シャンデリア@新宿ゴールデン街 [写真]

写真・シャンデリア@新宿ゴールデン街.JPG

新宿ゴールデン街の店の一つの表に飾られていたシャンデリア。
表にシャンデリアが飾られているなんて珍しいな と目をひき、又、すぐ下にある赤い色も鮮やかで綺麗だったので、この二つがうまく入るように撮ってみやした。
あっしとしてはあまりこういう構図は撮らないのでやすが、たまにはいいかな と思ってやす。

以前住んでいた国立の家には、このシャンデリアと良く似たシャンデリアが音楽室(あっしと弟がピアノとバイオリンのレッスンをする部屋)に下がってやした。
あっしは、ピアノもバイオリンも小学校の六年まで習っていたのでやすが、どちらのレッスンも嫌で嫌でしかたがありやせんでやした。
よくバイオリンの弓で、シャンデリアのキラキラ連なるカットガラスをツンツン!と突いて遊んだりしてやした。


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溶明と溶暗 [映画・演劇雑記]

ようめい.jpg
溶明と溶暗。
溶明は、画面や舞台が、暗い状態からじょじょに明るくなり最大の明るさになる事。 溶暗は逆に、明るい所からだんだん暗くなって真っ暗になる、という映画・演劇の専門用語である。
どちらの言葉も、脚本・戯曲を捲っていると何度となく現れるので、映画や演劇がお好きなかたにとっては 馴染み深い言葉である。

この溶明と溶暗という言葉、私は個人的に非常に好きである。
同じ意味でも、横文字でF.I(フェード・イン) F.O(フェード・アウト)と書くのと まるで趣が違ってくる。
そこには、そこはかとなく文学の香りが立ちのぼってくるからである。
尤も戯曲は昔から 文学の一ジャンルとして認められているが、単なる設計図・指示書としてしか見なされていない脚本にも、これらの文字を見つけると、ぐっと奥行きと深みの色を感じずにはおれなくなる。

この二つの言葉、散文の中でも 文学的マチエールでまとまっているものであれば、入れ込むことによってキラリと輝く効果を得られるのではないか と思う。
例えば----
「私の中から不安の要因が一つまた一つと消えてゆき、そしてついには一つもなくなり、私の心は溶明した」というように----。
試しに今度一度 使ってみようと考えている。

ようあん.jpg

タグ:溶明 溶暗
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和装のトルソ [写真]

写真・和装のトルソ.JPG

浅草の街なかで遭遇した、外国人観光客をターゲットにした着物レンタル屋さんのトルソ。
ネガ加工したら ちょっと非現実な雰囲気になって画としてまとまったので、ここにアップしやす。

この着物レンタル業、なかなか繁盛しているようでやすね。
浅草のあちこちで 明らかにレンタルであろう着物を着た女の子を見かけやす。
彼氏とやお友達同士で歩いてやす。
すれ違う時に耳を傾けると、韓国か中国の子達が殆どでやすね。


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南天の実 [福岡時代]

私は幼少の頃、南天の実を食べていた。
その時住んでいた福岡の家の裏庭に この季節になるとたわわと生るのを、伸びあがって 小さな手でつまんでは小さな口に放り込んでいた。

別段 美味しくはなかった。 かといって、不味くもなかった。
それは粉っぽくて ちょっと青臭いだけの味だった。
別に、喉にいいと言われるからとか そういった理由で食べていたのではないし、それ以前に、毒ではないという知識すらなかった。
私が南天の実を食べていた理由はただ一つ、「赤かった」からである。
赤くて小さな実には、子供心を夢中にさせる蠱惑があった。
私は南天の実を次から次へと食べることで、自分が小鳥にでもなれる気がした。
深紅の粒を食むことで、ここではないどこかへ羽ばたいてゆける気がした。

食べ了えると、私はいつもの色黒の口数の少ない幼児に戻った。
南天の実は、つかの間、私を 晴れ渡った冬の日の天空に運んでくれる 小さな秘密の装置だったのだ。
南天.JPG

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アロエの花 [写真]

