アルバムというもの [独り言]
もしも、何の前情報もなく私の家族のアルバムを人が見たら、「円満な家庭だったんですねー」と 目を細めるに違いない。
アルバムの中の我が家族は、笑顔で寄り添い 見るからに仲むつまじそうなショットばかりだからである。
しかし、私の家庭は 円満などとはほど遠い所に位置していた。
母は勝手に一人で私を産み 無理やり入籍にもってゆき、父はそんな母を愛する筈もなく ほとんど家に帰らず、母は誤算の腹いせに毎日私を記憶がなくなるまで殴りつけていた。
写真を撮る時だけ円満な家族のふりをして、その中でもいかにも相応しいものだけをアルバムに収めていたからである。
見栄と世間体のために。
----「アルバム」というものは、こういうものではないのだろうか?
我が家のようにここまで極端な例は少数かもしれないが、程度の差こそあれど アルバムというものの作られるしくみというのは、こういうものではないだろうか?
どの家庭にも、大喧嘩した事 最悪に冷え切った事など一度や二度はあるだろう。
けれど、アルバムの中にはそういった負の出来事は一切入れられず まるで無かったこととされ、「さぁ、笑って!」「もっとくっついて!」とカメラを向けられそれに応えたものだけが、あたかも家庭の記録の全てとされているのではないだろうか?
学校の卒業アルバムも全く同じで、どれほど酷いいじめがあった学校でも、卒業アルバムではそんなことはみぢんも無かったように作られる。
どの学校の卒業アルバムを開いても、そこにあるのは 皆で一丸となって輝いた青春の笑顔ばかりである。
険悪な空気の中でだらだらと進行したテレビのパラエティ番組の公開録画が、編集後観ると、テムポよくノリノリで盛り上がっているのと同じである。
見栄や世間体。
なんともないふりをしてしまう経験ありますよ。
情けないけど、そういうのも大事かなーと年取った今は思うようになりました。
by muku (2017-05-08 06:07)
卒業アルバム集合写真の撮影日に欠席の場合は、
アルバムの右上に四角い小さな写真が載せられたりしてね~!!
by 川鮎くん (2017-05-08 06:27)
アルバム、スナップ写真と違って表情もなんでも作れますもんねぇ(*_*)
by ニッキー (2017-05-08 07:38)
ずっと前ですが、家族の行事は儀式だからと
私の前で本音を言った友人 そうかもしれないです
でも、家族写真を撮った時は楽しく撮っていたと思います
そのときはね 確かに半分儀式でしたけど。
アルバムを楽しくめくることができれば。。
by きよたん (2017-05-08 09:05)
アルバムって そう 楽しかった思い出
喧嘩してるときに 写真撮る人いませんからね・・・
アルバムで 家族で撮った記憶が蘇りますよね
つらい思い出しかなくても・・・写真は 笑ってるんですよね
それを 残したかったんですよ
今は 携帯でパチリ・・・
私は わざわざ現像して アルバムに収めてます
形を 残したい 私のエゴです((+_+))
終活の時 アルバムどうしようかと 考えてます
by もーもー (2017-05-08 09:14)
アルバムと言えば・・・
スーパーカーを写真に収め、将来の自分を妄想したものです(^^)
by 柴犬 (2017-05-08 12:51)
デジタルカメラの出現・普及により、写真というものの考え方がだいぶ変わってきたように思います。
フィルムを介していた頃の写真は、写された写真を見るまでにはコストはもちろん相応の手間もかかりましたから、写真を写すという行為になにがしかの特別性・イベント性やハレの感覚があったのではないでしょうか。
家族や学校などの集合写真は、正しくその典型です。
せっかくコストや手間をかけるのだから一番いい表情で雰囲気で(つまりは穏やかで幸せそうに)写して残そうと考える。
私も正直に云って、子供の頃の家族写真や学校の集合写真を見るとげんなりします。そこには写真用に作った笑顔があり、それを見るたびに自己嫌悪に駆られてしまうので。
だからもうそうしたものを見なくなってだいぶ経ちます。
生活は日常であり、写真に写されたものは特殊なハレの光景であったように感じます。
写真に写っているものは、確かにその時点での「事実」ではありましょうが、それは切り取られたものであり、その背景に流れている真実を必ずしも映し出しているわけではないと思います。
by 伊閣蝶 (2017-05-08 15:47)
そんな側面はありますね~。
私は家族写真はほとんどないのですが
