ま白いベタ

今初夏から　ベタを一匹飼っている。
儚げな尾ひれのひらりと長い　ま白い雄である。
尾のふちに近い最も薄い部分などは、ルネラリックの乳白色のつや消しガラスのように　淡いブルーに透け輝き、この世のものとは信じがたい美しさをたゆたわせている。

ベタの雄は　同じ器に複数同居させられないとされている。
闘争魚なので、どちらか一方が死ぬまで　攻撃を続けるからだ。

勿論、それを実践してみようという気持ちはさらさらないが、この小さなま白い闘争魚がぼろぼろに朽ちながら力尽き　水底に沈みゆく様を、私は　頭蓋に描かずにはおれない。

その姿もまた、この世のものとは信じがたいほどに美しいに違いないからだ。

タグ：ベタ

コメント 40

絶対に美しくはない、醜いだけだろう。
美しさは命あってこそ。
by 斗夢 (2013-08-29 07:39) 

懐かしいです〜
長女が小学生のころ、ドウシテモ〜
と、青ベタが暫く家族と成ってました♪

美しいファイター！
神はお茶目に、二物を与えてしまった♪
by 柴犬 (2013-08-29 08:40) 

美しい魚ですね
でも　でも　怖～い食べられそう！
by きんれん花 (2013-08-29 09:41) 

美しい魚。
大きく育てて食べちゃう？
いやいや、こういう魚はおいしくないのかも。
ちっさい金魚飼ったとき、カレイくらいに大きくなったので
「煮つけにしよう」と言ったら娘に怒られました。
by イヴママ (2013-08-29 10:22) 

ルネ・ラリックのガラス作品本当にきれいですね。大好きです！
でも、乳白色のベタは、まだ見たことがありません。神秘的ですね。


by lilacrose (2013-08-29 12:07) 

綺麗ですね(^.^)
ひらひらして、天女の羽衣みたいですね～
by koume (2013-08-29 13:47) 

わぁ、白いベタって珍しいですね！
昔、お金が貯まるとゆ～ブルーのベタ飼ってました～
ぜんぜん貯まんなかったけど(´･ω･`)
by ソノ日暮 (2013-08-29 18:24) 

ベタって、闘魚なんですね。。
血の気が多いんだ。。。
もう自分は血の気がない。。。(^0^)

by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 (2013-08-29 19:28) 

闘魚と言われるベタ　美しいですね☆
一匹ずつ小さな瓶に入れられた姿は
闘鶏の軍鶏を思い出します。。。

by 獏 (2013-08-29 19:59) 

雄が身を飾ることは、喧嘩上等と周囲に宣言しているような所があります。この魚も同様なのでしょう。
バサラ大名とかありましたが、甲冑って美しいと思います。
by ackylacky (2013-08-29 20:01) 

戦国武士の鎧兜は死に装束だったとか
美しく死ぬ、という憧れはわかる気がします
by チョビ (2013-08-29 21:50) 

美しい～
神秘的ですね。
by リンさん (2013-08-29 22:22) 

白はめずらしいですね、、うちのは赤と青です。 ベタな色です＾＾

by ぜふ (2013-08-29 22:39) 

白いベタ、綺麗ですね。
会社の机の上で赤いベタを飼っていたことがあります。
3年程生きて、みんなを癒してくれました。
魚も懐くんですよね。可愛い子でした。
by りる (2013-08-30 01:17) 

ベタというとコバルト青や紫などのイメージがあるんですが
純白のベタもあるんですね。

ラリックのエンゼルフィッシュのオブジェ（もちろん工芸品です）が
手元にあるのですが、確かにこのような色合いです。
by るね (2013-08-30 01:35) 

こんばんは！
真白い天使が羽根を裂かれて堕ちてゆくさまに似てるかも。
美しいものには限りなく残酷な感情をぶつけてみたくなります。
頭蓋の中で想うことは　本人にしかわからないから
それが　命が尽きる瞬間の絵であってもいいと
そう思います(^^)
by ちゅんちゅんちゅん (2013-08-30 04:40) 

みなさん

さっそくたくさんの　つい笑ってしまうコメント　なるほどとためになるコメント　率直なご意見のコメント　ありがとうございやす。

死にゆく姿を美しいと想像することについては　異論があるかたもおられやすでやしょうが
まぁ、あっしの個人的な主観・・・文学的空想の世界でやしてf(◎o◎)
現実には、暑さで尾っぽの先がちょっとぼろっとなっただけでも「おいおい大丈夫か？」と　
出掛けるときに気温が上り過ぎない場所に器を置いたりしてやす。

