男性に言われて最も嫌な一言 [ファッション]

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その時付き合っている男性に言われて、瞬発的にどなりつけ その場で席を立ち「もう二度と会いませんからっ!!」と 一方的に別れをぶつけ 立ち去らざるを得ないほどに嫌な一言というのがある。
「○○な服とか、着ないの?」「○○なメイク、しないの?」「○○なヘアスタイルにしたら?」である。
つまり、私のしているファッションを その男性の自分好みに変えようという傲慢さを口に出された時である。

それなら何で最初っから そういうファッションの女性を選ばなかったんですか?
貴男、私のアイデンティティをぐしゃりと全否定して 私がそれまで通りに笑顔で貴男と接してゆけると思ってるんですか?
アイデンティティの否定というものが、どれほどの精神の大罪か解っていますか?
私はその度に、憤りを爆発させてきた。

その後は決まって こんな流れである。
ーーー数日後、電話がかかってくる。
男「(ヘラヘラ明るい様子で)コンチハー!」
ぼんぼち「はあっ?」
男「あのさー、この間、突然ぼんぼちちゃん 怒り出しちゃったじゃない。あれ、本当の理由は何だったの?」
ぼんぼち「はぁぁぁ〜〜〜っっっ?? だっかっらーーっ!アンタ、『○○な服とか着ないの?』って言ったじゃん!憶えてないのっ?!」
男「それは言ったけどさー、、、でっ、本っっ当の理由は何?」
ぼんぼち「さっきから言ってるでしょーがっっ!! アタシに『○○な服とか着ないの?』って言ったでしょっ!!! あの時アタシ『もう二度と会わないっ!』って言ったよねっ!!」
男「、、、、、えっ??? どゆこと?、、、なんで?なんで?」
ぼんぼち「もう二度と電話もかけて来ないでっ!!!」
ガチャン!!!

浮気の10人や20人なら おおいに楽しんでもらって構わないと思う。
全ては 私という人間の外側で行われることで、私とは何の関係もないことなのだから。
しかし、「○○な服とか着ないの?」の一言は、「僕のためにぼんぼちちゃんの精神を全て殺して 僕のためのぼんぼちちゃんを演じてほしい」と 精神の自死を命じているも同然だからである。
人間には絶対に犯してはいけない 精神の領域というものがあるのである。

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ーーーと、こんなことを、私より一回りくらい下の女友達に当たり前の口調で話したら、
「えーーーーっ!! ぼんぼちさんにとっては、ファッションがアイデンティティを作ってる一番大事な要素なんですねー! 私、過去の男性達に同情しちゃいます。かわいそーに! 彼らはぜんっぜん傲慢な自覚はなかったと思うし、ぼんぼちさんがなんでそんなに怒ったのか 今だに解らないと思いますよ」
と言われ、女性の全てがファッションでアイデンティティを確立させているわけではないんだな、と 初めて気づかされた。
むしろ 彼女の口ぶりからは、ファッションでアイデンティティを確立させている女性は少数派でしょう、という様な含みが受け取れた。
そして、何で以てアイデンティティを確立させているかは、女性各々で違うのだな、と解した。勉強になった。

だからといってーーー
私がまたいつか男性に「○○な服とか着ないの?」と こられたら、やはり 今までと全く同じ感情になり 全く同じリアクションをするに違いない。
理屈で相手を理解していたとしても、私のアイデンティティが踏みにじられることには変わりないからである。

もしもーーー
「ぼんぼちちゃん、とてつもなく失礼で傲慢なお願いなのは百も承知の上なんだけど、僕が、ウイッグとメイク用品と服と靴とバッグとアクセサリーを買って用意して、日給一万円出すから、こういう格好して一日 一緒に街を歩いてくれないかな?」と したてに頼み込まれたら、
「ごめんなさい。お金で動ける問題ではなく、どうしても応えられないものはお応えできないので、それはお断りします。誰か別の女性に頼んでください」
と やんわりと断り、その男性とは別れずに 人間関係を続行するだろう。

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※画像は、赤いヘアマニキュアで染めた髪に合わせて 赤い刺繍のワンピースの他に、今夏 活躍させているTシャツです。いずれも、フルレングスのスカートと合わせています。
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