愛しい玩具を捨てました

愛しい玩具を捨てました
真白いコーヒーカップと共に
愛しい玩具を捨てました
まだみぢんも汚れていなかったけれど

決して　カップ片手に　遊ぶ享楽が嫌になってしまった訳ではないのです
十年余りの間　叶えられずにいた趣味を　再開させる事ができる状況になったからなのです
一年と少しの間　私を夢中にさせてくれていた玩具
けれど　玩具は玩具　しょせんは「遊び」以外の何物でもないのです

趣味が金色に輝く月ならば　玩具は皿に転がる一粒の胡椒
それほどまでに「趣味」は　私にとって　価値あるものなのです

玩具さん　ありがとう
この一年と少しの間　私を享しませてくれた玩具さんは　私のこれまでの人生の中で　一番　享しみ甲斐のある玩具でしたよ
でも　ごめんなさいね
勝手に遊ぶのを止めてしまって

愛しい玩具を捨てました
真白いコーヒーカップと共に
愛しい玩具を捨てました
まだみぢんも汚れていなかったけれど

趣味の扉を開けたとたん　私が玩具に夢中になっていた事など　天馬の如き早さで　忘却の彼方へと消えつつあります、、、、、

タグ：断捨離

コメント 43

詩的で素敵なモノローグ。とても心が込められていますね。玩具もこれだけ愛されたならさぞ満足でしょうね。
by 扶侶夢 (2022-03-05 08:22) 

人それぞれの価値観の尊さを知りました。
先ほど自分のブログには未来永劫のこと、書きましたが、
美しい終わりが或る方が素敵です。
by HOLDON (2022-03-05 08:28) 

今日は誌的表現ですね。^^
by wildboar (2022-03-05 10:46) 

例えおもちゃと云えど共に遊んできたものを廃棄す時にはやはり偲びますね。
by kousaku (2022-03-05 11:02) 

こんにちは＾＾
愛しい玩具・・・はてどんな玩具かしら・・・と興味をそそられます＾＾
by mm (2022-03-05 12:43) 

小さな子供のように天真爛漫で、素直な気持ちが感じられます。
素敵な物が見つかって瞳が輝いているようです。
by ツツピーツツピー (2022-03-05 12:50) 

物も人の思考も、終わりがあって始まるのですね。
by 猫の友　メルティー (2022-03-05 14:14) 

うん
何だろう？
真っ白なコーヒーカップと共に捨てたって
わからない。
by 八犬伝 (2022-03-05 16:22) 

こんにちは！
コメントが難しいです！

by Take-Zee (2022-03-05 16:59) 

10年余り願い続けていた趣味が始められるとの事
良かったですね。
奇麗に使っていた玩具はご自分にはもう必要ないと
思い切られたのですね。
新しいご趣味・・・気になります。
by yoko-minato (2022-03-05 17:22) 

こんにちは
コーヒーカップ共に去って行った玩具、何のでしょう。
「おもちゃ」では無く「玩具」と言われるところが余計に気になります。
捨てるに捨てれない物が私にはあります。
昔、我が子が１０歳の時に子供から貰ったゲームボーイ。
そのゲームが未だにクリヤーできずにもう２０年以上、還暦を過ぎた私がやっています。

by uchin (2022-03-05 17:22) 

捨てられないものは多いです。そのため、溜まる一方です（笑）。代わりに、残しておいたはずのものが無いことも・・・。
by newton (2022-03-05 17:31) 

拙ブログへのコメントありがとうございます。
ぼんぼちぼちぼち さんは絵画だけでなく、
映画・演劇にも造詣が深いと思っていましやが、
詩的な才能もお持ちなんですね。
by johncomeback (2022-03-05 20:11) 

今晩は~~
豊かな脳を持っているから趣味は生まれます。
人から見れば玩具でも、趣味の持ち主には宝なんです。
その宝が別の宝を叶えさせてくれたのでしょうね、良かったね。
by せつこ (2022-03-05 21:08) 

こんばんは、
コメントありがとうございます。
大切な趣味が再開できるようになって良かったです。

by Azumino_Kaku (2022-03-05 22:02) 

叶えられずにいた趣味の再開
素晴らしいですね。
夢中になれることがあるって、素敵です。
これからの人生が豊かになりますね＾＾
by raomelon (2022-03-05 22:17) 

趣味と玩具　玩具は捨てなければならないもの
たった一つの大事なもののために
ぼんぼちさんの決意が表れていますね
by きよたん (2022-03-05 22:39) 

「まだみぢんも汚れていなかったけれど」
この表現好きです。
by ぷち (2022-03-05 22:46) 

その玩具も大切なものではあったけれど
もっと輝くものの前では所詮玩具以上の価値はなかった
これは今のご心境でしょうか？
間もなく演技の勉強に入られるからかな
by 藤並　香衣 (2022-03-06 00:16) 

