た時、「おぅ、デッケエ里芋だな。俺のと同じくらいデカイよ。だから俺は、ちいと前までは、子供の20人くらい、作ろうと思えばあっという間に作れたんだ」と、今でも口だけは、シモが達者。
・じじいは、元旦から、シミのついたジャージをずるずると着ている。
・おじいさまは、応接間にプロの肖像画家を呼んで、より威厳ある風に描いてもらい、孫達に「じぃじ、立派ー!」と、尊敬される。
・じじいは、観光地の似顔絵屋に「おぅ、俺もひとつ」と入り、欠点を思いっきりデフォルメして描かれ、孫達に「じーちゃん、クリソツー!」と、大爆笑される。
・おじいさまは、映画を観る時、握りこぶしを口元にあて、「コホン」と小さな咳払いを一つだけし、始まるとずっと静かに、ストーリーを追いテーマを見い出す。
・じじいは、映画を観る時、始まるや、「ゲホゲホゲホゲホ ゲェーッ ペッ!」を大きく繰り返し続けるので、本人も周囲の人も、どんなストーリーだったのかどんなテーマだったのか、まるで見えて来ない。
・おじいさまは、歯が抜けるとインプラントにし、飲食店でも真っ白い歯をキラリと覗かせ、フロア中を爽やかな空気に染める。
・じじいは、歯が抜けると入れ歯にし、飲食店でも冷やタンで入れ歯を洗い、冷やタンの水をモワ〜と黄土色に染める。
・おじいさまは、行きつけの割烹で里芋が出て来た時、「ほう、これは大きな里芋ですね。このくらい大きいと、子芋が20個くらいあっという間に付きますよ」と、今でも家庭菜園の達人。
・じじいは、行きつけのスナックで、里芋が出て来た時、「おぅ、デッケエ里芋だな。俺のと同じくらいデカイよ。だから俺は、ちいと前までは、子供の20人くらい、作ろうと思えばあっという間に作れたんだ」と、今でも口だけは、シモが達者。
タグ:おじいさまとじじい違い
二つの茶色い小壺 [写真]
あっしんちの近所の雑貨屋さんの店頭に置かれていた 直径十センチほどの茶色い小壺。
同じ物が二つ並べてある所と、他には何もフレームインしないで撮れる状況だったので、構図、特に傾げ加減に心を砕きつつ、撮り収めやした。
実際は、壺はピッカピカの新品で、白い部分は真っ白にペンキが塗られていたのでやすが、画面全体をまとまりのあるものにする為と、あっしはアンティークな雰囲気が好きなので、ヴィンテージ加工を施して、古めかしい昔の写真のように仕上げやした。
あっしなりにでやすが、納得の一枚となりやした。
みなさんは、もし、この壺がお家にあったとしたら、何を入れられやすか?
