ヤン・シュヴァンクマイエル 不自由の中に広がる限りない自由世界  [感想文]

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国外の映画監督・映像作家では誰が好きか? と 問われれば、自分は 一も二も無く「ヤン・シュヴァンクマイエル」 と 答える。

ヤン・シュヴァンクマイエル-------
チェコ共和国(旧チェコスロバキア)プラハ出身の、アニメーション技法による 人間の奥底の心理や 不条理感や 反政治的意思をテーマとした 1964年より今も活躍を続ける シュルレアリストでもある映画人である。

シュヴァンクマイエル氏が 自身のアニメーションで扱う素材は、パペットやクレイ ----チェコは、その 抑圧 翻弄された歴史途中で 日常は 母国語であるチェコ語を話すことすらも禁じられ、唯一 伝統芸能である人形劇の中でだけは 許されていた という理由から、国民の人形劇に対する情熱や 創り手の隠喩的表現の緻密さには 並々ならぬものがあり、映画芸術が誕生してからも そのエネルギーは連綿と受け継がれ、幾多の優れた パペット クレイのアニメーターの存在する国である---- のみならず、日用品 食べ物 標本 ドローイング 果ては人間にも至り、悪魔的でありつつも ユーモラスに コマ撮り特有の動きで リズムを刻み 変化し 破滅し 再生する。

その様は、アニメーションの語源であるアニミズムという言葉 (全てのもの----無生物にまでも魂が宿っている という考え) を改めて認識させ、さらには 映画というものの根源的構造の何たるかを これでもかという程 つきつけてくる。

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自分は、好きな映画監督の作品に於いて たいてい 「これが特に好きだ」 と 迷わず 何か一つ挙げることができるのだが、氏のものについては 長編よりも短編のほうが 密度が高いので より吸引される とは言えても、では 短編の中では何が と 問われると、一つ 否 三つ四つにしぼることも不可能である。
そのくらい シュヴァンクマイエル氏の短編は、自分にとって 魂の最も底の いわば細胞の部分に 強烈に響くものがある。

石とバケツという無機物により 生命の誕生を表現する 「石のゲーム」
はく製や骨格標本が 意思ある生物の如く動きまわる 「自然の歴史」
巨大なビアジョッキが 見るや リキュールグラスに、ゆで玉子が テーブルをも貫通する重い塊に変化し 男を翻弄する 「部屋」
食べ物で構成された顔と 台所用品で形作られた顔とが 戦い 粉々になり また新たな顔を誕生させる 「対話の可能性」
次々と ねんどのサッカー選手が ひしゃげ つぶされ 棺桶で運ばれ 歓声のあがる 「男のゲーム」・・・・・

そこに込められている隠喩的意味の解釈以前に 細胞の核の部分に 自分の体温と同じ温度のものが 瞬時に流れ込むような心地よさがある。

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しかし----- と 自分は 考えたことがある。

しかし、何故 自分は チェコに生きるチェック人でもないのに 氏の作品に 自分と同じ体温を感ずるのか?
抑圧 翻弄され 言語までも奪われたチェック人の 氏 だからこその表現に、二つのねんどの塊が 一つに融け合うが如きの同化をみるのか?
この、日本という自由な国家に生まれ育った自分が?
------と。

否、自分は少しも 自由国家になど 生まれ育っていなかったのである。
-----最も小さな国家は 家庭である。
自分は、その家庭という国家の中で 抑圧 翻弄され 幾多の自由を奪われてきた。
母親という国王に、自分の意思とは関係なく 好きな食べ物も 好きな科目も 将来目指す職業も決定され、父親を 世の中で 最も 阿呆で軽蔑すべき人間であると思えと強いられ、そこから わずかでもはみ出す言動は 絶対に許されなかった。
唯一自由だったのは、想像力の中だったのである。

どんな膨大な力を持った権力も、想像力の中までも支配することはできない。
現実の世界から自由が奪われれば奪われるほど、想像力というものは 無限に拡張するものである。
自分は、限りなく広がる「想像」という自由世界で くる日もくる日も 身の回りにあるものを相手に 限りなく 奔放に 自由な演出を愉しんでいた。