うーん、詩だなぁ....。そう思いました(^_^;)　短い付き合いでも、お別れはしっかりと(^_^)v　私は捨てられないなぁ....。だから、散らかる(>_<)
by yokomi (2022-03-06 01:03) 

強い意志を感じました
by mau (2022-03-06 01:04) 

みなさん

おはようございやす。
今回は、非常に私的な詩的表現だったにもかかわらず、読んでくださり、コメントくださり、ありがとうございやす。

そう、「趣味」というのは、過去記事をお読みの中でカンのいいかたはもうピンと来られていると思いやすが、演技のレッスンを受けられるようになったことでやす。
2月28日に第一回目が終了して、第二回目のレッスンが明日、そして、第三回目が、今月の28日でやす。
第一回目第二回目のレッスンの模様は、3月11日に当ブログにてリポートさせていただきたく計画してやす。

で、第一回目のレッスンの審査に通った時点で、あまりの嬉しさと熱意とで、毎週玩具に夢中になって遊んでいたことなど、頭の中からスーツと消え去ってゆきつつあるのでやす。自分でもびっくりするくらいに。
趣味の夢中、と玩具の夢中は、どれほど違いがあるのか、自分自身思い知らされて、それを詩にしてみたというわけでやす。

玩具が、どういう玩具かは、今回の作品は詩的表現なので、あえて書かずに、みなさんのイメージに委ねやす。

レッスン審査の通知を受け取る前日の一年ちょっとの玩具と遊んでいた期間が、あっしの中での一つのシークエンス、そして、通知を受け取って、演技に完全に心が向いてからがまた一つの新たな人生のシークエンス、といったところでやす。

でも、ずいぶん享しませてくれた玩具さんなので、一言お礼を言ってから捨てたかったのでやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2022-03-06 08:19) 

真白いコーヒーカップと共に愛しい玩具を捨てました。。
関連性が謎です。。
by 横　濱男 (2022-03-06 11:24) 

最初は一体、何を捨てたのだろう？と思いながら読み始めました。
私が捨てるのが苦手な方だから、でしょう。
>十年余りの間　叶えられずにいた趣味を　再開させる事ができる状況になった
それは大きなことですね！
演劇のレッスンのことだろうとは思いました。
抱き続けた情熱に開いた扉、輝いている世界へ、拍手です^^
by sana (2022-03-06 14:54) 

一つを捨てても新しいものが心を満たしてくれているのですから、自分の選択に迷いはないことでしょう。
by JUNKO (2022-03-06 16:17) 

「愛しい玩具」が何だったか、気になります^^
by kuwachan (2022-03-06 16:49) 

あれほどに取り組みたかった演技と演技のレッスンが
出来るとなれば大抵のものは色あせて見えるでしょう。
先ずはやりたいことを第一に取り組まれることが重要
だと思います。どうぞ力いっぱいお楽しみくださいませ☆
by あとりえＳＡＫＡＮＡ (2022-03-06 18:15) 

私はなかなか捨てることができません。
でも、奥さんは違うんですよ。
これって、私は昔付き合ってた人をなかなか忘れられないのと同じ？
by さとし (2022-03-06 19:02) 

新しい価値観が芽生えたんですね～
お金掛かるけど価値観が多様化してる方が
生きがいありますね
by kazu-kun2626 (2022-03-06 19:49) 

永い年月がかかっていても、ひとつひとつ願いを叶えられているようで、すばらしいです。願いは待っているだけでは叶わないもの。それ相当の動きをなさっての成果だと思います。とてもすてきなことですね。
by sig (2022-03-06 20:26) 

どんな玩具だったのか？大変気になりますね。
by たいちさん (2022-03-06 23:41) 

生活の一部であったものを、叶えられずにいた趣味が再開させられる状況へと変わって、捨てる。
それがどんなものであれ、深い感慨を感じました。
by hana2022 (2022-03-06 23:59) 

みなさん

先ず、真っ白いコーヒーカップと玩具の関連性は、、、
二段目に書かれているように、カップを片手に玩具で遊んでいたわけで
玩具で遊ぶことがなくなり、そのカップも必要なくなったので、一緒に捨てた、というわけでやす。
これは詩なので、嚙んで含めるような説明はしてやせん。