そう、ベタというと　ブルーと赤が定番色でやすよね。
ぼんぼち、ブルーは　過去に何匹か飼ってきやした。
あ、ブルーのベタって　お金が貯まるんでやすか？
・・・ううむ、あっしもぜんぜん貯まらなかったでやすなぁ(◎o◎：
で、今回は違う色・・・そうだ！白がいいな・・・と思い
ベタ専門店が意外にもあっしんちからそう遠くない　同じ杉並区内の浜田山にあると知り
そのお店で求めやした。ものすごく感じのよい親切なお店でやした。
お店のかたも　「白はとても数が少ないんです」と仰ってやした。

普段はひひらひら優雅に泳いでやすが、餌をあげようと近づくと　ぴぴっと俊敏に動き
「流石　闘争魚だなぁ」と実感しやす。
雄同士の戦いは　口先でつっつくのではないか思いやす。
夜　静かにしていると、時々　器の内側を口先でコツコツ！とたたく音が聞こえるんでやす。
小さくて細い身体なのにすごい力だなぁと思いやす。

3年も生きてくれたとは　すごい長生きでやすね。
ベタの寿命は約2年で　買ったときは成魚になっているので既に半年経っていて
つまり飼いはじめてから1年半だと聞いてやす。
あっしが過去に飼ったベタも約1年半でやした。
今回の子は　3年くらい生きてくれると嬉しいなぁ(◎o◎)

ベタは大きくならないから煮つけではなくフライだな・・・
って、おいおい(◎o◎：
by ぼんぼちぼちぼち (2013-08-30 10:45) 

「学生時代」という歌の中の、
”清い死を夢見た”という詞に魅かれました。
白いベタが力尽きて沈んでいくのは、
その”清い死”の具現みたいに思えます。
by ぴぃ (2013-08-30 16:42) 

　白いベタは珍しいですね。
ただ今青いベタを1匹飼っています。雄同士の同居は無理ですが、雌でも追い回して殺してしまう事がほとんど。相性が難しそう。それでいてメダカなんかだと無視している。何だか自分が一番美しいんだなんて思っているようです。
by beny (2013-08-31 07:55) 

ぴぃさん

そうそう、そういった感覚の死でやす(◎o◎)b
あくまで　観念的・文学的な・・・
by ぼんぼちぼちぼち (2013-08-31 09:56) 

benyさん

へい、やっぱ　動物も植物も　白は劣性遺伝だからなんでやしょうね。

そうでやすか、メダカは無視でやすか。
ナルシストでやすなぁ。
でも、どアップで見ると　しゃくれててひょうきんな顔してやすよね・ぷぷ
by ぼんぼちぼちぼち (2013-08-31 10:04) 

べたって金魚じゃないの～?べたべたじゃなくてひらひらだろうになんでこんな名前つけたのかと思ったけど、日本語じゃないのか。でもどこ違うんだ金魚と。
by さきしなのてるりん (2013-08-31 12:11) 

ふむふむ、この闘争本能も、厳しい自然界が与えた特性なんでしょうね。
潔く、美しく散るのもまた自然界の掟……。
ボロボロになってしまった屍を見たいとは思いませんが、お気持ちはわかります。
by ＮＯＮＮＯＮオヤジ (2013-08-31 12:34) 

べたって知りませんでしたのでいま、ググッてみましたらビン飼育も出来るそうですね。
そんなに綺麗な魚の屍はみたいと思いませんね。生き物の死はたまりません。
by ponnta1351 (2013-08-31 16:11) 

終わり時って、尽きる時って、美しくいられるのかな・・・
by あざみ (2013-08-31 17:49) 

さきしなのてるりんさん

金魚のコメットによく似てやすよね(◎o◎)b
見た目的に違うとこを挙げると---
腹鰭が暖簾のようにべろーんと大きくて　胸鰭が団扇みたいに丸いでやす。
あと、何と言っても　顔がしゃくれで　なんか笑ってしまいやす。

飼育法も、エアレーション装置がなくても大丈夫なので　あっしでも　ちゃんと天寿を全うさせてあげることができやす(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2013-08-31 20:29) 