これが、自分が ヤン・シュヴァンクマイエルに 細胞単位で吸引される要因に 他ならない。
 
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コメント 64

yoko-minato

ホント、何か写真に心ひかれますね。

by yoko-minato (2010-11-13 06:34) 

あさこ

チェコというと『ラチとライオン』しか知らないのですが、
パペットが、なぜあんなにしっかりと、
今も存在しているのか謎が解けました。


by あさこ (2010-11-13 09:40) 

漢

乾杯!
by 漢 (2010-11-13 10:23) 

galapagos

「対話の可能性」しか観たことがないなー。
難解でございました。とゆうか自分の理解で正しいのか自信がない。
by galapagos (2010-11-13 10:33) 

ulyssenardin36000

自宅のLAN修理が終わり、やっと通常訪問ができそうです^^;;
by ulyssenardin36000 (2010-11-13 12:28) 

ぼんぼちぼちぼち

yoko-minato さん

ありがとでやす・ぺこりっ。
まぁ、チェコにパパイヤは生らないわけでやすが(笑)
ちょっと彩度の鈍ったところや 粒子の粗い感じのマチエールが
この記事に合うな!と思ったので これを附けやした(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2010-11-13 19:11) 

ぼんぼちぼちぼち

あさこさん

そう、そういう理由でやす(◎o◎)b
これは、チェコの人形劇やアニメーションを考察する上で
欠くことのできない大きな要因でやすね。
by ぼんぼちぼちぼち (2010-11-13 19:17) 

ぼんぼちぼちぼち

漢さん

乾杯でやす!
by ぼんぼちぼちぼち (2010-11-13 19:18) 

ぼんぼちぼちぼち

galapagos さん

そうでやすか、「対話の可能性」観られやしたか!
チェコという国は、ロシアとドイツの狭間で翻弄されたわけでやすね。
そういった諍いというのは、個人の人間の間に於いても同じでやすね。
まぁ、そういったことを踏まえて観ると そう難解ではないと思いやす(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2010-11-13 19:26) 

ぼんぼちぼちぼち

ulyssenardin36000 さん

そうでやすか! それは良かったでやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2010-11-13 19:28) 

むらさき

私にはちょっと難しいかなと思うのですが<アニメーションの語源であるアニミズムという言葉 (全てのもの----無生物にまでも魂が宿っている という考え)>という部分 私の思いが肯定されたような気分です。
by むらさき (2010-11-13 19:48) 

そらへい

私には
「忘れてしまっている情熱」
でした。
by そらへい (2010-11-13 20:43) 

ハジナレフ

やはり同じ人間、心の向きが同じ人がたまたまチェコの人だった…などと知った風に思ったりしました。
by ハジナレフ (2010-11-13 21:19) 

keizza

そのヤン監督って方は存じないのですが、日本のクレイアニメはほのぼのする感じに対しヨーロッパのは寂しさと生命力を感じた記憶があります。
もしかしたらチェコのアニメだったのかな~とぼんぼちさんの記事を見て
漠然と・・・・。

by keizza (2010-11-13 21:54) 

hatumi30331

残念ながら、観た事ないですね。
チェコの映画は見た事あるような気もするけど、記憶力が・・(笑)
アニメーションの語源・・・勉強になりました。
コマ送り的なアニメーションは好きですよ。
チャンスがあれば、観てみたいです! 
また、楽しみが増えちゃった。(笑)
by hatumi30331 (2010-11-13 23:39) 

の

持論、論文、、、ウマいもんデスゥ~♪
星!、、、三つですゥ~☆☆☆!!^^;
by (2010-11-14 02:24) 

cafelamama

ヤン・シュヴァンクマイエル、チェックしてみようと思います。
by cafelamama (2010-11-14 09:09) 

matcha

僕にとって中流意識って、かなり邪魔をしてくれたなって思ってしまいました。
郷土の富山にも、チェコフィルハーモニーが来てくれた事がありました。
しかも、ヴァーツラフ・ノイマンという名指揮者で、ドボルザークを聞いたんです。トイレで、彼に会いました。空いた場所を勧めると「ありがとう」って言ってくれました。すれ違ったとき、彼の着ていた服が、質素だったのにビックリさせられました。すすけて、所々白いのです。NHK交響楽団のドポルザークより数段上の響きを操るこの大指揮者が・・。でも、決して国の貧困さを感じさせません。むしろ、この誇り高い老紳士が、トイレに入ったとたん会館のトイレが、下に赤じゅうたんでも敷きつめたような厳粛さが辺りに広がりました。
じ~んと来ましたね。何かが。
それ以来、チェコという国には、何か強く惹かれるのです。
by matcha (2010-11-14 11:45) 