それでも子供時代は懐かしい思い出で
一杯です。
貧しくても食事が質素でも悲しい思いは
あまりないですね。
by yoko-minato (2017-05-08 16:48)
見掛けだけでは今の世の中も分りませんからね。
by 馬爺 (2017-05-08 17:47)
あはは、似てますねぇ~。状況が。
私が生まれた時、ニ三日違いでわたしの異母兄が生まれ、
そこに父が入り浸っていたそうで、誰もわたしが生まれたことを
知りませんでした、母以外は。
わたしは幼少期の記憶がありません。なぜなら、暴力を振るわれ過ぎて、自分で勝手にデリートしちゃったからです。
わたしの写っている子供の頃の写真はほとんどありませんね。
なぜなら、父も母もわたしには無関心だったからです。
アルバムねぇ。卒業写真ももらったと同時に捨てました。
わたしは過去のしらがみにはとらわれない主義です。
でも、過去となってこそ、物事は成就されるという
側面もありますからねぇ、
死んでくれて初めて愛せるというか…、感謝できるというか。
by sadafusa (2017-05-08 18:33)
まだまだカメラ自体が珍しい時代に子供だった私は、父が撮ってくれた泣いている写真や姉とヨーグルトを取り合っている写真を普通だと思っていました。
でも、その当時は、それこそ、みんなで姿勢を正して集合写真を年に何回か撮る時代だったのです。
ぼんやりと壁を見つめているような写真も残っています。
by 森田惠子 (2017-05-08 18:51)
色々あったのですね。今、ご無事で良かったです。
以前話した都市銀河というタイトルにはなりませんでしたが、近未来の都市のような曲を作りました。機会があれば、ご訪問下さい。
by KOME (2017-05-08 19:33)
表面だけではわからないことがたくさんですよね。
by 美美 (2017-05-08 19:56)
全く同感です。。!!
by ゲンママ (2017-05-08 20:47)
究極は、結婚式のスライドショウかな。
by ackylacky (2017-05-08 20:57)
家族の写真は1枚も無いです。
思い出だけですね。。
今は子供達の写真がいっぱいありますけどね。
それも、高校までですが。。
by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 (2017-05-08 21:04)
我が家は普通の貧しい家庭でしたが
思い出はそれなりにあります。
ただ、家族揃った写真がほとんど無いですね。
4人揃った写真は多分一枚だけだったと記憶してます。
by そらへい (2017-05-08 21:18)
子供の頃は「幸せな家族像を崩してはならない」という事を
自然と躾られていた気がします…(^o^;
「そうじゃない!もっとちゃんと笑って!」とよく言われて
(ちゃんと笑えていないんだ…)と写真を見返すのが嫌だったのですが…
最近見返すと、思っていたよりちゃんと笑えていて、
その笑顔に笑ってしまうほどでした(笑)
つまりは、撮りたい側のイメージした笑い方と
違っただけなのか…と、今思いました…(=o=;)
アルバム写真は、写真を見た側のイメージと、それとは違う、
そこに写らない、撮られた側の当時の苦い記憶も
ちゃんと残ってしまうものですね~
by くまぱんだ (2017-05-08 21:58)
仲良さそうな家族写真は撮ってらしたんですね。
まあ喧嘩している最中に写真は撮りませんかね。
写真の枚数にはいくらか反映してるかもしれませんが。
演技という意識はなかったですねえ。
思い返せば‥あれこれ葛藤がまったくなかったというわけじゃないけど‥
幸い?ほぼ卒業してしまいましたね^^;
by sana (2017-05-08 23:30)
僕の母が生まれたのは戦争の真っただ中
父親は不在で母親は産後の肥立ちが悪く実家で養生するため
父方の祖母に育てられていたので
幼少期の写真が一枚もない
なのでアルバムというのはとても憧れなのだと話してくれた事があります
by 藤並 海 (2017-05-09 01:50)
お早う御座います。
確かにその通りでミズスマシのように表面だけが飾ってありますね。
by 旅爺さん (2017-05-09 05:21)
次元が違うのですが・・・<(_ _)>
私の場合、当時はキツかった時代が、今は良い思い出で・・・
何となく周りからチヤホヤされて、上手くいってた時期が、消したい
過去になってます。
まあ、どちらもあったから、今の自分があるんだな!
