第42回の演技のレッスンを受けて [リポート]

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今日は、1月15日(月)に行われた演技のレッスンの、リポート&感想をつづらせていただきたいと思います。

この日は主に、2種類のレッスンをやりました。
先ず1つ目はーーー
3日ほど前に送られてきたテキストにある 3行の文章を暗記してきて、様々な、声を専門職とする人の立場で、テレビのバラエティ番組やラジオ番組のオープニングを務める人、という設定のオーディションに参加している人、というお稽古をやりました。

レッスンは最初、実際のオーディションはこうやります、の通りに、レッスン生一人づつが部屋に入ってゆく所から始めました。
名前を聞かれ、くるりと360度回ってみる事を指示され、それから、何種類かのオープニングをやる人を、それぞれ演じ、最後に趣味を聞かれ、部屋を出る所までをやりました。

レッスン生全員が終わった後、全員がレッスン室に戻り、一人一人もう一度、同じ事を演じさせられ、ダメ出しされてゆきました。

私が指示された中に「バラエティ番組司会者 芸人」というのがあったのですが、私は初めの2回は、「3時になりました」の台詞のところで、両手を客席から観て3時の形になる様に伸ばしたり、「始めてゆきましょう」では、片膝を立てて両手をいっぱいに斜めに広げたりしたのですが、先生に、「番組で、これからもっともっと面白い事を出してゆかなければならないのに、ここでここまでやっちゃ、この芸人は、自分の立場を解ってない、という事になるね」という意味のダメ出しをされました。
なので次に、「3時になりました」で、ほんの軽く両手を広げ、「始めてゆきましょう」で、キャメラがあるであろう方向に向かって真っ直ぐに右手を伸ばし、台詞を言い終わったら、人差し指でトンボの目を回すようにくるくると回転させたら、「こっちのほうがいいよね」と言われ、とても嬉しかったです。
その後に、「顔の高さに指を出すと、自分の顔が映らなくなるから、もう少し下でやった方がいいよね。 この芸人は、そこ、解ってないって事になるよね」というお言葉が付け加えられましたが。

ラジオのディスクジョッキーの設定では、大声で、極めて極端に声の高低をつけ、これ以上はない、というくらいに大げさにやったら、「こういうディスクジョッキーいるよね」と言われ、これもとても嬉しかったです。
今回は、基本、お褒めにならない先生に肯定された事が2つもあって、非常に嬉しい日でした。
ディスクジョッキー役をやった後も、「このディスクジョッキーは、マイクの使い方を解っていないね。 大声でしゃべっているように聞こえるけど、(先生がご自身で声を出してくださり)このくらいの声でしゃべるものなんだよ」とのダメが入りましたが。

今回の様な方向性のお稽古は初めてで、大変、面白く楽しかったです。

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次に、「リア王」の、リアが独白を続けた末に死んでしまう、という場をやりました。
ここで私が主にダメ出しされたのはーーー
・気持ちのスイッチを入れてから、声を出す様に。
・心が変わるスピードに合わせてテンポを変える様に。 平板にならない様に。
・「目がよく見えぬのだ。どうもはっきり見えぬ」を、もっとリアルに読む様に。
などでした。
「リア王」という戯曲の中でもこの場は、最もリアの複雑な感情が爆発する所なので、とてもとても私なんぞには、そこまで感情を持ってゆけずに、難しかったです。

又、今回は、オーディション疑似体験のお稽古もあった為に、レッスンの合間合間に先生が、オーディションの実情や、劇団の内情や、役者ってこういう人が少なからずいる、というお話しをしてくださり、驚いたり、笑ったり、頷いたり、、、
どの職業も、リアルにその世界に入ってみないと解らない事だらけだなぁと、痛感しました。
中、仕事が欲しいが為に、女性側から上の立場の男性に言い寄る事がある、それが私のごく身近でも行われていた、という話しを聞いた時は、あまりの驚きに、鳩がキョトキョトするが如く、「えっ?!」「えっ?!」「えっ?!」、、、と、思わず「えっ?!」を10回くらい繰り返してしまいました。
又、役者にはこういう人が少なからずいる、のお話しには、私には、役者や役者を目指している友達がたくさんいる(今現在、交流を続けている人はわずかなので、正確には『いた』と、過去形か)ので、心の中で、「いるいるいるいるいるーーー!!!」「言う言う言う言う言うーーー!!!」と、大きく頷かずにはおれませんでした。

今回のレッスンは、普段とはちょっと志向の違ったレッスンあり、実際に役者を体験した人でないと知り得ない内情を教えていただいたりと、前回の100倍くらいの強烈な情報が、私の頭の中にドバーーーーッ!!!と入ってきて、これまでレッスンを受けてきた中で、一番、出席した甲斐があったな、と感じられた回でした。

それから、このレッスンのシリーズ、先生に他のお仕事が長期で入ったために、しばらくの間、お休みになります。
で、私は、これを機に、レッスンに通うのをやめようと思います。
理由は、今回のレッスンで、100回分通ったくらいの 自分が欲してた情報が得られたこと、
シェイクスピアについて、自分が知りたい情報を充分に知れたこと、です。
つまり、すっかり、レッスンに通うことに、「気が済んだから」です。

ぼんぼちの人生、この日のレッスンが了った時点から、次の章が始まりました。
これからは、その章に全力投球してゆきます!

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