ＮＯＮＮＯＮオヤジさん

相手が死ぬまでやっつけるというのは相当なものでやすよね(◎o◎：
・・・まぁ、あっしのは、あくまで文学的妄想の範囲なのでf(◎o◎)
by ぼんぼちぼちぼち (2013-08-31 20:37) 

ponnta1351さん

へい、あっしは今、10センチ強の丸っこいガラスの器で飼ってやす。
まあ・・・あっしもほんとに見たいと思ってるわけじゃなくて
イカロスの死とかナルシスの死とか、あくまでそんな類いの観念的なイメージでね(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2013-08-31 20:43) 

あざみさん

美しくありたいものでやすね。
あっしの個人的な主観でやすが
見る者によって　美しくもそうでなくも見えたりするように思いやす(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2013-08-31 20:50) 

これは金魚のアルビノではなくて、熱帯魚なんですね～
水槽もの（というのかしらん）　にトンと疎いわたしです
オスは縄張り争いがあるんでしょうか？
わたしは、植物の枯れ姿をよく撮るので、滅びの美学、なんか分かる気がします・・　　
でも、動物は植物と違って、生で見るのは厳しいかもしれません(>_<)
by ｒａｎｔａｎ－ｎｙａ (2013-08-31 20:54) 

写真がまた、なんと美しいことか。
by sig (2013-09-01 08:53) 

ベタという魚、初めて知りました。
闘争魚、そんな魚がいるのですね。
by そらへい (2013-09-01 09:50) 

ぼろぼろに朽ちる姿は決して美しくは無いでしょうが、全力を尽くた闘争魚が力尽き、水底に沈みゆく様は美しいに違いないと思う、 ぼんぼちぼちぼちさんの気持ちには共感できます。
時には美しい終わりは、後をひいてしまう事が有りますよね。
美しくありたいけれど、繰り返さない為にも、無雑作に安売りスーパーのナイロン袋にぶち込んで、放してしまう事も大切かも。
そうしようかな、隣町で綺麗な林檎が見つかって手に入れれたから・・・
by カリメロ (2013-09-01 09:52) 

ｒａｎｔａｎ－ｎｙａさん

そう、アルビノではないでやすね。目が黒いでやす。
でも、胴体のとこの色合いは、アルビノの蛇そっくりの　やや肌色がかった白でやす。

うん、滅びの美学・・・・立ち枯れのあじさいや一枚だけ花びらが残ってる牡丹みたいな・・・・
まぁ、あっしもほんとに現実に見たいと思ってるわけじゃなくて
あくまで観念的文学的な世界として思いを馳せている・・・といった感じでやすね(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2013-09-01 11:44) 

sigさん

ケータイ写真におさめるの、すごく難しかったでやす。
何故かというと、器の近くに何か見えると　ぴろぴろぴろ～ってこっちを向いてじっとしてないんでやす。
正確な色合いは、かすかに肌色がかった白で　尾っぽの先がブルーっぽい感じでやす(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2013-09-01 11:50) 

そらへいさん

へい。全長7センチほどのちっさな淡水魚でやす(◎o◎)b
エアレーションがなくても飼えるので、たまに　花屋さんの店先でも　瓶に入って売られたりすることがありやす。
見える物と振動(器の近くで手をぽんぽんと叩いたり)に　すごくよく反応する可愛いヤツでやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2013-09-01 11:59) 

カリメロさん

あしか゛以前書いた詩を覚えていてくださって　かなり嬉しいでやす・ぺこりっ
綺麗な林檎が手に入りやしたか。
それはよかったでやす。
・・・そう、美しい終わりは　ときとして後をひきやすね。
うん、未練が残りそうなときは　思いきってナイロン袋にぶちこんで放してしまったほうがすっきりでやすね(◎o◎)b

by ぼんぼちぼちぼち (2013-09-01 12:10) 

こんばんは！！
ぽんぽちぽちぽちさんの想像力が凄すぎるわ。
ワタシには想像出来ない．．．怖いもの(*´ー｀*)
by ちゃーちゃん (2013-09-01 19:35) 

ちゃーちゃんさん

そうでやすか。
まぁ、現実的に考えてるわけじゃなく、文学的虚構の世界として、ね(◎o◎)b
実際は、可愛い可愛いと言いながら世話してやす。
器の近くで手をぽんぽんと叩くと、こっちを向いて　ぴろぴろぴろっと踊るように泳ぎながら　時おり口を大きくぱくっと開けやす(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2013-09-02 10:16) 

きれいなベタさんですね。
お顔がおっとりしていますのに闘争心があるなんて
意外です。
by にゃー (2013-09-12 00:19)