「しょっぱい」と「辛い」の意味の違いを明確にしてほしい [独り言]

20210705_202116.jpg

あっし・ぼんぼち、昔から、口をとがらせて文句を言いたい事がありやす。
それはーーー
日本語は、「しょっぱい」と「辛い」の意味が明確ではないので、ハッキリ分けてほしいという事でやす。

あっしは3才~9才まで福岡に暮らし、父も祖母も福岡県人だったので、味覚は福岡味覚なのでやす。
つまり、しょっぱい物は大の苦手で、辛い物は大好物なのでやす。

けれど、東京に来て51年ーーー
こんなやり取りがしょっちゅうなのでやす。
「ぼんぼちちゃん、辛いの大丈夫?」
「はい!辛い物、大好きです!」
「じゃあ、このお漬物、アナタの好みに合う筈だわ。すっごく辛いから」
「いただきまーす!」(うっっっ、、、しっしっしょっぱい!!!、、、食べられない。そして、みぢんも辛くない。ウギャーーーー!!!)
「うーんと塩で漬け込んで、塩っ辛くしたのよ。、、、、、あら、ぼんぼちちゃん、食べないの?」
「、、、、、、、」

要するに、日本語では、「しょっぱい」の事を「塩っ辛い」とも言うので、その「塩っ」を抜いて「辛い」だけで「しょっぱい」という意味に使う人が、大変に多いという訳でやす。
まあ、これは、あながち間違った使い方でもない様で、「甘味噌」に対しての「辛味噌」は、辛いのではなくしょっぱいのであり、「塩辛」は、しょっぱくはあっても、全く辛くはありやせん。

「ぼんぼちちゃん、辛いの大丈夫?」と聞かれた時点で、「しょっぱいのは苦手ですが、辛いのは大好きです」と、誤解されない様に説明的に答えていた時期もあったのでやすが、決まって、相手に首を傾げられ、「釈然としない」「訳が解らない」といった疑問の表情をされたり、「何ておかしな屁理屈を言う人なのだろう?」といった不快な顔をされるので、そうは答えない方が人間関係上いいんだな、と学習しやした。

一方、タイ料理屋さんやインド料理屋さんに行くと、ホール係りのあちら出身の方々は、きちんと「しょっぱい」と「辛い」の意味の違いを明確に分けて使っておられて、「辛くしてください!」とお願いした時に、しょっぱいだけの料理が出てきた事など、一度たりともありやせん。

つまりは、昔から日本人が使って来た言葉のあいまいさが、「しょっぱい」と「辛い」にも表出しているという事なのでやしょう。

日本人のあいまいさの文化は、悪いばかりではないとは思いやすが、あっしの味覚上、この二つの味の形容の違いについてだけは、明確にハッキリキッパリ分けていただきたいと、思い続けている次第でありやす。
20210705_202044.jpg

nice!(250)  コメント(69) 
共通テーマ:映画