小春日和の下の多肉植物 [写真]

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近所のスペイン料理店の外壁に飾られていた 多肉植物達。
ちょうど上手い具合に 主役の鉢に半分だけ 冬の柔らかな陽が当たっていて、このままで充分に成立したので、加工はしないことにしやした。
特別変わった作品ではありやせんが、垂れている植物もいい変化づけとなり、小春日和らしい光と影が出てくれたので、あっしなりに、まあまあ納得してやす。

スペイン料理店といえばーーー
あっしは、父を思ひ出しやす。
この辺りのことは、古くからこのブログを読んでくださっている方々はご存知のことと思いやすが、あっしが中高生の頃、あっしの父は、二ヶ月か三ヶ月に一度だけ 家に帰っていたんでやすね。
で、家族の中であっしだけは、月一で土曜の夕方、新宿の御苑前に呼ばれて、食事に連れて行ってもらってやした。
父はよほど好きだったらしく、食事の店は決まって、イタリアンかスパニッシュでやした。
昔は御苑前近辺には、本格的な美味しいイタリアンやスパニッシュの店が何店も在ったんでやす。
他愛ない話しをして ピラピラッと小遣いをもらって 食事を終えて、また御苑前に戻り「じゃあね」と手を振りバイバイしやした。
父がどこに帰って行っていたかというと、複数人囲っていた愛人さんのいずれかのマンションでやした。
あっしはこういう家庭の形が、あまりにも自分にとって普通だったので、どこの家もそんなもんだろうと疑わずに育ったのでやすが、ウチのような家庭が、世間ではごく少数派だということを、三十代になって初めて知り 驚きやした。



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