「寂しくなかったですか?」 [父]

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よく話しの流れで「私の父は複数人愛人さんを囲っていて 私の家である本宅に帰るのは二ヶ月に一度くらいでした」と言うと、時々「寂しくなかったですか?」と たずねてくる人がいる。
そのたずねかた・そこに見える感情が「寂しかったのか寂しくなかったのか かいもく想像がつかないから教えて?」というのならいっこうに構わない。いくらでもたずねてほしいと思う。
そして「ぜんっぜん寂しくなかったですよ。だって、私にとってはそれが当たり前だったから」と 笑顔で答える。

しかし、たずねてくる人の中には 以下の感情が見え見えの輩が少なからずいるのである。
「寂しかったよねー!寂しくなかったわけないよねー!愛人囲うなんて酷いお父さんだよねー!」と言わんばかりの 眉をハの字にした いかにも哀れな者を見おろすような「寂しくなかったんですかあっ?」。
何?その決めつけ!愛人囲うことがさも悪いような 家に帰らないことが絶対的にいけないような、一方方向からのかたくなな考え。
どういうお父さんがいいお父さんかどうかは、その子供本人が決めることだろうが。

そういう感情で以て「寂しくなかったんですかあっ?」と迫ってくる人には、売り言葉に買い言葉で こう返してやりたくなる。
「ということは、アナタのお父さんは毎日家に帰ってきてたんですね。愛人の一人も囲えなかった 甲斐性無しのお父さんなんて、情けなくなかったですかあっ?」ーーーと。

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タグ: 愛人
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