第40回の演技のレッスンを受けて [リポート]

20231123_101517.jpg

今日は、11月18日(土)第40回「ロミオとジュリエット」のレッスンのリポート&感想をつづらせていただきます。

先ずウォームアップとして、短歌14首の中から好きな歌を選び読み、すぐに他のレッスン生が完コピして言う、というお稽古をやりました。
私が先に読み、次に他のレッスン生の完コピをやりました。
完コピをやった時は、「前の人の息づかいまで真似る様に」とのダメ出しを受けました。
先に読んだり完コピしたりを交互にやってゆきながら、歌を2首続けて、3首続けて、4首続けて、それを完コピ、と、どんどんと難易度が高くなってゆき、4首続けての完コピでは、2首目以降、前の人がどう読んだのかが頭からすっ飛んでしまい、案の定、先生に、「ぼんぼちさん、2つ目以降は自分の読み方になっちゃってたね」と、ズバリと指摘されてしまいました。
又、私が選んで私の読み方をした歌の中に、「会いに」という言葉が出て来たのですが、「『あ』が突出して強く張りすぎている。 『あ』という音は、母音で、口腔内に何の障害もかからない音で一番難しいので、意識して抑えて読むように。 喉仏を下げて発する気持ちで読む様に」と、何度も何度も「まだ強い」「まだ強い」と、ダメ出しをされました。
母音は口腔内に何の障害もかからない為に最も難しい音である、という事は、以前にも教わりましたが、改めてその難しさを感じました。

次に、「ロミオとジュリエット」のかの有名なバルコニーシーンのしょっぱなの、ジュリエットがロミオに気づく前の、ロミオの1ページに渡るモノローグをお勉強しました。
ダメ出しを受けたのは主にーーー
1、ムダな息を使っている所がある。
2、「待て」「昇れ」「見ろ」の様な命令の言葉は、短く切らずに、「待てー」「昇れー」「見ろー」に近く、少しだけ伸ばして言う事。
3、1行の中でツイになる言葉をツイになる様に読む事。そうすると、詩的な台詞になるから。
4、今まで自分が観てきた演技、やってきた演技を次々と壊していって、まだ誰もやっていない新しい演技をする事。
でした。
この中で、2と3は、訓練を重ねれば出来るだろうな、という自覚はありましたが、1と4は、今の私にはどうしたら出来るのか、方法論も皆目解らなく、また難しい課題を出されてしまった! とにかく先生のお言葉を頭に自主練するしかないな、、、と、前向きに考えました。
20231123_101517.jpg

その次は、ロミオとジュリエットの2人が初めてジュリエットのベッドで夜を共にし、朝になってロミオが帰らねばならない場をやりました。
「湿った感じで!」「次は乾いた感じで!」「今度はタバコを吸いながら!」と、様々な条件下でやりました。
ここで私がダメ出しを受けたのは、「ぼんぼちさんは、静かにしゃべって次にわっ!と大きく出すというパターンの繰り返しになっているから、そのパターンに陥らない事」でした。
私自身はそういうパターンでしゃべっている自覚はなかったので、目からウロコで、「これからは心して、そうならない様にしよう!」と思いました。

それから、2人がパーティー会場で初めて出逢い、互いに一目惚れするシーンをやりました。
ここでは、相手役の人と椅子を向き合わせて近づけて、目を見ながら台詞を読みました。
一度目は、2人の距離は50センチくらいの設定で、ささやく様に。
その後で、パーティーなので周りが騒がしいし皆が見ているという設定で、デパート店員と客くらいの距離感で声を張って、とのご指示の元にやりました。
その中で、ドキドキ感も込めて、という条件も先生は出されたのですが、私は近年ドキドキする事がまるでなかったので、ドキドキ感が全く込められずに、「ああ、もっと瞬時に想像力を働かせられる様にならねば!」と反省しました。

そして最後に、6ページに渡るバルコニーの場全部を読みました。
もぅ、レッスン時間の了りが迫っていたので、先生が細かにダメ出しをなさる時間はなかったのですが、帰り際に、「ぼんぼちさん、前回より長台詞が苦しそうじゃなくなったよ。ほんの何パーセントかね」と先生に言われ、私は、「前回は、ジュリエットは16才だという事にとらわれ過ぎて、自分の声域より無理して高い声域を出していたのですが、今回は16才だという事はあえて考えずに、ふだん自分が歌を歌う時の声域で読みました」と答えました。
ほんの何パーセントかであっても、自分にとって難題だと思っていた課題がそのままではなくなったのが先生にも伝わり、とても嬉しかったです。

次回のレッスンも、今回よりわずかでも上達出来ているように頑張ろう!と、スタジオを後にしました。
20231123_101517.jpg

nice!(233)  コメント(37) 
共通テーマ:映画