渋谷のロック喫茶「B.Y.G」で至福の音楽タイムを過ごす [喫茶店・レストラン・カフェ]

喫茶店マニアであれば外せない喫茶店ジャンルに「ロック喫茶」がある。
東京でロック喫茶といえばーーー
そう、今は無き国分寺の「ほら貝」と、渋谷・円山の「B.Y.G」である。
今回は、先日久しぶりにB.Y.Gを訪れたので、その時の様子を記したいと思う。

pm5:30 早々に、ステッカーがびっしり貼られた扉を押し、落書きで埋め尽くされた薄暗いウッディな一階席に陣取る。
一階スペースには、既に 他に二組の客が入っていた。

20200818_165954.jpg一応メニューを確認し、ハイネケンとナポリタンを注文する。
同時に、卓上のリクエストカードに「初期のヤードバーズ」と書き、フロア係りの女の子に「アルバムの指定はしませんが、とにかく初期のヤードバーズをかけて下さい」と渡す。

ハイネケンにグラスは付いて来ない。
ラッパ飲み。
他の店であれば、私はグラスを所望するところだが、この店では ちょっとお行儀の悪いラッパ飲みがよく似合う。

ヤードバーズが流れ始める。
まだカバーを演っていた頃の 極く極く初期のアルバムである。
レコード盤をかけているので、針音がアナログ感を盛り立てていて それも心地良い。
ハイネケンのボトルを片手にリズムを取り、軽く酔いがまわるのを享しむ。

客がもう一組入店。
ナポリタン運ばれて来る。
ピーマンたっぷりで、私好みのナポリタンである。

20200818_170041.jpg他の客はリクエストをしていない様なので、ではもう一つと、今度はカードに「ジャニスジョプリン」と書き、「これも、アルバムは指定しないので」と 先の女の子に。

唇を朱く染めつつ、ブルージーで破滅的なジャニスに舌鼓を打つ。

〆めにはティオぺぺ。
フィッとあおり、唇を整え、焦げ茶色の席を立つ。

会計カウンターで会計を済ませると、厨房&レコード&会計係りのお兄さんが、「ありがとうございました。是非また いらして下さいね」と 笑顔で会釈して下さった。

目にも舌にも、そして何より耳に、至福のひとときであった。
ヤードバーズとジャニスを頭蓋に回転させながら、円山の町の坂をゆらゆらと下った。
次回は、初期のホリーズとアニマルズをリクエストしようかな、などと思いつつ、、、



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