ポポツ君の思ひ出 [独り言]

あっしんちには以前、ポポツという猫がおりやした。
背中がこげ茶色のだんだらで手足の先とお腹の白い それはそれは愛くるしい日本猫でやした。

ある日、ポポツ君が表から帰ってきやした。
部屋の真ん中に座るや、背中をペロペロと舐めはじめやした。
----と、
背中の尻尾寄りのほうに 何か茶色い楕円形のテカテカ光るものがくっついているのに気づきやした。
----なんだろう?
近づいてよく見ると、ナメクジではありやせんか!
あっしは、「げーーー、どこ散歩してたんだよぅ」と思いながら 取ってやろうとティッシュの箱へと立ち上がりやした。
する間もなく------
ペロペロペロペロと、首を背中の後ろのほうまで伸ばし、なんと!ナメクジをパクッ!クチャクチャクチャッと食べてしまったのでやす!
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
あっしはその場にへなへなと座りこみ、ポポツ君を 遥か彼方の遠い遠い距離の生物と感じずにはおれずに、呆然と眺めやした。
すると----
「ニャ~~~ン」
ポポツ君は甘えた声を出して あっしの膝に乗り、あっしのほっぺを舐めようとしてきやした。
いつもは喜んで、「あははは・・・・・ザラザラして痛いよぅ」と 笑いながら舐めてもらうのでやすが、その時ばかりは、「ひぇぇぇぇぇぇ~~~!!」と 顔をそむけて拒否したのは言うまでもありやせん。

「ウニャニャニャニャ・・・・」
ポポツ君、「何で今日は舐めさせてくれないんだにゃあ?」と言っているような 釈然としない様子でやした。

ポポツ.JPG

タグ: ナメクジ
nice!(225)  コメント(62) 
共通テーマ:映画