みんこ

ご訪問&nice!ありがとうございました。
by みんこ (2010-11-14 12:28) 

ミケシマ

クレイアニメーションですか…面白そうですね!
自由って、不自由の中でこそ生かされるものだと思います。
by ミケシマ (2010-11-14 16:30) 

水無月

映画は好きですが、この方の作品はまだ観たことがありませんでした。
機会があれば観てみたいと思います。
by 水無月 (2010-11-14 18:29) 

orange

アニメーションとアニミズム、"anima"に語源を持つとは…
なるほどと思いました。そう思って粘度を使ってのアニメーションを
思い出すと納得できるような気がします。

by orange (2010-11-14 20:52) 

tsuneyosi

「アリス」・・・。
すごいですね・・・!
映像は見たことがあったんですが、
作家の名前を始めて知りました。
by tsuneyosi (2010-11-14 21:15) 

ぼんぼちぼちぼち

むらさきさん

そうでやすか! 
今回の記事は、かなりマニアックで内向する内容だったので
一部分に於いても共感してくださるかたは殆どおられないだろうなー と 苦笑つつアップしたんでやすが
そう感じていただけたとは
この記事を書いて良かったな! と思いやした。 
by ぼんぼちぼちぼち (2010-11-14 22:58) 

ぼんぼちぼちぼち

そらへいさん

なるほど、そうでやしたか。
なんか 今 一瞬、自分を客観視できやした。
あっしは、極めて数少ないものに対して
尋常でない情熱が沸き出でる人間であるのだなー と・苦笑。
by ぼんぼちぼちぼち (2010-11-14 23:03) 

麻能

ご訪問&nice!ありがとうございました。
頂いてから暫く時間が経ってしまいました。
ちょっと体調不良で暫くお休みしていましたもので…お礼が遅くなり、失礼致しました。
by 麻能 (2010-11-14 23:09) 

ぼんぼちぼちぼち

ハジナレフさん

たまたまを理論的に分析していった結果 今回の記事のような要因に当たりやした。

ガロ系好きな人はチェコアニメーション好きな人と かなりの確率で重なりやすよね(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2010-11-14 23:21) 

ぼんぼちぼちぼち

keizza さん

ご覧になったの チェコのアニメーションだったかも知れやせんね(◎o◎)b

そう! そういう違いがありやすね。
チェコのは、それぞれの作家の個性はあれど
共通するのは、どこか裏寂しい感じでやすよね。
対して 日本の近代文化を語る上で欠くことのできないのは
戦争に負けた為にアメリカ文化に染まらざるを得なかった
ということでやすね。
by ぼんぼちぼちぼち (2010-11-14 23:34) 

ぼんぼちぼちぼち

hatumi30331 さん

アニメーションの語源のアニミズムの そのまた語源は
ラテン語の「アニマ」(魂)なんでやすね(◎o◎)b

ヤン・シュヴァンクマイエルの作品はかなりの数が ユーチュープで観ることができやす。
細かなマチエールが正確に出てないのは 致し方ないでやすが
だいたいどんなものかは解ると思いやす。

商業映画以外が嫌いなかたにはオススメです!とは言えない方向性ではありやすが
hatumi30331 さんは ヨーロッパのメジャーではないものにも興味をお持ちと伺ったので 是非\(◎o◎)/
by ぼんぼちぼちぼち (2010-11-14 23:48) 

ぼんぼちぼちぼち

のさん

お誉めの言葉 ありがとーでやす・ぺこりっ。
あっしなりにではありやすが 考察した甲斐があったというものでやす(◎o◎)
by ぼんぼちぼちぼち (2010-11-14 23:51) 

ぼんぼちぼちぼち

cafelamama さん

まぁ、好き嫌いが極端に分かれるタイプの作風ではありやすが
どんな感じのものか おヒマがあったら ちょっと観てみられてくださいでやす。
ユーチュープで けっこう拾えやす(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2010-11-14 23:55) 

