ぼんぼち、ハンガリー刺繍展を観に行く・の巻 [独り言]

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私・ぼんぼち、二年近く前から、麻布十番の某所へ三ヶ月に一度通うというミッションが出来、訪れる度に用事が終わると、色んな道を歩いて散策しています。

二度目に散策した時に、駅からそう遠くないところに「ハンガリー文化センター」なる 名称通りの、ハンガリーの文化を紹介するイベントスペースを発見しました。
その時は、昔のハンガリーの街を撮った写真展が開催されており、係りの日本人女性が、「これは今も遺る建物で、、、」などと、1点1点ていねいに説明してくださいました。

何もイベントが行なわれていない事もしばしばあったのですが、先日訪ねてみた折りには、「ハンガリーの伝統刺繍展」が開かれていたので、お洒落命のぼんぼち、迷わず、センターの扉を押しました。

センタースペースはさほど広くはないので、展示出来る作品数もそう多くはなく、古い時代を再現した民族衣装が三、四点、現代の服に伝統刺繍を施した 現在活躍するハンガリーデザイナーさんの作品が十点ほどありました。
加えて、古い時代の衣装に身を包んだ男女がくるくると民族音楽に合わせて踊っている映像が、モニターに流されていました。

この日に会場にいらした係りのかたは、ハンガリー人と思しき すらりと背高くブルネットの髪で 黒ブチのメガネの知的な雰囲気の、三十歳前後の女性でした。

私は先ず、モニターを観て、彼女に、「この踊りは、いつくらいの時代に出来た踊りなのですか?」と質問してみました。
すると、「ンー、、、ゴーネンマエー」というお答えが返ってきました。
どうやら、この映像が撮影された時と解釈された様でした。
この一言により、私は彼女がどのくらいまで日本語を解しているかたなのか察しがついたので、彼女の解るであろう範囲の事を、いくつか聞いてみました。 又、彼女の方からも、積極的に、ハンガリーの刺繍、衣装のみならず、場所、気候、観光目玉などについても、カタコトで、あれこれ教えてくださいました。

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モニターのハンガリー舞踊は、誰にでもこう踊れる訳ではなく、訓練を積んだプロだけだという事。
けれど、自国の文化を学ぶために、小学生の時に、全員、一度は踊らされるそうです。
刺繍はいずれも、丸っこい花が連なる可憐なデザインでしたが、昔は勿論、現在も、ミシンではなく手作業で施されているそうです。
写真のように、鮮やかな色どりのものが殆どでしたが、中にはモノトーンでまとめられた大人っぽい意匠のもありました。
又、ハンガリーはヨーロッパ中部に位置し、近年の日本の夏の様に恐ろしく暑くなる夏もなければ、冬は、年に一、二度、雪がちらつく程度の寒さなのだそうです。
そして、観光の目玉は、なんと!温泉なのだそうです。
ハンガリーは温泉大国で、国のあちこちに温泉が湧き、高級ホテルのプールさながらの 豪華でかつ品の良い温泉場が、数多あるそうです。

ひととおり、展示物を観終わり、私が「ありがとうございました」とセンターを出ようとすると、ハンガリーについての分厚い案内パンフレットを二冊もくださいました。
私が、「わ!こんなに立派なパンフレット、いただいちゃっていいんですか?」と小さく驚くと、黒ブチメガネの彼女は、「イイヨ」と、笑顔を向けてくださいました。

ハンガリーの伝統刺繍をはじめとして、ハンガリーの諸々が知れたのみならず、ハンガリーのかたと直接お話しが出来たなんて貴重な体験だったな!と、私の内は充実感でいっぱいになりました。
さらに、日本語がカタコトの外国人のかたには、どういう言葉を選んで、どういうテンポで話せば通じ易いかも、とても勉強になりました。

ハンガリー文化センター、次回、麻布十番へ来る時も、是非とも覗いてみたいと思いました。
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