我が街・西荻窪の街紹介 [独り言]

今回は、私が好きで住み始め 早くも十九年になる 我が街・西荻窪がどういう街であるかを、ご紹介させていただきたいと思います。

西荻窪ーーー通称・西荻は、中央線(東西線と総武線も乗り入れてます)の 吉祥寺と荻窪の間に在る 杉並区で最も西に位置する街です。

街の歴史を大雑把に説明するとーーー
関東大震災で焼け出された下町の人達がごっそり移り住んだ街のひとつなので、古い商店に人情や温もりを感ずる 下町ちっくな匂いのする気取りのない街です。
戦後は、元将校さん家族も多く住み始め、そういったお屋敷から出たアンティーク品が近隣に売り出されたために、街の中にはアンティークショップがそこここに点在しています。
「西荻アンティークマップ」なるチラシも作られているほどです。
最近は、隣の吉祥寺よりテナント料が安いという理由や 大観光地ウケは狙わずにちょっと捻りの効いた小粋な方向性を目指したい といったカフェが、あちこちにオープンしています。

そんな歴史を歩んできた西荻、ランドマークといえる場所が三つあります。

西荻窪.JPG先ず一つめはーーー
南口アーケードに吊るされた 巨大なピンクの象さんです。
何年か前までは、幼稚園児が集団でこさえたような バランスの悪いボロっちいハリボテで、私はこれこそが、西荻の街をほっこりゆるやかな空気にしてくれる守護神のように感じ、下を通る度に「よしよし!」と 口角を上げ頷いていたのですが、今は、プロの業者に作らせたと判る プラスチックか何かの小綺麗な象さんになってしまい、いささか残念なものを覚えてしまいます。
が、西荻といえばピンクの象さん であることに変わりはないので、これはランドマーク一位に置きつづけたいと思います。
ちなみに、ピンクの象さんは、ハリボテ時代も現在も 単なる飾り物ではなく、西荻の祭りの際に子供用の山車となる重要な任務を背負っており、一年に一度だけ降臨します。

西荻窪1.JPG二つめはーーー
焼き鳥屋の「戎(えびす)」です。
これ以上はない!と言い切れるほどに庶民的な空間で びっくりするほどお安いのに、焼き鳥もその他も美味しく、又 メニューの多さにも驚かされます。
特に「いわしコロッケ」は、初めての入店時には是非とも注文していただきたい 意匠も面白い一品です。
陽の暮れかかった時分には、すでに サラリーマンや家族連れや何をやって生きているのか解らない人達で 店内はぎゅうぎゅう詰めになります。
午前十一時くらいに店の前を通ると、窓を拭いたり仕込みをしたりしている店員さんの傍らで、必ず ニ、三人のおじさんが瓶ビールを傾けています。

三つめのランドマークはーーー
「こけし屋」です。
今年で開業七十周年を迎える かつては井伏鱒二先生もお仲間と頻繁に訪れていたという、一階がケーキ屋 二階が喫茶室 三階がフランス料理の 老舗店です。
年配のかたに「西荻窪に住んでいます」と言うと、ほぼ百パーセントに近い確率で「駅の近くに『こけし屋』って店があるでしょ」と返ってきます。
私はイマドキのカフェより古い喫茶店のほうが好きなので、二階の喫茶室にはしょっちゅう トーストを頬張ったり 書き物をしたりしに足を運んでいますが、お店のかたも年季の入ったご年齢で、とても愛想よくフレンドリーに接してくださいます。

西荻には、こけし屋喫茶室の他にも古い喫茶店が嬉しく迷うほど生き残っており、私は「どんぐり舎」「物豆奇」「ビーイン」のあたりもお気に入りです。
他には、、、かの世界チャンピオンの輪島功一さんのボクシングジムが在り、熱い男達が出入りするのが見られたり、ふりかけといえば!の「丸美屋食品」の本社事務所もスタイリッシュな佇まいで建っています。

ごくごく簡単な紹介でしたが、我が街・西荻窪は、こんな所です。
涼しくなったら、人混みのない どこか知らない街をのんびりと散策してみたいな、、、とお考えのかた、もしもお気が向かれたら 西荻窪を選んでみてくださいね。


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