死ぬ前にもう一度行きたい地、それは大阪!! [独り言]

20211123_090516.jpg

私は、そうあちこち旅行をしたほうではないのだが、「今までに訪れた事のある地で、死ぬ前にもう一度行きたい場所はどこですか?」と問われたら、一もニもなく「大阪!!」と答える。

大阪には、一度だけ、三十代半ば頃に、四泊五日で一人旅をした。
何故、大阪に行ってみたかったかというとーーー
私はブルース好きで、ナニワブルースのニ大御所・上田正樹さん(サウストゥサウス)と憂歌団の大ファンなので、聖地巡礼をしたかった事、もう一つは、ディープな街歩きをするのも好きで、大阪は東京の東の端以上にディープな地が在ると聞いていた事、からである。

当時は、パソコンの存在こそはあったが、まだ、HPを作っているのは、ある程度の企業か芸能事務所くらいで、「ディープスポット案内」などという 個人や有志で立ち上げるマニアックなサイトは、どこにも無い時代だったので、とりあえずはるるぶを買い、路線図をたよりにやみくもに電車に乗り、「あ!この駅、面白そう!」と直感したら下車する、という方針を決行した。

川面に映る繁華街のネオン 夜の港 梅田 難波 道頓堀 アメ村 通天閣 新世界 鶴橋 を、「おお〜!これは期待を遥かに上回るなあ!!」と感激しつつ歩き、「さて、次はどこ行こう?」と、ひょいと京橋の駅で下車してみた。

「ここはなんだか、リーマン相手の飲み屋街らしいな、、、」と きょろきょろしているとーーー
「ねーちゃん、飲みに行かへんか〜〜?」
どぶ板裏のなめくじのような目をしたおっさんが、下心丸出しでナンパしてきた。
「いえ、結構です。 私、東京から来た観光客で、あちこち観て周るのに忙しいんです」と断ると、
おっさんは、「おぉーー!!そーかー!?」と、一瞬前とは別人のごとくトーン高く声を上げると同時に、八月の晴天下の向日葵のようなまなこになり、「ならな、○○行って、○○観るとええでー。 あとな、○○も観いひんとあかんで。 あっ!それからな、○○も死んでも観てから帰らなあかんでー。 なら、気ぃつけてなー! 大阪、楽しんでってなー!!」
向日葵の笑顔で手を振り、人混みにまぎれ去って行った。

「大阪っていい所だなあ〜〜!!」と、改めて思った。
大阪、死ぬ前に、絶対にもう一度 行きたい!!

20211123_090541.jpg

nice!(229)  コメント(71) 
共通テーマ:映画