鼻の下の長さについて [美容]

顔のバランスに於いて、鼻の下から上唇までの長さも重要だと気づいておられる方は、意外にも多くないのではないでしょうか?

この部分、専門的には「人中」と呼ばれるのですが、ここの長さで、顔全体のバランスが良く見えたり悪く見えたり、又、幼く(若く)見えたり 大人顔(老け顔)に見えたりするのです。
いわゆる顔のゴールデンプロポーションと呼ばれる比率は、鼻の真下から口までが3分の1で 口からあご下までが3分の2です。
で、唇の幅も含めて考え、これより鼻下が長いと大人顔(老け顔)に見え、短いと幼な顔(若い顔)に見えます。

人間、年を重ねると、シワやタルミやシミが出て来るだけでなく、人中が伸びてきて唇が口の中へ巻き込まれた様な感じになってきます。
ですから、少しでも、人様に若い印象を与えようと思ったら、笑った時にキュッと口角を上げるのみならず、口をつむっている時は、心持ち 上唇をめくれ上がらせて反らせる様にすると、人中がより斜めになり、鼻下が短く見え、若々しい印象を与える事が出来ます。
この鼻下の状態を、自分の無表情の顔として定着させると、そのつど「あっ!唇、反らさなきゃ!」と慌てずとも、自然と、若めの印象を、人様に感じていただける事になります。

とても解りやすい例で、芸能人で挙げると、お若かった頃の加賀まりこさんと藤井フミヤさんは、とても人中が短く、上唇がめくれ上がっていますね。
だから実年齢より、より幼く可愛いらしく見えたのです。

私は若い頃、常に口がへの字で人中が長めで上唇が斜めに口の中に入り込んでいる様な口で、老け印象だったので、口角を上げる訓練の他に、上唇をめくれ上がらせる訓練も 何十年も続けたら、老けて見られずに、口元に好感を持っていただける様になりました。

何故、私にこの様な知識があるのかというと、美術解剖学を学んでいたからです。
美術解剖学は、皮膚の下の構造のみならず、子供→成人→老人 と、顔のどの部分がどのように変化してゆくのかも、頭に叩き込むからです。
美術を専門的に勉強していたおかげで、ファッションにおおいに役立ったのみならず、こうして美容にも役立つ事となりました。

もしも 若い印象を持たれたいとお思いの方、お気が向かれたら、この方法、試してみてくださいませ。


(画像は、お若かった頃の加賀まりこさん)
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