ぼんぼちぼちぼち

matcha さん

貴重なお話 ありがとうでやす・ぺこりっ。
とても興味深く読ませていただきやした。

日本は、高度成長が成熟しきった後 文化の豊かさに意識が向くかと思ったら そうならなかったでやすね、とても悲しいでやす。
と、このコメントを読ませていただき 豊かな文化とは 豊かな経済の上に成り立つものなどではない と 痛感しやした。
by ぼんぼちぼちぼち (2010-11-15 00:09) 

リンさん

知らなかったので、調べてみました。
すごくたくさんの作品を作っている方なんですね。
昔ながらの手法で時間をかけて作られた作品は、魂がこもっていて訴えるものがあるんでしょうね。
ぜひ、見てみたくなりました。
by リンさん (2010-11-15 09:35) 

ぼんぼちぼちぼち

みんこさん

こちらこそ ありがとーでやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2010-11-15 10:05) 

ぼんぼちぼちぼち

ミケシマ さん

そう、有り余る自由の中に居る人は 自分が自由だ という認識
また 自由という概念すら解らなかっりしやすね。
だから、自由を探求しようと思わないのでやしょうなぁ。
勿論、それは幸せなことなので あっし的には ちょっと羨ましく思ったりもしやす。

粘土が うわーーーーーっと形になったり それがみるみるくずれてゆく様は 面白いでやす(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2010-11-15 10:16) 

ぼんぼちぼちぼち

水無月さん

そういうかた 多いと思いやす。
一般的には 知ってるかた少ないみたいでやす。
もしも おヒマがあったら観てみられてくださいでやす。
画質は悪いでやすが ゆーちゅーぶでも拾えやす(◎o◎)b

映像の学校では必ずテキストとして扱われ デザインの学校でも授業の中で観せられたりするところもあるので
そういうとこに関わりのある人間には 知名度高い作家でやす。

大林宣彦監督が商業映画に行く以前に創った実験映画に
この シュヴァンクマイエルに大きくリスペクトされたに違いない という短編がありやした。
「時をかける少女」は クライマックスのシーンがアニメーションで その頃の鱗片がかいま見えて ちょっと興味深いものを感じやした。 
by ぼんぼちぼちぼち (2010-11-15 10:33) 

ぼんぼちぼちぼち

orange さん

そう! ラテン語のアニマが元でやすね(◎o◎)b
映像の学校などでアニメーションについて学ぶ時には
まず初めに この語源から講義が始まると思いやす。

粘土が動く様は やはり一番 その語源を痛感させられやすね。
それにしても 創り手の手間は大変なものでやすよね。
一年間で2、3秒間の映像かしか撮れない というものもあるそうでやす(◎o◎:
by ぼんぼちぼちぼち (2010-11-15 10:49) 

ぼんぼちぼちぼち

tsuneyosi さん

「アリス」観られやしたか\(◎o◎)/
凄いでやすよね!
素材の選び方など 初めて氏の作品を観るかたは
ちょっとぎょっとするものがあるかもでやすね。
あっしは、氏の長編の中では 一番好きな作品でやす(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2010-11-15 10:58) 

ぼんぼちぼちぼち

麻能さん

いえいえ、お互いプログは仕事ではないので のんびりやりやしょうでやす\(◎o◎)/
体調 良くなられて何よりでやす!
これから 日に日に寒くなりやすが、防寒対策に気をつけて乗り切たいでやすね(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2010-11-15 11:05) 

ぼんぼちぼちぼち

リンさんさん

マチエールに、CGとは違う手作りの温もりを感じやすね。
シュヴァンクマイエル氏の創作のエネルギーには
並々ならぬ執念を感じやす。
画質は悪いでやすが ゆーちゅーぶで かなりの数の作品を観ることができるので おヒマがあったら是非\(◎o◎)/

