ブログを始めて12年が経ちました [独り言]

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私・ぼんぼち、このSSブログ(旧So-netブログ)を始めて、今年の10月14日で 丸12年となります。
先ず、2009年9月にブログを始める旨の予告を一記事書いて、2009年10月14日から本格的にスタートさせたので。

何故 私がブログを始めたかというと、「吐露」したかったからなんですね。
私は、小遣い稼ぎでも日々の記録でもなく、過去の鬱屈や 昨今 胸中にわだかまった事 嬉しかった事を、とにかく吐露して、一人でも多くの人に それを知っていただきたかった。

ーーーというのは、
長くこのブログを読んでくださっている方は すでにお解りの様に、私は物心ついた頃から毒母によって心身共に虐待を受けていた為に、自分の好きなものや考えを全否定されていたので、自分の内だけに込めてとどめておく人間に育ってしまったんです。

例えばーーー
幼稚園生の時に 家にお客さんがいらして、子供らしく会話をすると、後で「幼稚園にもあがって、まともに敬語が使えないなんて! なんて恥っさらしなヤツだ! その甘チャンの根性を叩き直してくれるわー!!」と、記憶がなくなるまで殴られ続けられました。
次にお客さんが来た時に、正しい敬語を一生懸命に使うと、「子供のくせに敬語なんか使いやがって、子供らしい天真爛漫さがねぇー! 気分わりぃー!!」と、また記憶がなくなるまで殴られ続けられました。
「このあいだは『敬語を使え』って言ったじゃない」などと抗議しようものなら、「おめー、親に向かって口答えすんのかっ! この親不孝モンがあっ!!」と、これも記憶がなくなるまで殴られ続けることになりました。
全ての物事に関してそうで、A〜Zまで、何をやっても何を言っても、母親にとっては「正解」というものがなかったんです。
大人になってから気付きましたが、母親は、うっぷん晴らしに私を殴っていたので、殴る理由というのは「躾け」と称した その時々で捻り出した「理由付け」に過ぎなかったんです。

少しでも 悔しい顔をしたり 疑問を感じた顔をしたりしても、やはり「なんだ、その目つきはぁーっ!!」と、同じ様に殴られました。
媚びへつらおうと笑顔を作っても、「なんだぁ〜?!反省してないのかあーっ!!」と、やっぱり殴られて、冷たい廊下の海に沈む事になるのがお決まりでした。

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毎日毎日そういう目に合ってきた子供というのは、自分を「無」にするんです。
何も言わない、何の表情も見せない、、、傍から見ると 一体何を考えているのか皆目解らない無感情の物体と化す。
しかし、当然 人間ですから、心の中では、それはそれは様々な感情が日々沸き起こっている。
ーーーこういう体験をした事のない人には、実感としてピンと来ないかも知れませんが、自分の中にだけ感情をおしとどめて毎日毎日生きるって、尋常ならざるストレスになるんです。
そして、物心ついた頃からそういう生き方以外を体験した事がないと、それが刷り込まれてしまうんです。

これも何度も過去記事につづってきましたが、私が27才の時に毒母は突然の病いで死んでくれたのですが、その瞬間から 物理的には完全に自由になれても、どう自分の感情を出していいのか、方法が見当がつかなかったんですね。

やはりこれも体験した事のない人は、「えっ?!そんなの、思った事を口に出して 笑いたい時に笑って 怒りたい時に怒ればいいだけじゃん。 それのどこが解らないの???」と思われるでしょうが、自分の感情を口に出す事も笑う事も怒る事もおしとどめて27年もの間を生きて来た人間には、まさに未知の世界に足を踏み出す事だったんですね。

好きな分野のアルバイトをしたり やりたくてもやらせてもらえなかった勉強をしたり 友達になりたい人と友達になったりと、階段をおぼつかなく不器用に 一段 また一段と登り、少しづつ ほんの少しづつ、感情を出せる 喜怒哀楽の表情の出来る人間になってゆきました。
ーーー40才くらいで、そこに到達出来たでしょうか。

ただ一つだけ、友達にも延々と話せないけれど、どうしても吐露したい事がありました。
ーーーそう、物心ついた頃から27才まで虐待され続けていた事です。
その虐待の中には、画家をやらされ、描きたくもない画風の作品を毎日18時間描かされ、個展時に、お客さんに 嘘でかためた 私の実像と真逆の自分を演じ 話さなければならなかった苦しみも含まれます。
だから、ブログをやるにあたって、これが一番言いたかった。

世の中にブログというものが出来る少し前、私は、半自費出版で、自分の27才までの体験を本にして出したいと考えていました。
けれど、出版社の人の説明を聞いてみると、多大な費用がかかるわりには読んでもらえる可能性が非常に低く、割りに合わない事が解った。
どうしたものか、、、と逡巡しているうちに、デジタルに疎くても簡単に運営が出来るブログというものが登場し、日記形式だけでなく 何でも自分の書きたい事を書いていいツールなのだ、と知ったので、迷う事なく始めた、という訳です。

だから、私のブログ記事は、人気取り目的で思ってもいないような事は、一つも書いていません。
虐待記事や画家時代の実情以外も全て、私の心の奥底から真に湧きい出た 純粋な感情ばかりです。
おふざけの記事もありますが、それは、私がそういう風にふざけたかったからです。

丸12年ともなると、吐露したかった事はもう全て吐露出来た感があり、悪夢の27才までの人生の埋め合わせは、すっかり了えられましたね。
ですから、私は今、最高に幸せです。
こんなに幸せな人生が世の中にあったのか!!と自分で自分に驚くほどに幸せです。
本当に、ブログを始めて良かったです。

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