「純喫茶」の「純」とは何か [喫茶店・レストラン・カフェ]

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この答えはすでに 私のブログの「喫茶店・レストラン・カフェ」のカテゴリーの過去記事の中の何記事かで補足として必要だったので書いていますが、今回はここだけに焦点をあてて、改めて 簡潔に解りやすく述べたいと思います。

「純喫茶」の「純」とは何か?
ーーーそれは、「女性のお色気サービスは一切しないで、純粋に飲食を愉しんでもらう事を目的とした喫茶店」の「純」です。
1960年代後半までは、街街に ロングドレスの女性が横に座り酌をしてくれる お色気サービスをウリにする「特殊喫茶」が在り、それに対して「ウチはそういう喫茶店ではありません!」という事を判らせる為の「純」です。
稀に「アルコール類を出さないのが純喫茶でしょ」と思っておられるかたがいらっしゃいますが、それは間違いです。

事実 殆どの純喫茶にアルコールドリンクスはありました。
瓶ビール ウイスキーの水割り フィズ類(ジンフィズ バイオレットフィズ カカオフィズ等)ーーーそれらには大抵 ピーナッツの小皿が付いてきました。
ですから私が幼かった60年代、日曜日の純喫茶では、パパはジンフィズ ママはコーヒー 子供達はフルーツポンチにプリンアラモードなんていう構図が定番でした。
又 フードメニューでは、サンドイッチにバターと和辛子を練ったものが塗ってあったり、蟹缶をポン!と一缶 キャベツのせん切りの中央に乗せた蟹サラダがある店も 少なくありませんでした。

時代は下り 60年代後半、特殊喫茶は減少、そしてついには消滅し、したがって純喫茶は「純」と冠する必然が無くなり、それ以前に出来ていた純喫茶は「純」を付けた看板をそのままに営っていましたが、以降に開店した純粋に飲食を愉しませる喫茶店は、「喫茶」とだけ名乗る様になった、という訳です。

同時にこの時代には、お色気サービス無しの喫茶店は様々な個性をまとう様になり、純喫茶とほぼ同時代から在った名曲喫茶に加え、ジャズ喫茶 ロック喫茶 民芸喫茶 和風喫茶 「珈琲専科」等と冠する幾種類ものストレートコーヒーやアレンジコーヒーを供する喫茶店、、、と百花繚乱、70年には喫茶店黄金期となります。

そんな喫茶店黄金期もみなさんご存じの通り、徐々に衰退、今でも頑張っている店も何店も在るには在りますが、開店した時代の古かった純喫茶は、フィズやポンチや蟹サラダといった余り注文の来なくなったメニューは排除してゆき、それでもその他の理由も加わり存続が難しくなり、現在では絶滅危惧状態となりつつあります。

目の前の父のジンフィズの真っ赤な缶詰めチェリーも 淡い緑のキャベツに赤白だんだらの蟹の身のコントラストも チューリップ型の大ぶりのグラスのグリーンのソーダ水の中から掬いあげたキューブ状のフルーツも、もはや過去完了、、、
喫茶店マニアとして歩み始める前身が純喫茶だった私・ぼんぼちにとっては、一抹もニ抹も寂しさを覚えずにはおれないものがあります。

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緑の窓枠 [写真]

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辛子色の飾りを設えた緑の窓枠とその中に見える青い花瓶。
窓上方には木も映って全てがキマったので、作品としてアップすることにしやした。
ぼんぼちには珍しく加工はまったくしてやせん。

撮影場所は、東京郊外・国立の大学通り沿いに在るアンティークショップでやす。
最近は閉まっている日ばかりで、営っているのか営っていないのかよく判らない状態でやすが、あっしが国立に住んでいた二十年以上前はいつも開いてやした。
アンティーク物が大好きなあっしは、この店では 吹きガラスで作られた透明地に濃い青のストライプのチューリップ形のグラスを買いやした。
会計時に店主らしきおじさんが「これはスペインの物だよ」と教えてくださいやした。
あっしが「この青が気に入りました」と言うと、おじさんはニッコリ微笑んでくださいやした。
その濃い青いストライプのグラスは今住んでいる家のテーブルの上にワインオープナーを入れて置いてあり、グラスを見る度に この店の内部の様子やおじさんの笑顔を思い出しやす。


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どちらが上手(かみて)でどちらが下手(しもて)か・その覚え方 [映画・演劇雑記]