チェコは、アニメーションの世界のみならず
カフカやカレルチャペックなど 文学の世界も 一風変わった不思議な魅力に溢れる作家がいやすね。
by ぼんぼちぼちぼち (2010-11-15 11:15) 

akipon

多分ですが、氏の作品は何処かで観たことあるはずです。
シンプルな表現なだけに訴えるチカラも強く、
シンプルな手法なだけに、その裏側の労力は想像を絶すると思われます。
単純な話、一コマごとに粘度のフォルムを変えていきつつ
アニメーションにしていくわけですからね!
国と家庭では、おおよそ規模が違うように思いがちですが
実のところ、本質的には何も変わらないのかもしれませんね(笑)
by akipon (2010-11-15 18:06) 

standard55

じっくりとコメントを考える時間が無くてすみません。
niceのピンポンダッシュになってしまいました(@@)
by standard55 (2010-11-15 19:03) 

masugi

激しい抑圧が人の精神に別の世界への扉を開く、と感じます。
それが悪い方向に開くと精神を病んでしまうのかも知れませんが、
上手くすると創造の世界に繋がると思います。
私も息苦しい抑圧の中、想像の世界だけが逃げ場でした。
by masugi (2010-11-15 19:19) 

楓〇

アニメにもそんな歴史背景があるなんて
不勉強の私は、ただただ面白い。と、見ていただけでした。
手作り感満載のコマ送りのものは
暖かみがあって良いですよね。
クレイアニメの粘土がぐしゃぐしゃ~~
私も大好きです。童心に返れます。

そういうアニメの世界コンクールみたいなのが
あって、某国営放送でやってませんでしたか?
記憶違いかな(^^;
偶然観る事が何回かあり、賞を獲っていたのは
チェコの作家のものだったと思うのですが・・・。
日本も健闘していますよね?
記憶違いかな(汗)

You Tubeで拾えるんですね♪
一度観て見よう。
・・・また、パソコンの前から動かなくなるなあ(^^)
by 楓〇 (2010-11-15 20:17) 

batta

さきほどコメント書いていましたが、勘違い有り
すぐにコメント削除~!!!しました。

アリス!!!!
そう、私が猛烈に大好きな作品でした。いや今でももちろん大好きです。
実は昔買ったレーザーディスクで持っております。
あまりに昔のことで、印象が薄れてて、YouTubeの映像見ても
それが印象に残ってるシーンでなかったため、違うものと勘違いしてました。でもふと思って、そのレーザーディスク探し出してみたら!
まちがいなああい。

この作品は、正直私の中では特別に濃いです。
何故?どうして?と聞かれても答えようがない…m(__)m

まさかこのアリスの話題の記事にふれることがあるとは
夢にもおもいませんでした。正直感激しております。
思い出させてくださり、ありがとうございます!!!

ああひさしぶりに見たくなった…でも
レーザーディスク本体…動いてくれるかな…('_');;;;;

仕事でしばらく出張するので、帰ってから見られるかどうか試してみたいです。見ることできたらいいなあ~。


by batta (2010-11-15 21:11) 

ぼんぼちぼちぼち

akipon さん

美術系のかたはは 観たことある人多いでやすね(◎o◎)b
本編観られると たぶん 「ああ、これねー」 って思われると思いやす。

そう、国家と家庭では 規模は違いやすが、そこに於ける構造は同じなんでやすね。
あっしも子供の頃からそこに気づいていたわけではなく
最初に気づかせてくれたのは 立花隆氏でやす。
で、その後 寺山修司の短歌の「国家」が 家の暗喩であると解りやした。

 
by ぼんぼちぼちぼち (2010-11-15 21:48) 

ぼんぼちぼちぼち

standard55 さん

いえいえ、忙しいときはお互い それぞれのペースでいきやしょうでやす(◎o◎)/
by ぼんぼちぼちぼち (2010-11-15 21:52) 

ぼんぼちぼちぼち

masugi さん

そうでやすそうでやす、実にそう思いやす。
masugi さんも 想像の世界だけが逃げ場だったのでやすね。

創造は、抑圧によってもたらされた内的な膿をしぼり出して 一生かかって自己を浄化してゆく作業のように思いやす。
膿を持った部分を裂く術を見つけられない場合 病に陥ってしまうように思いやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2010-11-15 22:00) 

ぼんぼちぼちぼち

楓〇さん

アニメーションの世界コンクール あっしは恥ずかしながらチェックしてやせんが 定期的に開催されているようでやす。

チェコが そのような歴史背景の為に クレイ・パペットアニメーションの発展国であるように
日本は セルアニメの大国でやすね。(とうにセルロイドは使ってやせんが、元々 セルロイドに描いていたので そう呼び分けられてやすね)

