こんな女性がお母さんだったらなぁ [独り言]

何週間か前の夕方の4時頃、郵便物を手に近所の郵便局へと歩いていた。

とーーー
どこにでもいそうな髪の長い30才くらいの女性が、乗っていた自転車を停めて こう声をかけてきた。
「郵便局へ行かれるんですか?」
「はい、そうです」
私は、唐突に声をかけられたので、少々驚きながら答えた。
「郵便局、やっていませんよ」
女性は、優しく静かに仰った。
緊急事態宣言発令期間中だから、郵便局も臨時に早く閉めていますよ、ということを教えてくださったのだった。

私が手にしていた郵便物はレターパックの青で、レターパックの赤は窓口でないと受け付けてくれないが、青は、窓口でもポストへの投函でもどちらでもOKの物なので、「郵便局の前のポストで大丈夫です」と返すと、「そうでしたか」ーーーそれは安心しましたと言わむばかりにニッコリ微笑まれた。

私は、世の中には ここまで見ず知らずの他人を気遣ってくださる親切な人がいてくれるんだ!との感激に、一気に心がポオッと温かくなり、200%の笑顔にならずにいられず「ありがとうございました!!」と頭を下げ、郵便局前のポストへと足取りも軽く進んだ。

自粛自粛で 友人とも逢えずに楽しい会話に飢えていたことや、何日か前に喫茶店で 不躾なご婦人達が一言の断りもなく相席をしてきて三密に追い込まれ 気持ちがささくれ立っていたためもあり、よけいに心に響いた。

こんな素敵な女性が自分のお母さんだったら どんなにか良かっただろう!と思った。

20200515_200731.jpg

nice!(237)  コメント(82) 
共通テーマ:映画