演劇やライブ鑑賞好きのかたの中には、意外と 舞台・ステージの「どちらが上手(かみて)でどちらが下手(しもて)」かを知らない または何度聞いても覚えられない、というかたがおられるようです。
なので今回は、舞台・ステージのどちらが上手でどちらが下手かと、その覚え方を簡単に説明させていただこうと思います。

先ず、どちらが上手でどちらが下手か ですが、これは、自分が客席側にいて舞台を観ている時、右手側が上手 左手側が下手、です。
ですから、自分が舞台に立った場合は逆になる訳ですから、自分の右手側が下手 左手側が上手、となります。

次に覚え方ですが、「右肩上がり」という言葉を頭の中に入れておくと覚え易いと 私は認識しています。
そう、よく商品売り上げや観客動員数で使う あの「右肩上がり」です。
その「右」と「上」という語を「右肩上がり」の中から引っ張り出すのです。
自分が客の立場で、つまり客席側にいて「右が上」と。
そうすれば覚え易いし、また一度そうやって覚えれば、まず忘れてしまう事もないとお察しします。
無論、舞台で上手側の方が物理的に高くなっている訳ではなく、言葉としての覚え方の方法です。

そうすれば、演劇やライブを観に行った際に、「三人娘役の一番下手側にいたコが特に声の通りが良かったね」とか「私の席、すごい上手側だったんだけどメンバーの中でダントツ好きなギターの○○さんは立ち位置下手側なのにアンコールで上手側まで来てくれて嬉しかった!」等と、円滑に説明する事ができます。

演劇・ライブ好きのかたがた、もしもお気が向かれたら、この覚え方で「どちらが上手でどちらが下手」かを覚えてみられては如何でしょうか?

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板の木目 [写真]

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修復中の街路灯の根元を覆う様に置かれていた 板と重しの砂袋。
これを発見した瞬間、「間違いなく作品になるものが撮れる!そして加工は、ややコントラストを強めた白黒でキマる!」と思いやした。
結果、頭の中で思い描いた通りの仕上がりとなりやした。
あっしなりにでやすが、最高に気に入っている一枚でやす。

木目といえば、、、
あっしんちは、春休みと夏休みに必ず旅行に出掛ける家庭だったのでやすが、宿泊先がホテルではなく旅館だった場合、天井にこんな風な木目の板がびっしり貼られている部屋が多かった記憶がありやす。
床についた時に、あそこは○○に見えるなあ、などと想像を巡らしながら眠りに入ったものでやす。
当時はそれを、ただ何かに見えて面白い としか感じなかったのでやすが、今こうして改めて見ると、木目って、自然が作った素晴らしい美でやすね。


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コミニュケーション能力のない店員 [独り言]

景気が悪くなった為であろう、最近は、殆どの店で 店員への接客教育が行き届いているようである。
だが、私の若い頃は「そこで何でそう言うの?」「そこで何でそういう態度するの?」と 大きな疑問の荷物を抱えて帰路につかずにおれない コミニュケーション能力のない店員というのが、けっこうな確率でいた。
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高校時代、私はパーマをかけていたので、三年間 月に一度づつ美容院に行っていた。
幾つもの美容院で何人もの美容師にシャンプーをされたが、彼ら(彼女ら)は、ほぼ100%に近い割り合いで、洗い始めると こう発するのだった。
「いつ洗いましたかあああーーーっっっ!!!」
しかも、揃いに揃って上から叱りつける様な 厳しい口調で言うのだった。
私は毎日夜、風呂に入る時に洗っていたので「昨夜です」と答えていた。
すると、彼ら(彼女ら)は、これもまた揃いに揃って黙り込むのだった。
顔に布をかけられているのでその直後はどんな表情をしているのか判らず、シャンプー台から起こされ布を外された瞬間にチラと顔を見ると、これもまたまた揃いに揃って、憮然とした様な ムッ!とした様な 悔しい!といった様な、そんな表情をしているのだった。
そして私が、持参した こういう仕上がりにしてほしいという絵を見せながら「ここは○センチ切ってここは○センチ切って ここはこういう感じでパーマをかけて、、、」と注文をするまで その表情のままだんまりを続けるのだった。

