上野の喫茶店「coffee shopギャラン」で70年代にレッツゴー!! [喫茶店・レストラン・カフェ]

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JR上野駅周辺は古い喫茶店の宝庫ーーー「古城」「王城」「マドンナー」「純喫茶・丘」「coffee shopギャラン」等々ーーーな訳ですが、その中から今日は、「coffee shopギャラン」をご紹介したいと思います。

coffee shopギャランーーー
JR上野駅・不忍口から大通りを渡って小路に入るや、ギラギラした電球の看板とメニューのサンプルが、上野らしい前時代的匂いを発散させています。
フロアへの階段を上がる途中にも、電球でこさえられた店名がギラギラしており、否が応にも、この店名が脳裏深くに刻み込まれます。

二階フロアにたどり着くと、天井や壁の照明が、やはり 「これでもか!!」と言はむばかりにギラギラしており、この店は「省エネ」という言葉が誕生する遥か以前に誕生した事がうかがえます。

ーーーと、店員さんが現れ、人数を聞かれます。
ウエイトレスさんの制服は、黄色い角襟のブラウスに赤地に黒と黄のチェックのチョッキに同生地のプリーツスカート。
ウエイターさんの制服は、黒いシャツに黒いズボン、ウエイトレスさんと同じ赤地のチェックのチョッキ。
いずれも、左胸の所に「coffee shopギャラン」と、ミシン刺繍がされています。
この時点で、気分はかなり70年代です。

人数によって通される席は違いますが、どの席も 茶色の革張りのゆったりとした椅子で、ここでますます70年代感アップです。
メニューは、定番のコーヒーや紅茶から、昔ながらの盛り付けのパフェまで。
細部に至るまで、70年代をないがしろにしていません。

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そして、極めつけは、何といってもBGMです。
小さすぎず大きすぎずの音量で、次々と流れてくる曲は全て、70年代前後の流行歌なのです!

友人と行った折には「これ歌ってた人は、一発屋だったよねー」とか「この頃、私はまだ中学生で、深夜放送でよく聴いてたよ」等と、おのずとそういった話題になります。
又、一人で入店した時は、100%BGMに浸り込め、「なるほど、当時の自分は子供だったから意味が解らなかったけど、この歌の詞は、こんなに切ない恋心を歌っていたのか」とか「スナック歌謡というのも、今聴くと、なかなか乙なものじゃああーりませんか」と、全身全霊、完全に70年代に持ってゆかれます。

殊に、自分にとって特別に思い入れのある歌い手さんや作家さんの曲になると、「おおっ!」と、革張り椅子から身を起こさずにおれなくなります。

私が前回行った時には、ジュリーの「コバルトの季節の中で」とタイガースの「花の首飾り」がかかり、王子様の様に美しかった頃のジュリーが眼前に浮かび、時の流れの悲しさ・残酷さに涙にむせび、この写真を撮った日は、私の人生に最も大きく影響を及ぼしたマルチ表現者・寺山修司氏作詞の「時には母のない子のように」がフロア中を包み込み、「あぁ、私も もう少し早く産まれてさえいれば、生で寺山さんの舞台を観に行けたのになぁ、、、」と、ちょっと悔しさが湧きいでてしまいました。

次から次へと流れる70年代前後の流行歌、、、その中には、70年代をリアルタイムで生きたアナタの思ひ出の曲もきっと流れる筈です。
ヒデキの「ギャランドゥ」が流れる可能性も、、、勿論 大アリです。
なんせ店名が「ギャラン」ですから。

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