Microlonのステッカー [写真]

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古びたサッシの窓に貼られていた たくさんのステッカー。
同じステッカーが何枚も貼られていて反復図案的な面白さを覚えたので、撮り収めやした。
加工は、文字を黒くしてくっきり浮き立たせるために、ネガ加工をしやした。

このMicrolonって、一体何のことかと思って調べたら、車やバイクに使う薬品の一つなのだそうでやすね。
あっしは車もバイクも免許すら持っていないし、ドライブに同乗するのも大の苦手なので、初めて目にした言葉でやした。
思い返してみると、このステッカーが貼られていた窓は、確か、小さな自動車修理工場だったな、、、と気づきやした。

だけど、ぼんぼち、かっこいい車を『観る』のは大好きでやす。
谷保旧車祭(いわゆるクラシックカー展示イベント)には、何年も連続で通ったり、「おぉっ!」と思う車が通り過ぎると、振り返って眺めてしまいやす。

で、今までの人生で一番かっこいいと感じた車はでやすねー
あっしんちから西荻窪の駅に行く途中で五日市街道を渡るんでやすが、そこで信号待ちしてた一台の車ーーーなんと!70年代のオフホワイトのコンバーチブルの乗用車に フロント部分の八割方を、赤錆でサビッサビにしていたんでやすね。
車に疎いあっしでも、「これはご自身で、あるいは専門の業者さんに注文して オリジナルにカスタマイズされたんだな!」と解りやした。
乗っておられたのは、50才くらいの ロングヘアを赤茶色に染めて古着系の格好をした男性でやした。
車がかっこ良かっただけでなく、乗っておられるかたのイメージと何とぴったりだったことか!!
あっしは、もうちょっと長く信号待ちされていたら、「かっこいいですね!」と声を掛けていたところでやす。

ファッションでも全く同じでやすが、「かっこいい」「お洒落」というのは、単に高級有名ブランドを買ったり 流行りの物をポンと身に着けることではないんでやすよね。
「いかに、世界に一人だけの『自分』という素材に心身共に似合った物を探し出し、そのままではシックリ度が少ないと感じたら、自分仕様にカスタマイズ・コーディネートできるか」なんでやすよね。

あの錆びさせた車に乗られていた男性、骨の髄から「お洒落」というものを解っていらっしゃるかただな、と唸りやした。


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