写真・アロエの花.JPG

晴れた日の外壁際に咲くアロエの花。
白黒加工し、コントラストを強めてアロエがシルエットのようになるようにしやした。
構図や外壁のざらつき感など、あっしなりにとても気に入っている一枚でやす。

アロエといえば、種類によっては薬や食用になるようでやすね。
一度、刺身で食べる用にと紀ノ国屋で売られているのを見たことがあるのでやすが、ちょっと気にはなったものの 結局買わず終いでやした。
今思い返すと、話のタネに 一度くらいは食べておけばよかったなぁと思いやす。
またどこかで売られているのを見かけたら、今度は買ってみようかな・・・・・。

タグ:画像 アロエ
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かまぼこ嫌いの理由 [作文]

ぼんぼちは、かまぼこが嫌いでやす。
蕎麦屋で一杯やる時、間違っても板わさは所望しやせんし、かけそばに一切れ乗っているのも残しやす。
なんで かまぼこをそんなに嫌うのかって?
それには深い理由(わけ)があるのでやす。
今日は、あっしがかまぼこ嫌いな理由を、みなさんにだけ そっと打ち明けたいと思いやす。

あれは、あっしが前世でノラ猫だった頃のことでやす。
あっしは顔を硯に突っ込んだ様な 鼻先の黒い牛柄の痩せこけた雄猫で、とある郊外の住宅街をねじろにしてやした。
あっしは、近所の良心的な人がくれるカリカリのキャットフードやゴミ置き場のゴミを漁って その日その日をしのいでおりやしたが、同じねじろには、あっしより強い猫が何匹もいたので、あっしはいつも おこぼれをほんのちょびっとしか食べられず、日々、腹をきゅーきゅー鳴らしておりやした。

かまぼこ2.jpgそんなある日、-----ちょうど今と同じくらいの年明けしばらくしてからの小寒い日の夕-----
ぽつねんとゴミ置き場にたたずんでいると、目の前に ポン!とゴミが置かれたのでやす。 収集時刻にはまだまだ間があるというのに。
-----かまぼこの匂いがしやす!
かまぼこは、あっしらノラ猫にとって 特上のご馳走でやす。
あっしはこんなチャンスは又とないと、袋をビリビリと破り 袋内のどこかにあるかまぼこを探しやした。
縁がピンクで赤く「寿」と描かれたかまぼこが五枚 見つかりやした。
あっしは「寿」を、人間界の文字という意味のあるものだとは知らずに、単なる図柄だと思いやした。
かまぼこ.jpgけれど、そんなことはどうだっていいのでやした。
あっしは寿のかまぼこに食らいつきやした。
だいぶ粘り気があるな と思いやした。そして何か変な匂いもするな とも。
でも、かまぼこはかまぼこでやす!
あっしはむしゃむしゃと五枚の寿を平らげやした。

しかし----
変な匂いは、あっしの胃袋から鼻腔にいつまでもまとわりついていて、あっしは思わず ゲホ!と ひとかたまりに吐き出してしまいやした。
吐き出した後も変な匂いはあっしの内から消えず、何とも言い難い不快感だけが残りやした。

この忌まわしい前世の記憶は、こうして現世でかまぼこを目の当たりにする度にもよみがえってくるのでやす。
そんな理由で、ぼんぼちは、かまぼこが嫌い という訳なのでやす。

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ピンクの抽象的な形 [写真]

写真・ピンクの抽象的な形.JPG

飲食店のウィンドウで見かけた緑のネオン管。
ネガ加工したら こんなピンク色になりやした。
濃い色の部分があることで緩急がついてくれて作品としてまとまったので ここにアップしやす。

一昔前は、女性はピンク色が好きだという思い込みが世間の少なからずの男性にありやしたね。
お気に入りの服はピンク色で小物もピンクで部屋もピンクでまとまっているに違いない・・・・みたいな。
プレゼントにはピンク色のものをあげれば間違いない・・・・・みたいな。
もちろん中には本当にピンクの好きな女性もいるにはいるでやしょうけど、それは十人十色の中の一色にすぎやせんね。
さすがに今時、こんな思い込みをしている男性はいないでやしょうね。