「昨夜洗った」という答えが、そんなにムッ!とだんまりをさせるほどに意表を突く気に食わないものだったのだろうか?
三〜四日洗わないで来てくれないと洗い甲斐がないじゃないか!というのだろうか?
それとも逆に、美容院に来る日はその日の朝に洗ってから出て来るのがマナーだというのだろうか?
それならそうと、きちんとそう言ってくれればいいのに。
そうすれば私だって、三〜四日洗わないなり、当日の朝洗うなり、従ったのに。
憮然としただんまりでは、こちらに何を求めているのか、皆目 伝わる訳がない。

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二十代後半の頃、私はカクテルラウンジでアルバイトをしていた。
あるバイトに行く日、予想外に時間が空いたので、駅近くで一番大きな書店で時間をつぶす事にした。
と、分厚く充実した内容の世界洋酒事典があるのを発見した。値段は6000円くらいだった。
その日、私は、食事をしてバイトに入るだけのつもりで家を出て来ていたので、それほど金を持ち合わせていなかったし、重くて大きな本を持ってバイトに入るのも何なので、三日後のバイトが休みの日に買おうと、近くで商品整理をしている若い女性店員に声を掛けた。
「あの、、、この本、三日間、取り置きしていただけますか?」
すると その若い女性店員は、瞬時に嫌あ〜〜〜な顔になり「できませんっっっ!!!」と大声で怒鳴った。
私が「えっ?、、、できないんですか、、、」と返すと、彼女は私の返答などまるで聞こえもしなかったかの様に、酷く怒った顔をして商品整理に戻っていた。

私はバイト休みの三日後、洋酒事典が無くなっていない事を祈りつつ その書店に行った。
運良く、世界洋酒事典はあった。
レジで、事典を包んでいただき代金を払う際に、レジ担当の中年男性に「こちらの本屋さんは、けっこう大きな規模で営っていらっしゃるのに取り置き出来ないんですね」と言うと、中年男性は「えっ!お取り置き、出来ますよ」と目を丸くした。
私が三日前の若い女性店員とのやり取りを話すと、彼は、眉間に深く皺を寄せ 大きく首を傾げ、それから「その店員、幾つくらいでどんな背格好でどんな髪型でしたか?」と聞いてきた。
私が答えるや、中年男性はおそらく店長さんだったのだろう、「申し訳ありませんでしたっ!ウチはお取り置きもお取り寄せもしておりますので、今後とも宜しくお願い致します!まことに申し訳ありませんでしたっ!!」と深々と頭を下げてくださった。
店長さんは、取り置きを頼まれた事で何でそんな嘘をつき しかも激怒したのだろう?と 彼女に対して負の疑問でいっぱいだったのに違いなかったのだった。

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三十代前半の頃、私は、ミス・ディオールという 五十年代をそのままに継承するレディースブランドが気に入っていて、ミス・ディオールの服をひんぱんに購入していた。
ミス・ディオールの店舗は、都心の某デパートの中に入っていた。
ある日、またミス・ディオールを新調しようと、以前に購入したミス・ディオールのワンピースを着て、そのデパートへ向かった。
その日はミス・ディオールに直行する前にお茶でもしようと、同デパート内の喫茶室へ寄った。
喫茶室を出る時、レジで中年のウエイトレスが、満面の笑顔で話しかけてきた。
「今日は、おでかけですか?」
ーーー???
私は、千も解りきった質問に心の中の首を激しく傾げた。
ーーーおでかけして来てるから ここに居るんじゃないですか。
心で首を傾げつつも、顔では笑って「はい!おでかけです!」と答えた。
すると彼女は、「どちらへおでかけですか?」と ますます意味不明の質問を重ねた。
私は心の中で、より首の傾斜を激しくしながら、笑顔を崩さぬままに「○○(そのデパート名)に来る為に出掛けてきました!」と返した。
彼女は一瞬にして、私を異星人を見るが如きの目つきとなり、無言で釣りを投げやりに私の掌に置いた。

ロングドレスでも引きずっていた訳でもあるまいし、ひざ丈の街着のワンピースを、しかも そのデパートに入っているブランドの商品を着ていた事が、彼女にとって何でそんなに奇妙だったのだろう?
最もそのデパートに来るのに相応しい格好じゃないか。
彼女は、そのデパートに来るのに相応しいいでたちをしたお客さんに次々と そんなトンチンカンな質問を投げかけ その度に異星人を見るが如き目つきをしていたのだろうか、、、???
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ここに挙げた店員達とヘイテイつけ難いコミニュケーション能力のない店員、昔はあっちにもこっちにもいた。
今も全くいなくなったとは言い切れないが、そうそうはお目にかからなくなり、たいてい気分良く帰宅する事が出来、そういう観点では良い時代になったと感じている。



