愛しい玩具を捨てました [詩・詞]

愛しい玩具を捨てました
真白いコーヒーカップと共に
愛しい玩具を捨てました
まだみぢんも汚れていなかったけれど

決して カップ片手に 遊ぶ享楽が嫌になってしまった訳ではないのです
十年余りの間 叶えられずにいた趣味を 再開させる事ができる状況になったからなのです
一年と少しの間 私を夢中にさせてくれていた玩具
けれど 玩具は玩具 しょせんは「遊び」以外の何物でもないのです

趣味が金色に輝く月ならば 玩具は皿に転がる一粒の胡椒
それほどまでに「趣味」は 私にとって 価値あるものなのです

玩具さん ありがとう
この一年と少しの間 私を享しませてくれた玩具さんは 私のこれまでの人生の中で 一番 享しみ甲斐のある玩具でしたよ
でも ごめんなさいね
勝手に遊ぶのを止めてしまって

愛しい玩具を捨てました
真白いコーヒーカップと共に
愛しい玩具を捨てました
まだみぢんも汚れていなかったけれど

趣味の扉を開けたとたん 私が玩具に夢中になっていた事など 天馬の如き早さで 忘却の彼方へと消えつつあります、、、、、

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