第8回第9回の演技のレッスンを受けて [リポート]

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今回は、第8回第9回の演技のレッスンのリポート&感想を、つづらせていただきたく思います。

先ず、第8回、6月6日(月)、メインレッスンは、「ハムレット」の、ハムレットといえば〜の独白の後の オフィーリアとのダイヤローグ、「〜尼寺へ行け!」までを勉強しました。

私は最初にハムレット役をやったのですが、先生から開口一番、「ハムレットは、そんなに単純ではない」とのダメ出しを受けました。
この場面のハムレットは、オフィーリアを愛していながらも、彼女の前でも狂気を演じなければならない、という非常に複雑で、相反する感情が同居している、それを台詞で解らせなければならない、という難解なものでした。

狂人というのは、ワンセンテンスワンセンテンスが、つじつまの合わない 突拍子もない感情になったり、また逆に、妙に神妙に理屈をこねたりする。
ということで、「ここは、一匹一匹アリをつぶす様にネチネチ言ってみて」とか、「ここは、如何にも狂人といった風に、けたたましく笑ってみて」とか、「ここは、永遠の別れの様に 大げさに『さようなら』と言ってみて」とか、「ここは、泣きながら言ってみて」とか、「ここは、どんな感情なのか観客に解らない様な言い方をしてみて」とか、とてもハードルの高いご指示だったのですが、先生の例えが解りやすくて、何を求められているかは、すぐに理解が出来ました。 私がその通りに出来たか否かは別として。

この日のレッスンは、ーーーあらゆる様々な感情を求められたからでしょう、出来はどうあれ、カタルシスを感じ、最高に気持ちが良かったです。
同時に、これまで8回参加してきたレッスンの中で、最も得るところも大きく感じました。
この晩は、あまりにも気分が昂揚して、なかなか寝付けないほどでした。

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次に、第9回、6月20日(月)は、主に、「夏の夜の夢」の一幕をお習いしました。

いつもは、テキスト台本が三枚くらいとウォームアップの短いダイヤローグが一枚くらいの量で、四日くらい前にテキストが送られて来、レッスン日まで、食べる 風呂に入る 眠る 以外の全ての時間を自主練に費やしているのですが、この回は、テキストが、一幕全部で十枚、加えて十六行の台詞を暗記して来る、というものでした。

これまで、自分自身の中で、「アマチュアの私には、これが精一杯、私なりにマックスの力を出せます」というところまで自主練できていたのですが、これだけ膨大な量の台本と暗記だと、もはや睡眠時間を削って自主練するしかありませんでした。
もぅ、脳みそが、ぶっ壊れそうでした。
なので、自分なりのマックスまで行けずに、「あー、あと10日、練習日があればいいのになあ!」という状態で、レッスンに向かわねばなりませんでした。

レッスン日当日は、グッタリヘロヘロで、マックスな状態まで読み込めていれば、「ここは、こういう言い方をして」のご指示にも すぐに対応出来たところが、「あー、あそこもここも、出来なかったなー」と反省しきりでした。
おまけに、今までよりももっと滑舌が悪くなってしまっていて、先生に、「何を言ってるのか解らない」とまで指摘されてしまいました。
覚えたつもりの暗記の台詞も、いざ先生やプロデューサーさんや他のレッスン生の前でやってみると、何秒間か間が空いてしまったり、間違った行の台詞を言ってしまったりして、何度も先生に助け舟を出していただきました。

ほんとにこの回のテキストはハードでした。
だから以降、このくらいハードなテキストが来たら、せめて前夜くらいは しっかり眠っておこうと思いました。
けれど、これも良い経験になりました。
この回で激しく鍛えられた事は、言うまでもありません。

好きで受け始めたレッスン、どんなにハードでも、結果的に出来なくても、牛歩、否、蝸歩であっても進歩して、アマチュアなりにも頑張り続けたいと拳を硬くしています。

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