29才の時に55才に見られた話 [独り言]

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若い頃 老けて見られていた話は、以前 過去記事で「中学生の時に4才年下の弟の母親だと思われたこと」を書きましたが、実は、その上をゆく もっとショックな出来事があるので、今回はその話をつづりたいと思います。

29才の時----
近所に新しくカラオケスナックがオープンしたので 一人で遊びに行きました。
原宿で求めた 黒いハートがいっぱいプリントされた白い長袖のTシャツにブラックジーンズ ヘアスタイルはボブ という若々しいいでたちで。
席に座り 少しすると、男性がゴキゲンな様子で声をかけてきました。
「俺達、同じくらいの年だよね?」
男性はどう見ても50代です。
私はけげんに、「お幾つくらいなんですか?」と尋ねました。
すると、「俺、55才、俺と同じ55才くらいだよね?」
何の疑いもない様な 当たり前、といった調子でした。
55才といえば、その時の私の年齢より26才も年上です。
私は余りのショックに号泣したくなりましたが、平静を装い、「いえ、29才です」と答えました。
と、男性は、私が下手なサバ読みをしたと解釈して呆れ返ったのか 20代のガキなんざぁ相手にしていられないと判断したのか 余りの老けっぷりに愕然としたのか解かりませんが、絶句し、数秒間私の顔を凝視し、それきり一切 話かけてきませんでした。

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私はそれ以前も、50代に見られることは多々ありました。
美容院で50代の男性店長にロッドを巻かれながら、「僕よりは、年下?・・・・なのかな??」と言われたり、45才と47才の女性と私の3人でいる時に 私がダントツ一番の年長者に見られたり、飲食店でアルバイトをしていて接客中に お客さんが、「この店には若いコはいないの?」とマスターに尋ね マスターが「目の前にいるでしょ」と返すと そのお客さんに「えっっっっ!?・・・・・・・・・50代だと思ってた・・・・・」と驚かれたり・・・・・・・・。
その度に私は、ヘアもファッションもメイクも若々しくあることにこれだけ心を砕いているのに 何でこんなに老けて見られるのだろうと くやしく唇を噛みしめていました。

その様に、それ迄は、漠然と「50代」と言われていたので 自分の中では極力 辛くないほうに考えようと、50才か51才に見られるのだと 思い込もうとしていました。
けれど、前述のカラオケスナックでは、キッパリ「55才くらい」と言われ、向き合いたくない現実を嫌がおうにも突きつけられた思いで 家に帰ってワンワン泣きました。

その後、40才くらいからでしょうか。
いつの間にか私は、実年齢より若く見られるようになっていました。
若く見せようという長年の努力が実を結んだのか 老け顔→若顔 となるような遺伝子が元々組み込まれていたのか 理由は自分でも判明しませんが、とにかく 若く見られるようになって本当に良かったです。
だって、もしも今だに26才年上に見られているとしたら、今、私は82才に見える ということですから。
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