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春の匂い [独り言]

季節季節の変わりめになると、新たな季節の匂いというのを感じる。
それは、花の匂いや雨の匂いや草いきれといった具体的なものではなく、もっと遠い所にある そして奥深い部分で感じる匂いである。
匂い・・・・・というか、空気である。
「・・・・・・あ、今日は昨日までとは空気が変わったな」 と。
何がどう変わったのかと理論的に説明は出来ないのだが、何かこう明らかに「空気」が変わるのである。
これは、人間が 半ば失いかけている本能なのではないかと思うのだ。
文明の進んだ人間にとっては必要がないから 捨てつつある本能ではないか と。
だから、動物達はもっとはっきりと この季節の変わる空気を感じとっているのではないだろうか。

新たな季節の匂いを最も強く感じるのは春である。
春の匂いが感じられるのも もうじきである。

季節.jpg

タグ:匂い 季節
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黄色いケース [写真]

写真・黄色いケース.jpg

酒屋の裏に置かれていた黄色いジュースのケース。
三つのケースの位置が偶然にもバランスよく置かれていたのと黄色の鮮やかさに惹かれて 思わず撮りやした。
とりたてて変わった写真ではありやせんが、作品として成立しているので ここにアップしやす。

「パレード」「ドリンクニッポン」マイナーなメーカーでやすね。聞いたことないでやすね。
ぼんぼち、こういうマイナーなメーカーって好きだったりしやす。
小規模経営のスーパーを探すとあるんでやすよね。
ジュースの他には袋入りの菓子とか。
裏を見ると、地方の有限会社で作られている場合が多いでやすね。
興味本位に つい買ってしまいやす。


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偽のプロフィールをかたる人達 [独り言]

二十代後半の頃、カクテルラウンジでアルバイトをしていたことがある。
その店はかなり気どった 非日常的な空間を提供する店だった。
そういった店だったからか、職業や在学校を偽る客が 時々いた。

例えば----
プロフィール.jpgどう見ても普通のサラリーマンの中年男性が、「僕はテレビのプロデューサーなんだよ」と ポーズをつけてカウンターに肘をついた。
タレントの誰とかとは親しいなどとひとしきりしゃべった。
会計時、私は、「ゲー千デー百円になります」と言うと、「は?何それ?」と、ぽかんとした顔。
ゲー千デー百円とは五千二百円のことで、芸能業界・音楽業界の隠語である。
私は、昔 父が音楽の仕事をしており テレビの歌番組のバックのオーケストラで演奏をしていたので知っていたのだ。
業界の隠語を知らないプロデューサーなど いるわけがない。

又これも、どう見ても普通のサラリーマンが、「私は医者でね、今日は学会があってね」
あー、忙しかった、とおしぼりで顔を拭いた。
何科のお医者様なのですか?と尋ねると、脳外科であり産婦人科でもあるという。
そして、「女性は十回以上、妊娠・堕胎を繰り返すのが身体にいいんですよ。どんどん妊娠してどんどん堕ろしなさい」と、私ら女性スタッフに講釈をたれた。
脳外科であり産婦人科でもあるなんて 聞いたことがない。
しかも、妊娠・堕胎を繰り返すのが身体にいいなんてことも。

若い男性客が来た。医大生だという。
どこの医大に通っているのか聞くと、「早稲田の医学部」だという。
-----早稲田に医学部はありませんよ。
プロフィール2.jpg
我々従業員は、接客中は仕事だから 大真面目な顔をして、相槌を打ったり 「すごいですねー」「大変ですねー」と相の手を入れるが、客が帰った後は大爆笑である。
「あれでバレてないと思ってるのかねーーー!!」と。

つかの間、憧れの者になってみたい心理は理解できなくもないが、偽りのプロフィールをかたるなら、会話して嘘が露呈しないだけの裏付けの勉強くらいしたらどうかと思う。

最近は、フェイスブックで偽りのプロフィールをかたる人がいると聞く。
本人は夢が見られて気持ちがいいかもしれないが、周囲からしたら滑稽きわまりない モノ笑いのタネであろう。


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