今のカラオケの課題曲ーーー歌詞がいい楽曲を歌いたい [音楽雑記]

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ブルースとブルースロックが好きで カラオケでもそればかりを歌ってきた私・ぼんぼち、何年か前からそれ以外のジャンルも歌えるようになりたいと、けっこうたくさんの流行歌を練習してきました。
そして今は、以下の十曲を、素人の趣味の範囲なりに自主練しています。
選んだ基準は、先ず第一に、歌詞がいい事、第二に、その詞とメロディーが一致している事です。


・「硝子坂」(高田みづえ)
「歌謡曲」というジャンルで、これほどまでに文学的・観念的な詞があったのか!と、それまでちょっと軽く認識していた歌謡曲を見直した一曲。
好きな相手の心にたどり着く過程を、ガラスの坂に例えた名曲です。
中でもサビ部分の「♪いじわるなアナタは いつでも坂の上から 手招きだけをくり返す」というフレーズには 舌を巻かずにはおれません。
恋愛をしていると、相手が何の気無しにした言動や 他の理由があってした言動が、えてして「自分に対するいじわる」と感じられてしまうものです。
やはりこのサビ部分を、最も声を張り 切なさを込めて歌いたいと思っています。

・「横須賀ストーリー」(山口百恵)
「♪これっきりこれっきり もぅ これきりですか」というサビが冒頭に持って来られている インパクトのある楽曲。
曲中、何度もくり返し出てくる「♪これっきり、、、」の意味が、ラストのコーラスで明かされます。
一見 単なる横須賀の街の状況説明かと思われる箇所も、実は 主人公の心情を表現しているというところも心憎いです。
最後の最後の「♪これっきり、、、」を、思い切り声を飛ばして 訴えかけるように歌いたいです。

・「横浜いれぶん」(木之内みどり)
蓮っ葉を装ってはいるけれど、実は純な女の子が、今夜こそはアナタについてゆくわ!といった内容の歌。
「いれぶん」は、午後十一時の事で、この歌の現時刻です。
「♪アンタの傷をいやすのは 海鳴りよりも どしゃ降りがいい」というフレーズも実に詩的で、聴く者それぞれの内にイメージをふくらませてくれます。

・「酔っ払っちゃった」(内海美幸)
いかにもスナック歌謡といった 詞とメロディーとアレンジ。
惚れた男に振られた女が、やけっぱちになって呑んだくれている という設定なのですが、今でもその男の事が好きで好きでたまらず、また、振られて悲しくはあるものの そんな自分にナルシスティックに精神面でも酔っている という、決して上品ではない主人公の心情が面白い一曲です。
ですから、暗くならずに、むしろ笑顔を作りながら、これでもか!というくらいにエグく歌うのが相応しいと解釈しています。

・「セクシー・ナイト」(三原順子)
ナイトクラブで一夜限りの恋愛を享しむ 刹那的な女性主人公。
「♪アナタの優しい嘘に 今だけうなづいてみる」と、これが擬似恋愛であると承知の上で、自分からも誘う女心を、ちょっと色っぽく歌いあげてみたいです。

・「君のハートに火をつけて」(あいざき進也)
意中の女の子を狙ってはいるものの まだ踏み出せずに焦る青年の繊細な心を歌った楽曲。
ワンコーラス目の「♪はやくしないと」がツーコーラス目に「♪は〜や〜く〜しないと」となっているところが、時間経過と共に焦りがつのる気持ちが巧みに表現されています。
ロックンロール調歌謡曲で、私は、あいざきさんのシングルカットされた楽曲の中では、これがダントツ一番にお気に入りです。

・「悲しき片想い」(弘田三枝子)
・「子供じゃないの」(弘田三枝子)
・「カッコイイツイスト」(弘田三枝子)
・「私のベイビー」(弘田三枝子)
この四曲は、世代を越えて多くの人に知られているオールディーズスタンダードナンバーの和訳カバーですね。
オールディーズの和訳カバーは誰が最も多く歌っていらっしゃるか調べたところ、あんのじょう弘田三枝子さんだったので、弘田さんのCDを買い、どの音符にどの語が当てはめられているかを 正確に覚えました。
アメリカ製の曲に当てはめながら日本語訳をするのは 並大抵の技術ではないと察するのですが、これらは見事に当てはまっていて、感情を乗せるのにも全く違和感を感じません。
私は特に、「子供じゃないの」と「カッコイイツイスト」の、詞とメロディーが好みです。


以上の十曲が、今、私がカラオケボックスに通って 楽しみながら練習している楽曲です。
同世代の人とカラオケに行き、ブルースとブルースロックばかりを歌うと、必ずと言っていいほどに「ぼんぼちさんが歌った歌、全部知らなかった」と言われてしまうので、そういう点でも、今回の課題の十曲は、私と同世代の人は間違いなく知っている曲ばかりだから、そのような機会にも披露したいと考えています。

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