あっしは、日本のセルアニメには疎いので そう偉そうな説明のできるほどの知識はないのでやすが
日本が何故 セルアニメ大国に成ったかというと
戦後、アメリカの文化がどどっと入ってき、その一つとして ディズニーがあった。
そして ディズニーの影響を大きく受けた手塚治虫が出現した。
というところだと思いやす。

アニメーションも様々なジャンルがあり それぞれに面白いでやすよね\(◎o◎)/

by ぼんぼちぼちぼち (2010-11-15 22:19) 

ぼんぼちぼちぼち

batta さん

そうでやしたか! あっしのほうも 嬉しく驚いてやす\(◎o◎)/
今回は、非常ーーーにマニアックな趣味爆走の記事だったので
果たしてどれくらいのかたが興味を示してくださるのか 不安だったのでやすが
「アリス」お好きなかたがbatta さんを含め二人もいらしたとは!!

レーザーディスクになってたんでやすね、動いてくれるといいでやすね。
by ぼんぼちぼちぼち (2010-11-15 22:34) 

SILENT

ユーリ・ノルシュテインの『話の話」大好きです!!!
by SILENT (2010-11-16 20:14) 

土芽

好きなので何本か観てます。
「アリス」はDVDもってます^^v
ご夫妻共にアーティストなんですよね~。
チェコ、好きなもの(ガラス、クレイ、人形、ピルスナービール)が揃った国。
かなり惹かれます。
by 土芽 (2010-11-16 20:53) 

楓〇

アリス、観てきました♪
なんだか、乱雑な印象にも関わらず
見入ってしまいますね。
チェコ人ではないので深いところまでは
理解できないですが。
個人的には、短編のMEET LOVEが
気に入りました(^^)エロチック~♪

そうでしたか。
日本のセルアニメはディズニーが原点でしたか。
なるほど。
by 楓〇 (2010-11-16 21:23) 

ぼんぼちぼちぼち

SILENT さん

あぁ! 世界のアニメーション特集で観やした\(◎o◎)/
彩度が低くて暗ーーーい中にもユーモアがあっていいでやすよね。
パン食わせろと 烏に足でこずかれるとことか 芋熱々のとことか 笑ってしまいやした。 

あっしはノルシュテインの作品を観る度に
「宮沢賢治の童話の挿し絵にぴったりだなぁ」
と 思ってしまいやす(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2010-11-16 23:18) 

ぼんぼちぼちぼち

土芽さん

「アリス」のDVDもっておられやしたか!
あっしは短編集しか持ってないので アリス 欲しくなってしまいやした。

そう、奥さまもアーティストでおられやすね(◎o◎)b

あ、あっしは以前から  土芽さんのアイコンを観る度に
氏の作品を思い出しておりやした。

by ぼんぼちぼちぼち (2010-11-16 23:26) 

ぼんぼちぼちぼち

楓〇 さん

観られやしたか!
MEET LOVE あっしの友人も 氏の作品の中で一番好きと 言っておりやした。
エロティックで あのあっけなさがいいでやすよね~

日本のセルアニメ史 原点そのものがディズニーではないのでやすが、
ディズニー好きの手塚氏の存在が大きかったということでやすね。
まぁ、あっしは セルアニメには疎いので いつか詳しいかたのお話なども聞いてみたいと思ってやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2010-11-16 23:43) 

xiaomotao

私はクエイ兄弟の作品から、ヤン・シュヴァンクマイエルを知りました。両方とも大好きですね。
by xiaomotao (2010-11-16 23:57) 

ぼんぼちぼちぼち

xiaomotao さん

あぁ! クエイ兄弟も シュヴァンクマイエル氏と並ぶ
チェコを代表するアニメーション作家で
チェコアニメーション特集では 必ず上映されやすよね(◎o◎)b
久々に「櫛」観たくなりやしたo(◎o◎)o
by ぼんぼちぼちぼち (2010-11-17 23:19) 