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捨てられたバナナの皮 [写真]

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アスファルトの上に捨てられたバナナの皮。
収集車が収集する際に可燃袋からぽろりと落としてしまったものか、行儀の悪い人が食べ終わった皮をそのままポイと捨てたものかは知る由もありやせんが、とにかくアスファルトの道の上にバナナの皮が唐突に落ちてやした。
今回は、そういう現実をそのままに受け入れた、「ここにバナナの皮が捨てられています」という ただそれだけのリアリズム作品でやす。
加工は、現実感がより強まるように、少しコントラストを強めやした。

捨てられたバナナの皮、、、といえば、それを踏んで滑って転ぶのは、昭和のお笑いの王道でやしたね。
あっしの大好きなスパイダースの主演映画「ザ・スパイダースのバリ島珍道中」の中でも、冒頭のシークエンスで マチャアキが食べたバナナの皮を田辺昭知さんが踏んで滑って怪我をして、海外公演に一人遅れてゆく、という件りがありやす。
観ていて「昭和といえども何てベタな!」と瞬間思いやしたが、話しの内容が、とんでもない珍事件に巻き込まれたり、マチャアキと順ちゃんが女装をしたり、といったハチャメチャな映画だと判ったので、観終わった時には、バナナに滑るというベタさ加減も バランスが取れていて成立しているな と思いやした。


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高円寺JIROKICHI45周年記念ライブに行って [感想文]

高円寺に在るブルースを主に演るライブハウスJIROKICHIが、オープン45周年ということで、2020年2月1日から3月18日まで アニバーサリーイベントを行った。要は、普段はなかなか来てくれない大御所ブルースミュージシャンが日替わりで出演してくださる特別期間ということである。

スケジュールを確認するや、私は迷わず2月25日の「木村充揮ソロライブ」と3月6日の「有山じゅんじと上田正樹 ぼちぼちいこかライブ2020」に行こうと決めた。

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先ず、木村充揮さんソロライブであるがーーー
ソロと銘打ってはいたが、木村さんのボーカル&ギターのみならず、サポートに、ボーカル&ギター ドラムス ハープが入っていた。
木村さんはハイボールらしきロングのアルコールドリンクスを5〜6杯おかわりしながら、大阪人特有の「アホかっ!」を連発し、半分近くは漫談といったセトリで ゆる〜〜く演られていた。

サポートのボーカル&ギターの方が披露してくださった社会派ブルースの2曲ーーーこの2曲、どちらもひょうひょうとした中に大きく頷ける社会の矛盾が組み込まれていて なかなか良かったーーーの他には、憂歌団時代のオリジナルやカバーアルバムの中に入っている曲が殆どで、私が知らなかった曲は、ラストの外国曲1曲だけだった。

中でも笑ってしまったのは、「りんご追分」のイントロを爪弾いて「♪りんごぉ〜〜〜」と叙情たっぷりに歌い始められた、、、と思いきや、次に「みかん〜〜〜」と仰ったのが大ウケだった。
木村さんは「ワテ、こんなん 好きやねん!」と笑っていた。
私の近くの席にいた よくライブに来ているらしき男性客が、小声で「あれ、もう一度やるよ」と囁いていたら、木村さんはちょっとしゃべった後、再び爪弾いて「♪りんごぉ〜〜〜」とため、再び「みかん〜〜〜」とやり、「ウヒョウヒョウヒョ!」と喜んでおられた。

だが、さすが大阪を、否 日本を代表するブルースミュージシャンの1人 木村充揮さん、キメる時はキメられていて、「嫌んなった」や「おそうじオバチャン」は、あの魅力に溢れるダミ声が伸び、リズムに身体をゆだねつつ 惚れ惚れと聴き入らずにはおれなかった。

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次の週に開かれた 有山じゅんじさんと上田正樹さんのライブーーー
編成は、キー坊(上田さんの愛称)がボーカル&ギター 有山さんもボーカル&ギター、サポートには、ボーカル&コーラスの女性とキーボードの男性がついていた。

