ボロボロの提灯 [写真]

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高円寺北口の小路に在る居酒屋さんの提灯。
雨風にさらされてここまでボロボロになっても あえて新しい物と取り替えずにいるこのセンスに惹かれ、撮らずにおれやせんでやした。
加工は、「らしさ」をより出すために、少しだけ朱色がかったトーンをかけやした。

あっしはこの提灯に、究極の退廃美を感じやした。
新しい物を水に浸して手で破いても、絶対にこんなにいい具合にボロボロになってはくれやせん。
それは、レトロ調に作った喫茶店にしても アンティーク風に作られた器類にしても ヴィンテージっぽい加工を施された服に関しても同じで、特に古着好きのぼんぼちとしては、服は妥協できないものがありやす。
「時の経過」に肩を並べられる 重みと深みのある独特の風合いは、人工的作為ではどう逆立ちしても叶いやせんね。


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