不条理な役者 [映画・演劇雑記]

知り合いの、自称・職業「役者」の男性が、TVの青汁のCMのオーディションを受けて、落ちたのだそうだ。

彼は、「ああいう、青汁のCMのオーディションなんてのは、上手い人が落ちて、下手な人が受かるんだ」と言っていた。

「なら、どうして、狙ってわざと下手にやらなかったんだろー? どのジャンルでも、下手な人が上手くは出来ないけど、上手い人が下手には出来る筈なのに。 不条理な役者だなあ」と、首を傾げた。

あるいは、意地でも「自分は下手にはやりたくはない!」という信念を持っているのなら、そもそも何故、「上手い人が落ちて、下手な人が受かるオーディションを受けたのだろうか? それなら、最初から受けなきゃいいのに」と、ますます首を傾げた。

彼は、「オーディションというのは、どうやれば受かるのか、誰にもかいもく判らないものなんだ」と言ったが、「上手い人が落ちて、下手な人が受かる と判っているじゃないか。 ますますます不条理な役者だなあ」と、首が真横になって肩につくくらいに傾げた。

これぞ不条理三段発言!!
ちなみに、この役者は、自らが不条理なのであって、不条理演劇の役者では、ない。

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