マリリンモンロー主演映画お薦め五作品 [感想文]

今回は、私が中学一年の時からの熱烈なファンで 今もなおかつその情熱は薄らずにいる、私の中で世界一素晴らしい女優・マリリンモンローの主演お薦め映画五作品を、紹介したいと思います。
この五作品、モンローの魅力が最大限に発揮されていて、加えて 作品の出来そのものも 矛盾や欠点が無く優れている という二点から選びました。

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○「ノックは無用」 1952年 監督・ロイ・ウォード・ベイカー

ホテルに滞在する客のベビーシッターを頼まれたが、一人の男に出逢った事をきっかけに 精神を患っていた過去が噴出し、異常な言動に走ってしまう女性を、モンローが全身全霊で演じるサスペンス。
特別ファンではない方の中には「モンローは見てくれだけのセクシー女優」と思っておられる向きが少なくないかも知れませんが、この一作を観ると、彼女は、心理表現にも非常に長けた演技派でもある事が痛感できます。


○「百万長者と結婚する方法」 1953年 監督・ジーン・ネグレスコ

大金持ちとの結婚をもくろむ庶民の美女三人組の ロマンチックコメディ。
あれやこれやの作戦で挑むものの、最終的には三人は、心から愛した貧乏男を選ぶ、、、が、ラスト、その中の一人は実は大実業家だったと判明するというオチ。
モンローは、極端に近眼の女性をコミカルにチャーミングに演じ切っています。
フォックス型の眼鏡が少しもイヤミなく似合っていて、個性的な美しさを発散させています。


○「紳士は金髪がお好き」 1953年 監督・ハワード・ホークス

ジェーン・ラッセルと歌姫二人組を演じるモンローが、豪華客船の中での小事件に巻き込まれるが、ラストは二人共それぞれに幸せを掴む、ミュージカルラブコメディ。
ファッションショーさながらに次々とまとわれるクオリティの高いデザインの衣装と 十二分に盛り込まれたミュージカル場面は圧巻!
中でも、クライマックスシーンで モンローがピンクのドレスで「ダイヤが一番」を歌い踊るところは、その実力と美しさに 惚れ惚れと惹き込まれずにはおれません。
「五作品中どの作品が特にお薦めですか?」と問われたら、私は何の迷いもなく、この作品を挙げます。
その位、あらゆる点で完成度の高い映画です。


○「帰らざる河」 1954年 監督・オットー・プレミンジャー

ゴールドラッシュ時代を舞台とした 酒場の女歌手と彼女がホレているペテン師と誠実な父子の織りなす人間ドラマ。
女歌手・モンローが、冒頭シーンではゴキゲンに、ラストでは哀しみをたたえて歌う様の違いに、単に 見とれ聴き惚れるだけでなく、感情表現の見事な表し方にも着目せずにはおれません。
彼女が哀しく歌って了りかと思いきや、誠実な父が酒場から連れ出し妻にする という展開に心洗われます。
そして、酒場の前に捨てられた赤いハイヒールの寄りのショットに、これからの三人の幸福な生活が象徴されます。


○「バス停留所」 1956年 監督・ジョショア・ローガン

三流酒場で酔客の相手をさせられながら歌う自称・歌姫と 田舎から初めて出て来たウブなカウボーイが、すれ違いの恋の末にめでたく結ばれる というシノプシスのラブコメディ。
青いウロコ模様のセクシーな舞台衣装が、モンローのスタイルの良さと肌の白さを引き立て、惹かれては嫌いまた惹かれる彼女の表情の美しさと演技力が、アップによって 詳らかに見て取れます。

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以上が、マリリンモンローファン歴45年の私・ぼんぼちがお薦めする マリリンモンロー主演映画五作品です。
「モンローはポスターやスチール写真でしか見たことないよ」という方は、お気が向かれたら是非一度、また、私と同じ様に熱烈な長年のファンの方にも再観していただけたら、と思う 時代を超えた名作群です。


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