と思ってますけど。
by やなぼー (2017-05-09 06:10)
私んちには、アルバムが無いです。
写真はあるけどバラバラです。
by えーちゃん (2017-05-09 07:34)
みなさん
さっそくたくさんのさまざまなご意見・体験談ありがとうございやす。
なるほどなるほどと何度も読ませていただきやした。
そう、昔は写真って、祝祭性の高いハレの日のものだったんでやすよね。
お金もかかる行為でやしたね。
だからあっしの母親は、写真をたくさん撮ってアルバムを作ることも金持ちの象徴と信じていたようで やっきになってたくさん撮ってやしたね。
>写真に写っているものは、確かにその時点での「事実」ではありましょうが、それは切り取られたものであり、その背景に流れている真実を必ずしも映し出しているわけではないと思います。
まったくその通りだと思いやす。
ドキュメンタリー映画の構造と同じでやすね。
結婚式のスライドショー、もっとも最たるものでやすよね。
良かったことのその中でも良かったことだけの抽出でやすもんね。
sadafusaさんも、複雑な環境下にお生まれになったのでやすね。
親は選べないでやすもんね。
お互い、辛い幼少期を過ごしてしまいやしたね。
森田恵子さん そういう写真を撮られていたとは珍しいでやすね。
そういったお父様がおられて 今映画製作活動をされている森田さんが在るのかな?と思いやした。
by ぼんぼちぼちぼち (2017-05-09 11:08)
こんにちは。
アルバムは楽しい思い出だけを留めて、他は忘れたいということの最たるものかもですね。でも、ウソ笑いをして写った写真を見るときには、その時にいやだったことがそのまま一緒に思い出されたりして。笑
by sig (2017-05-09 11:37)
デジカメを使うようになってからアルバムが無くなってしまいました
撮ってもプリントしないので^^;
by さる1号 (2017-05-09 12:23)
人生も編集出来ちゃうんですよね。きっと!
昨日の嫌なことは無かったことにしちゃえたり、
一昨日の楽しかったことは今日も引き続き覚えてたり。
家族の写真には、あまり興味が無いので・・・
断舎利の時にすべて捨てちゃいましたよ♪
by Rchoose19 (2017-05-09 12:36)
アルバム、その一瞬の写真。
見るほうは、勝手に幸せそうとか、仲良さそうとか思いますが
内情は、家族にしかわかりませんね。
でも大切な思い出にもなる写真ですね。
by アールグレイ (2017-05-09 18:51)
公開録画など行ったことはありませんが、
編集で番組が成り立っているのですね。
アルバムの写真、ほとんど処分しました。
子供が写っているものは、子供に。
自分の卒業アルバムは捨てました。
夫のものは残っています(大きくて邪魔ですが仕方ありませんww)
by kiki (2017-05-09 22:15)
歴史が、時の権力者の都合が良いように塗り替えられるのに似てますね(^^;;
by 風来鶏 (2017-05-09 22:57)
そういえば子供の頃は、家族でよく写真を撮りました。
楽しいことばかりではなかったけど、今見るとやはり懐かしいです。
両親はよくケンカをしていましたが、写真では微塵も感じられません。そういうものですね。
by リンさん (2017-05-09 23:30)
ちょっと違いますが、以前同窓会に行ったときに
「同窓会には成功している人や幸せな人しか来ない」と
いう話が出てドキッとしました。
確かに貧困にあえいでいたり、不幸のどん底にいる人は
華やかな世界には出てこないのかもと思いました。
人が見ている面ってほんと表面だけなのだと思いました。
記念写真もその瞬間だけはつくろいますものね。
高校の入学式に正門前で子供たちの写真をそれぞれ撮りましたが
どちらもその直前まで超不機嫌だったのを思い出しました。
by ようこくん (2017-05-09 23:56)
アルバムに限らず、家族間にはそんな一面もありますね。
元々顔に自信がないから、写真嫌い、病気で倒れて以前のアルバムを見直したら、自分が写っている写真がほとんどない事に気づきました!