九子

子供を一人前に育てるって本当に大変だと思います。
お母さまだってそうしたくてそうなさった訳ではない気がするのですが・・。
ぼんぼちぼちさんは凄いですよね。
私だったらグレてたかもしれない。
不自由な生活の中で想像する=創造する喜びを見出されて、今、こうして感性を磨かれてここにいらっしゃる。
きっとたくさんの努力がおありだったと思います。
by 九子 (2010-11-21 16:11) 

ぼんぼちぼちぼち

九子さん

あっしの母親が そうしたくてした訳ではないことは あっしにも理解はできているのでやす。
しかし、理解ができたら されたことを許せるかというと それは別問題なんでやすね。
殺されそうになった恐怖は 今も夢に観てうなされやす。

あっしの母親は、モテてた父親を自分のものにしたいが為に
あっしを勝手に産んで できちゃった結婚に持っていこうとしたんでやすね。
でも、父は、法律上の責任はとり続けやしたが 感情的 物理的には 父親らしいことはしなかったので
その恨みが すべて あっしに向けられる形になったんでやす。

まぁ、父にも悪いところが無かったわけではないと思いやすが
そういう理由で子供を産んで 自分の誤算を子供にぶつけるというのは やはり許せやせん。
よく、死んだら許せる みたいなこともあるようでやすが
あっしの母親は既に亡くなりやしたが あっしの場合 許せやせん。

そう、多くの人から よく グレなかったね って言われやす。
・・・・・こういうことを言うと、それが得られないで育った人に とても失礼なのかも知れやせんが
あっしは お金の苦労は知らないで育ったんでやす。
だから、父に対しては +-ゼロで 恨みの感情はないんでやす。

愛情と経済面と両方に恵まれない家庭に生まれ育っていたら きっとグレていたと思いやす。
想像の世界に遊ぶ余裕なく 荒んでいただろうな・・・と。
by ぼんぼちぼちぼち (2010-11-21 19:55) 

sig

こんばんは。
ぼんぼちぼちぼちさんがヤン・シュヴァンクマイエルを好きな訳が、
少~し分かったような気がします。
by sig (2010-11-23 17:09) 

ぼんぼちぼちぼち

sig さん

こんばんはでやす。
今回、映画ネタなので  sig さんに来ていただけたら嬉しいなぁと
秘かに心待ちにしておりやした。
ありがとーでやす・ぺこりっ。

そう言っていただけて嬉しいでやす。
あっしが、内向する表現者に根源的に惹かれる要因は
ここなあると思っておりやす・苦笑。
by ぼんぼちぼちぼち (2010-11-23 22:11) 

recchu

こんばんわ。
珍しく夜更かしです

アリスはすんなり観れたのですが
どうも今の心境というか環境が掘り下げることを拒むようで…
プラハの春 という小説を読んだ後チェコの文化に興味を持ちましたが
彼の作品は短編集を録り溜めてあるきりです。
もし、自分がまだ独身でそういうものを求めているときだったら
ガッツリ入り込んでいたかもしれません。

でもぼんぼちさん
そのような母親だったから、この表現力や創造力を得られた とは言えませんか?
そして、なんとなくですが、愛情深い、深すぎるお母様だったんじゃないですか?
ぼんぼちさんの中のどこかに”誤解があってほしい” と
別に自分が女性で今母業をやっているからというわけではないのですが…
なんとなく、思います
すみません。立ち入り過ぎですね。
私も内向的な表現者に惹かれますです。はい。

by recchu (2010-11-30 01:24) 

ぼんぼちぼちぼち

recchu さん

氏の作品 かなり知っておられたのでやすね。
そう、特に「スターリン主義の死」の辺りは
直接的に体制を皮肉った作品でやすしね。
重いでやすね。

あ、確かに、そのような母親だったから、この表現力や創造力を得られた・・・
それはいえてやすね。
しかし、母親が愛情が深すぎる人間だった というのは違いやすね。
ただただ自分だけが大事な 人並み外れてエゴイズムの強い人間でやしたよ。

男で父親をやっている人間にも 尊敬に値する人から ろくでもない者もいるように
母親になる女性も様々でやす。
世の中には 自分と同じ立場であっても 想像もできない 常軌を逸した人間というものがいるものなんでやす。 


by ぼんぼちぼちぼち (2010-11-30 11:01) 

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