ぽえむ・三鷹下連雀店が2023年5月下旬で閉店 [喫茶店・レストラン・カフェ]

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先日、行きつけの喫茶店の一つ、ぽえむ・三鷹下連雀店が、2023年5月下旬で閉店してしまう旨を知った。
私の大のお気に入りの喫茶店の一店だったので、大変にショックである。
マスターのお話しによると、ぽえむが入っているビルが建て替えになる事となり、閉店を余儀なくされたためだという。
なお、場所を変えて、また、同新ビルでの復興は、ないという。

ぽえむは、阿佐ヶ谷を皮切りに、1970年代に大増殖したフランチャイズのチェーン喫茶である。
フランチャイズだったので、チェーン喫茶であっても、限りなく個人店に近い個性と温もりがあり、私もあちこちのぽえむを渡り歩いていたものだった。

三鷹下連雀店は、1978年12月にオープンしたので、45年間、経営されていた事になる。
私はこちらのぽえむには、三鷹駅南口から徒歩20分という立地の理由もあり、三鷹より二駅東の西荻窪に越して来た22年前から通っていた。
22年間通っていた、といっても、生活の事情から、通えない期間もあったりして、ほんの2年ほど前から、ひんぱんに扉を押せる状況になったばかりだった。

ダビンチ、カフェオロム、シナモンミルクティー、アイスコーヒー、、、いずれも美味だったが、私が特に最近ハマって、入店すると、二杯は堪能していたのが、ウインナーコーヒーであった。
ほんわりとした上質の半立ての生クリームと 苦味の効いた力強いコーヒーと 底に沈められ徐々に溶けて甘さが増してゆくザラメの、トリオの奏でる味わいは、他の何処のコーヒーに特化した喫茶店よりも、頭抜けていた。
ワイングラスで供される、というのも、カクテルを飲んでいる如き気分になり、乙だった。

閉店は25日くらいを予定されているらしいが、正確な日にちが決まったら、またお知らせします、との事だった。

私なんぞは、たかだか22年間のお付き合いだったが、お客さんの中には、45年間、毎日のように通い詰められた方もいらっしゃるに違いない。
残り少ない ぽえむ・三鷹下連雀店での至福のひととき、味わえるだけ味わって、一客の私も、一つの喫茶店史を了らせよう。
あぁ、また一つ、名喫茶店が消えてゆく、、、

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