それも寂しい、だから今は一枚くらいは幸せを装って、記念写真を撮ってもらっています。
by hana2017 (2017-05-10 11:21)
みなさん
アルバムも思い出も、映画やテレビ番組を編集するように 写真の選択や頭の中で編集してるんでやすよね。
人は記憶を編集・ねつ造している・・・・・寺山修司が映画「田園に死す」で提示したテーマでやすね。
人によって、辛い思い出ばかりの人と楽しい思い出ばかりの人がありやすが
もちろん辛かったことが多かった・楽しいことが多かったという事実はあるでやしょうけど
辛い思い出しかなかった人は、辛かったことばかりを憶えていて 楽しい思い出ばかりの人は、楽しいことばかりを憶えている というのも大きいと思いやすね。
そう、歴史も都合よく塗り替えられてやすね。
年表で第二次大戦勃発の項、他国の翻訳ものを見ると必ず「日本が真珠湾を攻撃したために第二次大戦始まる」と書いてあるけど
日本の年表には、単に「第二次大戦始まる」としかないでやすもんね。
by ぼんぼちぼちぼち (2017-05-10 11:21)
アルバム使わなくなりました。
気に入った写真は書斎の壁にびっしりと貼り付けています。
by johncomeback (2017-05-10 14:01)
多くは嘘で固めて、煙にまいて、毎日外では真の姿とはほど遠い役者を演じている。それでも どうにかこうにかうまく回っている。
人の世はこんなものでせうか。
by 猫の友 メルティー (2017-05-10 15:12)
確かに、記念写真の類は
そのようなケースが多いでしょうね。
偽りの笑顔
ありますね。
by 八犬伝 (2017-05-10 21:18)
アルバムについて、そんな風に考えたことがありませんでした!
でも言われてみればそうですね。
私は恵まれた環境にいたようで、父が私や兄が遊んでいる所を撮っている写真が多かったように思います。
もちろん、喧嘩したり怒られたりして、ふてくされてる写真もあります(^^;)
by こん (2017-05-10 22:32)
ふっ…ふかい!!
たくさん書きたいことあるけど、もう眠いのでまた後日コメントします☆
by ミケシマ (2017-05-11 01:11)
みなさん
その家庭や個人によって差はあるでやしょうが、アルバムの構造というものはこういうものだと思うのでやすよ。
人って、多かれ少なかれ「世間体」という舞台の上で演じてやすよね。
傍から観ているのでは解からないでやすよね。
逆に、家族もなく孤独で寂しそうに見える人が 自由を満喫してて幸せいっぱいだったりして。
by ぼんぼちぼちぼち (2017-05-11 20:19)
アルバムかぁ~実は写真自体が少なかったりする。
心霊写真が多くってなぁ~。
悪いものは一枚もなかったそうなんだけど,河童のように頭がピカピカしてて・・・は,ハゲじゃないんだからなっ(/ω\)
by こじろう (2017-05-13 20:32)
ご無沙汰してます。
アルバムって、そうですよね~。
生前退位の一件から突然皇室について記事を漁るように読み始めましたが、皇室写真なんかまさに最たるものだなぁ、と
この記事を読みながら思いました。
拒食症の激ヤセと騒がれながら、
「家族皆つつがなく・・・」って言ってますもんね。
by BERA (2017-05-14 10:54)
この短い文だけでも、大人のエゴのしわ寄せが幼いぼんぼちさんに降りかかっていたことに絶句・・・よくぞ今のようなピュアなレディに成長されて・・・その強さ(いわゆる”強い”ではなく、深い深い命の力)に畏敬の念を抱きます。
by Ginger (2017-05-15 13:03)