同窓会嫌いの理由 [独り言]

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みなさんは、同窓会なるものに行かれますか?
私は、26才の時に高校の同窓会に出席して以来、このテのものにはもう二度と顔を出すのはやめようと 固く決意しました。
というのは・・・・・

私は高校生の頃 顔だけがおすもうさんのように太っていて、学友から しょっちゅうその事をからかわれていました。
「(美術高校だったので)ぼんぼちさんの描く絵はっ!すごく綺麗だけど、顔はねーーー、ぷぷぷぷぷっっっっ」と吹き出されたり、「ねえねえ、こっち向いてー!」と呼びかけられたので振り向くと、「うっうわぁぁぁ~ あまりにブーーーッとしてるんでびっくりしたぁ!膨張したぁ?」と わざとらしく驚いたふりをされたり、つまり、多くの学友は「ぼんぼちさんは美術の成績は良いけれど顔が太っているから、女の子としてのヒエラルキーは私達より下よね」という事が言いたいのでした。

私は20代半ばから顔が痩せ始め、同一人物だと判らないくらいに顔が変りました。
---顔が痩せるという事は、頬っぺたの肉が落ちるだけではなく、腫れぼったかった瞼の上の肉もなくなり くっきり二重になり、鼻の脇にぼってりと付いていた肉も取れ すっと筋の通った鼻になり、頬の肉の重みでいつもへの字だった口も口角があがってくるのです。

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そんな、顔が変わり始めた頃、高校の同窓会がありました。
会場に入って行った私に、学友達は 誰も私だと気づきませんでした。
「この人、誰?」と きょとんとしていました。
私が自身の名を名乗ると・・・・・・
会場全体に しら~っとした空気が漂いました。
そして皆 口々に、「なんか~ 変った~」「なんか・・・・変ったよね」と、まるで不正入学で在学していた同窓生が来たような 嫌~ぁな顔をして ひそひそしら~っと言うのでした。
同窓会の宴中、殆どの同窓生が、私に対してはそういう態度でした。
「顔、痩せてよかったね!」と笑顔を向けてくれた人は一人もいませんでした。
大部分の同窓生は、高校生だった頃のように、「ぼんぼちさんって、相変わらず顔だけ見ると80キロくらいありそうだよねー ぷぷぷぷっっっっ」とやって ヒエラルキーの上下を確認して 喜び 安心したかったのでしょう。
しかし予想外の展開となったために、まったく以って面白くなかったのでしょう。
人の不幸は蜜の味、人の幸福は泥の味、という感情ですね。

私は、「美術高校は美術を勉強する場であって 友達とわちゃわちゃやる場ではない」という自覚で通学していたので、特別 親友も作っていなかったし、反芻して楽しいような学内での思い出というのもないために、すーっと迷わず「こんなのが同窓会なら もう二度と出たくはない」と思い、以来 それを実行しています。
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