「バミる」とは [映画・演劇雑記]

今日は、演劇用語の中の「バミる」という言葉について、解説したいと思います。

バミるとはーーー
役者の立ち位置や小道具の置き位置を解りやすくするために、舞台にカラーテープや発光テープを貼って目印にする事を言います。

舞台を観に行って、ひな壇式の客席の後ろの方や 二階席に座ると、舞台を上から見下ろす形になり、舞台上に小さな四角やT字型がテンテンと 何ヶ所も貼られているのに気づかれた事のある方は多いかとお察しします。
そのテンテンが「バミり」なのです。
決して、舞台の割れ目を補修しているのではありません。

使用例としてはーーー
「Aさんは二場でここに板付きにしたから、ここ、バミっておけ」
「装置が入ったら、次はバミるの 忘れないように」
「あぁ〜、テープが古くてくっついちゃっててバミれませーん!」
等です。

尚、「バミる」の語源は、「場を見る」から来ている との説が有力ですが、明確ではないようです。

みなさんも、これから舞台を見下ろせる席にあたって、バミってあるのを見つけたら、劇中のどこかで必ずその位置に、役者が立つか座るか 小道具が置かれるかするので、それはいつなのかを楽しみにしながら観劇するのも、また一興かと思います。

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