「ぼちぼちいこかライブ」だから、演目はアルバム「ぼちぼちいこか」からが中心かと予測していたが、「ぼちぼちいこか」からの選曲は4曲くらいで、あとはブルースファンでなくとも知る大ヒット曲「悲しい色やね」を よりブルージーにアレンジしたものと、他は 外国曲のカバーを多く演ってくださった。
それらは私の知らない曲が多く、キー坊を通して まだまだ未知の部分の多い私のブルースファンとしての世界を広げてくださるきっかけとなり、とても興味深く聴き入った。
キー坊はどの曲に対しても、全身全霊で歌う!!という表現以外にない!といった感じで、魂の200%くらいを使った歌い方をされていて、私の内に生きるエネルギーがぐんぐん注入された。

MCでは「レイチャールズをはじめ外国のブルース・R&Bミュージシャンの前座をぎょうさん演ってきたんやけど、どのミュージシャンもみんな『歌は心や』言うてはった」と仰っており、キー坊はまさにそれを 骨の髄から受け継がれている と感じた。

そして「みんな、世間が騒いでおって不安な中 今日は来てくれてありがとう!ほんま ありがとう!!」とお礼を述べてくださり、ラストに「ウイアーザワールド」をブルースバージョンにアレンジしたものを歌ってくださった。
歌い了るや、「世界のみんなが幸せでありますように!世界の子供達みんなが幸せでありますように!!」と〆め、私達観客一同は、熱い拍手と歓声を返した。

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木村さんのソロライブも有山さんとキー坊のぼちぼちいこかライブも、心底 聴きに行って良かったと思った。さすが どちらも日本のブルース界を背負って立つ大御所だと 改めて痛感せずにはおれなかった。
木村さんが、笑いに乗せて観客を楽しませ和ませ幸せを与えてくれるライブであったのに対して、有山さんとキー坊は、生きる活力を与えてくれるそれであった。

どちらのライブも 了ったのが9時50分くらいで、電車で3駅西の西荻窪の我が家に着いたのは、10時20分だった。
観客の中には地方から泊りがけで出て来ていた人も少なくなかった中、たったの30分で 日本最高峰のブルースを堪能出来る場所に住んでいる私は、何という幸せ者なのだろう!と、自室の灯りを点けつつ曲やMCを頭の中で再生した。


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ボール紙の玉子ケース [写真]

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モチーフは灰色のボール紙で作られた玉子ケースでやす。
玉子ケースが玉子ケースであるという説明ではなしに、単にこの形を借りて抽象画を制作するような姿勢で 激しく加工し、完成させやした。
あっしにとっては、先日公開した「割れた鏡」のようなリアリズム作品は、ホップ・ステップ・ジャーーーンプ!!と、自分の本来の立ち位置から大きく越境した冒険の写真で、今回のような抽象写真は、昔からいる自分の立ち位置から少しも動かずに撮れる 楽な写真でやす。
「普通、逆じゃない?」と思われるかたが多いかも知れやせんが、長年美術の世界にいたあっしにとっては、そうなのでやす。こういう写真って、平面構成を構築するのと同じに考えれば成立できてしまうので。
勿論、この作品を観てどう思ってくださるは、観てくださるかたがた各々にゆだねやす。

ところで、みなさん、花粉症の季節真っ只中でやすが、いかがでやすか?花粉症?
あっしは若い頃、それはもう酷くて ハンカチは常に二枚は必要、意識は朦朧、といった状態でやしたが、ある時「玉子断ちをすると良くなるよ」という噂を聞いて、ダメ元で試してみやした。
すると、二年後にはかなり軽症になり、四年後には、すっかり症状がなくなりやした。
でも最近、二年くらい前から油断をして、週一くらいのペースでカツ丼弁当を食べていたら、復活してしまいやした。
昔のようにそんなに酷い症状ではありやせんが、ちょっとうっとうしい、、、って感じでやす。

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我が街の負のランドマークおじさん [独り言]

私が住む街の駅付近には、三日に一度とおかずに「負のランドマーク」と言えるおじさんがいる。

おじさんは、六十代くらいで、白髪混じりの長めの髪を後ろでキリリと結わえ アースカラーのストリート系ファッションに つばのついた帽子でキメた 一見洒落者で、見るからに人の良さそうな顔立ちをしている。
そして必ず、缶チューハイを片手に サイコーにゴキゲンな様子で「○○はなあ!○○だからなあ!○○なんだよ〜!」と 大声で独白している。
ーーーそう、明らかに アルコール中毒患者である。