そうでやすね。演技のレッスン、いいワークショップが見つかって、ほんとに良かったでやす！
プロの先生に演技をお習いしたい！と思い始めたのが中1の時で、
それが初めて叶ったのが、約30年後。
でもその研究所は、レッスン生に人間的に問題がある人がいて、それが嫌で辞めてしまったんでやす。決して、演技そのものの興味が薄れたわけじゃなかった。
その後、他のレッスン生と関わらなくてもよいという理由で、朗読を習い始めるんでやすが、心の底では、やっぱり自分は演技が一番習いたいなあっていうのがあって。
で、継続的な研究所はレッスン生同士の人間関係が密になつてしまうんでやすが、一回ごと完結のワークショップなら、密にならずに済むし、開催されるペースも、ブログと両立できて適切だな、と。
で、先日、第一回目のレッスンを受けて、この先生ならついて行きたい！！と思える尊敬できる先生でやした。
このワークショップは定期的に開催されるので、開催されるたびに参加しようと思ってやす。

ほんとにあっしの人生、叶えられなかったことを、何十年もかけて、一つ一つ叶えてきてやすね。
人生、チャンスというのは、長年探していると訪れてくれるもので
もはや玩具で遊んでいたことなど、シャのかかったセピア色で、薄ぼんやりしていやす。
前にすすむことに夢中でやす。
これから時間が許す限り自主練して、今日のレッスンに臨みたいと思いやす！
by ぼんぼちぼちぼち (2022-03-07 07:58) 

こんな言い方は失礼かもしれないですけども・・
捨てちゃた古い玩具の件は、この際置いといて、
長年、思い描いていた夢の一部が今この時に見つかって
それに向かって努力が出来ることの喜びが
とてもとても感じられるのです♪
これは一つの『決意表明』だと思うのですが・・・
今夢中になっていることは
片手間では出来ません！って感じですね♪
by Rchoose19 (2022-03-07 12:35) 

素敵ですね♡
少女の目をしたぼんぼちぼちぼちさんの姿が目に浮かびます。
お顔は存じ上げませんが（笑）
by ゆう (2022-03-07 16:24) 

共感します。
同じくらいの世代でしょうか。
少しづつ断捨離して、思い出にすがらず過ぎたものにはさよならして、お気に入りのものだけに囲まれて過ごしたいと思っています。
by kyon (2022-03-07 19:05) 

みなさん

そう、そうなのでやす！この詩は「決意表明」でもあるのでやす！
12年間探し続けていたことが、再び再開できる喜びと熱意！
生半可なエネルギーじゃありやせん。
昨日ねー、第二回目のレッスンだったんでやすが、それまでに求められなかったクオリティの高さを求められ、かつ厳しいレッスンで、非常〜に充実した四時間を過ごせやした。
ダメ出しされたとこ、きちっと復習して、次回までにできるようにしておかねば、、、！
そう、人生、何かを掴んだら、何かを手放さなければならないでやすよね。
今回掴んだものが大きかっただけに、玩具などは、何の迷いもなくポイしちゃいやした。
限りある人生、悔いなく選択して生きてゆこうと考えてやす。

by ぼんぼちぼちぼち (2022-03-08 08:32) 

「おもちゃ」ですか。
おもちゃなら、簡単に決別できるかも知れませんね。
by そらへい (2022-03-08 21:34) 

そらへいさん

へい、しょせんは玩具だったので、趣味が再開できる状況となった瞬間、一番最初に切り捨てやした。
by ぼんぼちぼちぼち (2022-03-09 08:35) 

再開された趣味、演技のワークショップの、ぼんぼちぼちぼちさんにおける存在の重さをしみじみと感じさせられます。
愛しい玩具をそれとともにある真白いカップとともに捨てるお気持ち、ここにすべてが集約されていますね。
by 伊閣蝶 (2022-03-09 12:37) 

伊閣蝶さん

詩の意図を的確に読み込んでくださり、光栄でやす。ぺこりっ
一昨日、第二回目のワークショップが終わり、自分自身、改めて
素人なりにも演技をお習いすることが、あっしの中でどれほど大きな事かを思い知らされてやす。
ここでカチッと、人生の新たなシークエンスが始まった感じでやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2022-03-09 13:42) 

愛しい玩具が何かは、本人の心の中ね ...
その愛しさも決別も、本人の心の内ね ...
発表作品の解釈は読者に委ねる ... 素敵ですね。
私にも「愛しい玩具」が何かはわかりませんけれど、別れが詩的な表現になったのは、新しいものの登場で捨てられるものへの憐憫から？... と、思いました。愛しいものは、詩に消化した...
続くワークショップも、大いに頑張ってね*
by sasanono (2022-03-31 12:24) 

sasanonoさん

へい、自分の中で、決して嫌になったわけではなかったのに決別したもの、そしてこれからのワークショップへの意欲、、、
とにかく文字にして、自分自身への区切りを記しておきたかったでやす。
で、どんな表現を選ぶのが適切かと考えた時、具体性は伏せておきたいので、読者のかたそれぞれ自由に解釈してくだされる散文詩が一番だな、、、と。

ワークショップ、アマチュアなりにも頑張ってやす！
難しいけど、最高に楽しいでやす！
by ぼんぼちぼちぼち (2022-03-31 12:58)