あっしは、、、、、眼鏡かな。
第28回の演技のレッスンを受けて [リポート]
今日は、4月13日(木)第28回「ジュリアス・シーザー」のレッスンのリポート&感想を、つづらせていただきます。
最初にウォームアップとして、当日配られた、某映画のシナリオのワンシーンを読みました。
ト書きがなく、いかようにも受け取れるダイヤローグだったので、相手役の人と私とがそれぞれに思い描いた設定をやりました。
相手役の人は、女医と男性患者という設定でした。
私は女医役をやったのですが、自分のことを相手が好きか、尋ねる台詞で、その前に、迷う気持ちや勇気を出す気持ちとして、充分に間を取ってから尋ねたら、「その間は良いね」と褒められました。
私は、二人は大学生で、同サークルに所属している 友達以上恋人未満という設定を思い描いたので、次にその設定でやりました。
私は、ラストの方の二つの台詞、「ふつう」「変な人」が、どこかで誰かが使ったような言い方なので、そういう言い方はしない方がいい。ぼんぼちさんオリジナルの言い方をする様に、とのダメ出しを受けました。
メインのシェイクスピアのお勉強ではーーー
ブルータスと彼の愛妻ポーシャのダイヤローグの方から読みました。
私はポーシャをやったのですが、ポーシャは長台詞が多く、21行の長台詞の21行目で 一番言いたい事を言うので、それ以前の、ブルータスの昨夜の言動を思い出して言ったり、比喩表現の台詞は、あまり高低をつけすぎずに、「通底音」(音楽でいうと、ドミソ ドファラ の、ドに相当する、ずっと流れ続ける音)を守りつつ、20行を言い切らなければ、何を目的としている長台詞なのか解らなくなってしまう、とダメ出しを受けました。
そうダメ出し受けた事を念頭に置いて次に読んだら、「出来ましたね。通底音、守れましたね」と肯定され、あぁ、この20行は、このくらい幅の狭い高低でいいんだ、と思いました。
次の長台詞のところでは、「こうしてひざまずいてお願いします」と言って、ひざまずきながら そこから又延々と台詞を言う設定で、(レッスンでは、終始、椅子に座ったままの体勢です)私は、当たり前の様に、ここは小さく声を落として発するところだな、と判断したのですが、先生に、「一般の人は皆そういう言い方をするんだけど、理屈をよく考えてみて! ひざまずいてでもお願いしたい事でしょ。だから、声を強くしなくちゃ。 だけどその後に、何をお願いしたいのかを言うのだから、それよりかは大きな声にならない様に。 それから、ひざまずきながら台詞を言うというのは、声が出しにくい体勢になるのだから、そういう事までちゃんと頭に入れておかないと!」と指摘され、なるほどー!まだまだ私は、解釈が浅かったな、と、目からウロコでした。
又、「『でも』等の接続詞は、テコとして使える言葉だから、そろそろ自分一人でそこに気づいて、使える様になってもいい頃だよ」と、難易度の高い事を求められましたが、先生の仰る通り、これから、自分一人で気づいてゆけるようにしよう!と、拳を固くしました。
最後は、アントニーの演説である 1ページ半の長台詞をお勉強しました。
私が読むと、先生は先ず、「前回、このテキストで、僕が注意した事を守って、よく復習してきたのが解ります。その頑張りは良かったと思います」と仰いました。
ダメ出しされたのは、重要な言葉として、「野心」という語が何度も出てくるのですが、「や」だけが極端に強くなっているので、「やしん」と同じ強さで発するように、と、感嘆の「ああ」は、小さく濁らせずに、大きく美しく張って言うように、それから、一行一行の中でも 何が特に重要な言葉なのかを、もっとよく考えて、その言葉を強く言う様に、でした。
加えて、アントニーは政治家なのだから、政治家らしいしたたかさが、言葉のはしばしに出てくるといいよね、という事も言われました。
この回のレッスンは、ダメ出しもたくさんされましたが、褒められたところも幾つもあり、「ああ!自分、進歩してるんだな!」という実感を得られた回でした。
黄色い提灯と看板の大衆居酒屋 [写真]
黄色い提灯と看板の大衆居酒屋。
二つの物が黄色で呼応し合っていたので、これは画になる!と、撮り収めやした。
この、大衆性とうらぶれ感をより強調するために、リアリズム感が失われない程度に、少しだけコントラストをあげて、黄色を目立たせ 暗い所をぐっと暗くしやした。
特別どうといった写真ではありやせんが、こういう古いうらぶれた居酒屋は、近い将来 改装されてしまう可能性が高いので、記録としても遺しておきたい!と思いやした。
みなさん、こういう古い大衆居酒屋、お好きでやすか?
あっしは、大〜好きでやす!
扉を開けるとき、メニューを見るとき、品が出てくるとき、テーマパークではしゃぐ子供のようにわくわくしてしまいやす。
男性諸氏、全ての女性は、洒落たフレンチに連れて行くのが喜ばれる、と思い込んでおられるとしたら、それは違いやすよ〜ん。
あっしのような者だっておるのでやすよ〜ん!
タグ:古い大衆居酒屋