20200228_194906.jpgおじさんを最初に見たのは、もう何年も前、プラットフォームの真下に在る西友だった。
西友の食品売り場の中で、やはり缶チューハイを片手に「○○はなあ!○○だからなあ!」を響き渡らせていた。
それを何度となく見かけていたが、さすがに西友も迷惑だったのに違いなく、ベテラン警備員のおばさんに ズボンのベルトの後ろ側を掴まれ、まさに「つまみ出される」といった形容がぴったりの様子で、店外に連れ出されるのを三回見た。
三回ともおじさんは、自分がつまみ出されつつある自覚などみじんもないらしく、ゴキゲンに「○○はなあ!」と 後ろ向きに歩を運びつつ延々と独白していた。

いつしか、西友からは見かけなくなった。
おそらく店側で、出入り禁止としたのだろう。

と、今度は、改札口の向かい側に在るKINOKUNIYAの表の 採れたて野菜や花を売っている場所で、店員さんに「○○はなあ!○○だよなあ!」と話しかけるようになっていた。
若い女性店員さんは困った顔をしてうつむいていたが、そんな表情など目にも入らないといった様で、ゴキゲンに「○○だよなあ!」を続けていた。

しばらくそれを繰り返していたが、いつしかKINOKUNIYA前からもいなくなった。
やはり店長に「ここには来ないで下さい!」と厳重注意をされたのだろう。

20200228_194948.jpgそして最近は、南口のパチンコ屋の脇の自販機の前か ガード下のペットボトルのソフトドリンクスを積んだトラックの停まる辺りにいるようになった。
でもって、自販機前でコーヒーをすすってくつろいでいる数人の若者や トラックの中で待機をしている運転手さんに「○○だよなあ!」をやり、若者達や運転手さんに「あー、ハイハイハイハイ、そっすねー」と苦笑されていた。

「今日はいなかったな」とプラットフォームに上がると、ホームの下から「○○だよなあ〜!」がうわんうわんと反響してくる事もあった。

がーーー
ここ三週間ばかり、おじさんを何処にも見かけなくなった。声も聞こえなくなった。
ご家族の方にその方面の病院に入院させられたのだろうか? 身体の方もイカれてしまったのだろうか? はたまた、ふらふらと車道に出て事故に合ってしまったのか、、、???

おじさんがいた時は「我が愛する街の恥は自分の恥」という気持ちがあり、かなり恥ずかしいものがあったが、いなくなったらいなくなったで 一抹の寂しさが残る。

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赤珊瑚のセルフポートレート [セルフポートレート]

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赤い珊瑚の指輪とネックレスを着けたセルフポートレート。
日頃 街を歩く時のようなコーディネートでは ちとつまらないな と、あえて日常ではありえない豹柄との組合わせをしてみやした。

最初 頭の中で思い描いたイメージは、七十年代ロック調だったのでやすが、髪の毛を超短いボブにしたばかりだったために、何枚か試し撮りをしてみたら、二十年代っぽい雰囲気に撮れてやした。
ならいっそ、二十年代モガのイメージでいこう!と、こんなポージングをしてみやした。
加工は、珊瑚と肌の色味が変わらない程度に、少しだけコントラストを強めやした。

で、今回、赤珊瑚を着けた事には理由がありやして、、、
過去記事「指輪いろいろ」で、この写真の珊瑚の指輪が芯棒から外れてしまっていた事と ダイヤの指輪の脇役のダイヤの一つが欠落してしまった事を書いたところ、ssブロガー仲間である 大阪でジュエリー工房を営んでいらっしゃるあとりえSAKANAさんhttps://t0n1kakuhaj1mey0u.blog.ss-blog.jpが「もしも、ウチでもよろしかったら、、、」という感じで、お直しのお申し出をしてくださいやした。

それなら!と、あっしはそのご好意に、迷わずあとりえSAKANAさんにお願いする事にしやした。
東京と大阪なので、メールと郵送で事をすすめやしたが、珊瑚はデザインが変わらないまま ダイヤはどれが欠落していたダイヤか見分けがつかないほどの仕上がりで、しかも びっくりするほど早い納品で嬉しく驚きやした。
(あとりえSAKANAさんのブログで、あっしの二つの指輪をお直しして下さった旨は、2020年2月25日の「ブロガーさんからのご依頼」という記事に書かれてやす。)

なので、今回のセルフポートレートは、「あとりえSAKANAさんに指輪をお直ししていただきやした記念セルフポートレート」でもあるのでやす。
あとりえSAKANAさん、ほんとうにありがとうございやした。


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