2024年11月| 2024年12月 |- ブログトップ

池袋のカラフルなビル [写真]

DSC_0861_1729385103301.jpg

池袋を歩いていて遭遇した、渡り通路がカラフルに光っているビル。
池袋はめったに行かない街なので、「最近、こんなビルが出来たんだー!」と驚き、ベストと判断した構図で撮り収めやした。加工は何もしてやせん。

みなさんは、好きでよく行かれる街ってありやすか?
あっしはダンゼン高円寺でやすね!
あっしが好きな古着を売ってる店がいっぱいある、のみならず、街のゆる〜い雰囲気や、今でも中央線らしさを失わずにインドの匂いを漂わせているとこなども。
具体的な用事はなくとも、週一で必ず高円寺で和んでるぼんぼちでやす。




nice!(185)  コメント(46) 
共通テーマ:映画

喫茶店と共に歩んできた我が人生 [喫茶店・レストラン・カフェ]

DSC_0870_1730703794101.jpg

私は、自分の嗜好というものが時代と一致する事が殆どなかった。 ファッションにしろ、音楽にしろ、インテリアにしろ、、、
そんな中、唯一合ってくれたのが、喫茶店の存在である。

私は1962年生まれ。 すでに街に喫茶店が溢れていた時代。
8才の1970年には、日本で喫茶店が最も多い年となる。
その後、下降線をたどりつつも、私が30代だった1990年代までは、小さな町のあっちにもこっちにも、喫茶店はあった。

ストレスの多かった幼少期、思春期、青春期、喫茶店は、私にとって、心の避難場所だった。
この世に喫茶店という存在がなかったら、私はとうにストレスに押し潰されて自殺していた事、必至である。

中でも、私の内で印象深かったジャンルの喫茶店はーーー
幼少期には、大バコの純喫茶である。
ーーーそう、まだ特殊喫茶があったために、紛らわしくない様にとの理由で頭に「純」を着ける必要があった時代の喫茶店。
店内には池があり、噴水がほとばしり、ビーナス像が佇み、客席は幼い私がうずもれてしまうほどのゆったりソファ。 BGMはたいていポールモーリア。
そこで私は、フルーツパフェにしようかプリンアラモードにしようか、ナポリタンにしようかミートソースにしようか、毎回、嬉しく悩んだものである。
大人達の中には、ジンフィズやバイオレットフィズ、カカオフィズを傾けているお客さんも多く、「大人になったら、あれも飲みたいな!」と、胸ときめかせたりもした。
又、蟹サラダがある純喫茶も少なくなく、ある時、蟹サラダを頼んで後でメニューを確認したら、1000円と書いてあったので、子供心に驚いた事がある。
1960年代の1000円だから、今の幾らになるのだろう、、、?

DSC_0870_1730703794101.jpg

中学生になると、珈琲専科と冠された、数多くのストレートコーヒー、アレンジコーヒーを提供する喫茶店もドドッと出店してきた。
私はこのテの喫茶店のどこが一番好きだったかというと、焦げ茶色をした木造りの内装だった。
照明も、一寸薄暗く、とても落ち着けた。
メニューでは、あれこれ試してみた末、ウインナーコーヒーがお気に入りとなった。
ある珈琲専科の喫茶店では、壁に貼られていたメニューの、ウインナーコーヒーの横に「空を飛ぶ」と記されていたので、これはどういう意味ですか?と尋ねたら、ウインナーコーヒーの生クリームはふわふわで雲みたいだから、というユーモラスなお答えが返ってきた事もある。

高校になると、元ヒッピーの経営する、コーヒーとカレーとチャイの喫茶店が登場した。
インドに移住していたヒッピー達が帰国してきた時代だったのだ。
そして、元ヒッピー達の一部が、インドで直接覚えたカレーを日本米にも合う様にアレンジして、店で出した、という訳である。
当時は、喫茶店のカレーというと、欧風カレーがお決まりだったので、これは、私の舌には、幾つもの意味で刺激的だった。
チャイが飲めた喫茶店というのも、この時代は、この、元ヒッピーの営っている喫茶店だけだった。
それから、元ヒッピーの方というのは、懐が深く、制服に身を包んだ満面ニキビの私なんぞにも対等に一人の人間として世間話をしてくださるのも嬉しかった。

こうして私は、ほぼ毎日、喫茶店で飲食をして育ったので、単純計算するだけでも、私が扉を押した喫茶店の数というのは、ゆうに2000店を超える。
私は2000余の喫茶店に、命を救われたのだ。

今現在、喫茶店の数は激減し、私の行動範囲も体力の衰えと共に狭くなってきたので、足繁く通っている喫茶店は、両手の指に収まるほどになってしまった。
だけど、それでいい。
何故なら、今の私は幸せで満ち満ちているからだ。
喫茶店は、私にとって、心の避難場所から、居心地のいいもう一つの自室、となったのだ。

DSC_0870_1730703794101.jpg

nice!(232)  コメント(62) 
共通テーマ:映画

2024年11月|2024年12月 |- ブログトップ