映画マニアあるある15 [映画・演劇雑記]

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私は以前は、自分のことを「いわゆる一般的な映画好きの一人」だと自覚していました。
けれど、「映画好き」と自称する人と映画にまつわる話をすると、何一つとして話が噛み合わないのです。ーーー正確に言うと、私の言っている話の内容が相手に通じない、相手が理解が出来ないのです。
そして何年か前に、某大学の映画研究会を経て 映画関係の仕事をしていた人と知り合いになったところ、話がツーカーで、大の映画友達になりました。
よって私は、世間の基準からすると、「一般的な映画好き」ではなく「映画マニア」なのだということに気づきました。
ということで今回は、私のような映画マニア同士の会話、あるある15を列挙したいと思います。


1 映画館のことを「小屋」と呼ぶ。

2 カメラのことを「キャメラ」と呼ぶ。

3 監督を、苗字+さん で呼ぶ。 ただし、長谷川和彦監督に限っては「長谷川さん」ではなく「ゴジ」または「ゴジさん」と呼ぶ。

4 唐突に「黒沢さんは、、、」と相手が発した場合、すかさず「明?清?どっち?」と突っ込む。(黒沢明監督ですか?黒沢清監督ですか?という意)

5 「小津さん(小津安二郎監督)が好き」と言われたら、「古い映画が好きなんですね」ではなく「メジャーどころが好きなんですね」と返す。

6 シネコンで上映される様な類いの映画のことを「商業映画」と呼ぶ。 または単に「商業」とも。

7 ピンク映画とにっかつロマンポルノの違いを解っている。(前者はジャンルで後者はブランドです) そして、ピンク映画もにっかつロマンポルノも、恥ずかしい映画ではなく れっきとした作品だと認識しているので、喫茶店などで 普通の大きさの声でそれらについて真面目に語る。 そういった時、ピンク映画のことを「ピンク」と略して言うことが多い。

8 助監督のことを「ジョカン」と略して言うことも多い。

9 脚本のことを「ホン」と略して言うことも多い。

10 長台詞のことを「ナガゼリ」と略して言うことも多い。

11 それでいて、アニメは「アニメーション」と略さないで言う。

12 一般的な映画好きが「アニメを観た」と言ったら「何アニメーション?」と質問する。

13 アニメーションの技法を、セル系アニメーション CGアニメーション以外にも5つ以上言える。 例ーーーオブジェクトアニメーション ドローイングアニメーション カットアウトアニメーション クレイアニメーション パペットアニメーション 等。

14 テレビや雑誌にたくさん出ていることを「露出が高い」と言う。 例ーーー「塚本さん(塚本晋也監督)は、初期の頃から露出高かったですよね」等。

15 作品全編 またはシークエンス またはシーン またはショットの「長さ」のことを「尺」と呼ぶ。 例ーーー「冒頭のシークエンスは無駄に尺とってて水っぽかったね」等。


だから、映画マニア同士が話しているのを一般的な映画好きや特別映画に関心がない人が傍で聞いても、たとえそれが、たった今 その人が観てきた映画に関する話だったとしても、何を言っているのかサッパリ解らないと思います。

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