逆さに置かれた籐の椅子 [写真]

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古道具屋さんの店先に逆さに積まれた 二脚の籐製の椅子。
白黒ハイコントラストに加工して、これが籐製の椅子であるという説明ではなしに デザイン的に仕上げやした。
なので観てくださるみなさんも、平面構成を鑑賞するように、白と黒の分量や配置を主に観ていただけると幸いでやす。

籐製の家具、、、みなさんのお宅にありやすか?
あっしは一度も買ったことがありやせん。
何故なら、南国でもない地では、夏場以外は やはりどうも季節感がそぐわない様に感じられてしまうからでやす。
家具をごっそりと季節に合わせて入れ替えるのって 大変な作業だし、収納スペースも必要になりやす。
そういう理由で。
決して、籐製の家具そのものに魅力を覚えないわけではないんでやすけどね。

あっしが育った家には、応接間に ゴブラン織りのソファーセットがあり、背もたれの部分に、春夏はレースのカバーを 秋冬は、ベルベットのカバーを掛けてやした。
で、今住んでる部屋は、絨毯にクッションを置いて座る生活様式で、椅子は、手彫りで 象牙色に塗られた 背もたれ部分が翼のを一脚だけ 置いてやす。
今は、そこにタブレットを立ててブログをやったりしてやす。


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フィズの中でスタンダードなもの [洋酒・カクテル]

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スピリッツ又はリキュール+レモン果汁+シュガーシロップをシェイクして 氷を入れたタンブラー又はコリンズグラスに注ぎ クラブソーダで満たしたカクテルを「フィズ」と呼びます。
ですから、どんなスピリッツ リキュールで作ろうが、フィズは出来る訳ですが、主に飲まれているフィズというのは、限られています。
理由は、言わずもがな、それらがフィズ向きで、そうでないものがフィズにしない方が美味しいから といったところでしょう。

という事で、今回は、フィズの中で一般的に飲まれているスタンダードなものを、ご紹介します。

ジンフィズ
カカオフィズ
バイオレットフィズ
スロージンフィズ
ルビーフィズ
ゴールデンフィズ
シルバーフィズ
ロイヤルフィズ

です。

先ず、ジンフィズは、お酒を飲まない方でもご存知な スタンダード中のスタンダードなフィズですね。
ネーミング通り、ベースはジンです。
カカオフィズは、カカオリキュールをベースに作ります。
バイオレットフィズは、パルフェタムールという スミレの花から香りを移し取った 美しい紫色のリキュールがベースです。

これらのフィズは、オーセンティックなバーでは無論、昔も今も、バーテンダーさんが何の躊躇もなく 注文が入ると出してくださるフィズですが、純喫茶(この場合の純喫茶とは、最近よく使われている「単に古い喫茶店」という意味ではなく、特殊喫茶があった時代の、つまり1960年代の「純然と飲食を愉しませる喫茶店」という本来的な意味での純喫茶です。 1970年くらいに特殊喫茶は絶滅しますので)に必ずといっていいほどメニューにあった フィズ三兄弟です。
1960年代、私はまだ幼い子供だったので、大人達が美味しそうに傾けるそれらのフィズを「アタシも大きくなったら飲みたい!!」と憧れの眼差しで見上げていましたが、自分が酒が飲める年齢になった時代には、フィズがメニューに記載されている喫茶店は、残念ながら 極めて稀になってしまっていました。

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次に、スロージンフィズ。
これは、スローベリーという赤いベリーをジンに漬け込んで作った スロージンというリキュールがベースのフィズです。
爽やかな軽い赤色が目にも愉しいフィズで、甘酸っぱく アルコール初心者の女性にもオススメの一品です。

それから、ルビーフィズ。
これは、前述のスロージンフィズに、シェイクの段階で、グレナデンシロップと卵白を加えたものです。
卵白は、ねろ〜んとしているので、最初にシェイカーの中でバースプーンの先で以て、チャッチャッチャッチャッと ねろ〜んを切る必要があります。
甘く シェイクされた卵白がほわっと、口当たりも優しいフィズです。

最後に、ゴールデンフィズ、シルバーフィズ、ロイヤルフィズ。
ゴールデンフィズは、ジンフィズに卵黄を加えたもの。
シルバーフィズは、ジンフィズに、卵白を加えたもの。
そしてロイヤルフィズは、全卵を加えたものです。
ルビーフィズの項でも説明させて頂いた通り、卵白はねろ〜んとしているので、シルバーフィズとロイヤルフィズは、チャッチャッチャッが必須です。
卵、特に卵黄が入ると味がまろやかになるので、ジンをあまり強く感じない 飲みやすいフィズとなります。

以上が、フィズの中でのスタンダードなものです。
デコレーションは、基本的にはスライスレモンを一枚、グラスの中に入れるだけなのですが、私は個人的にはマラスキーノチェリーが好きなので、バーでフィズを所望する折りには、マラスキーノチェリーに切れ目を入れたものを、グラスの縁にちょこんと着けて頂きます。
見た目も華やかになり、カクテル感も上がり、気分も上昇です。

まだまだ、飲みに出掛けたくともバーが営っていない地域にお住まいの方も少なくないとお察ししますが、フィズは難易度の高いカクテルではないので、又、夏向きのカクテルでもあるので、みなさん、お気が向かれたら ご自宅でお作りになってみてはいかがでしょう。

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ブルーのライトが当たった白い砂 [写真]

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少し前の記事でカワスイ(川崎水族館)の写真をアップしやしたが、これも同日に別ブースで撮ったカワスイの1枚でやす。
白&ブルーだし、こちらはいかにも水槽!といった感じでやすね。
これも、デザイン的視点から撮りやした。 ブルーの分量、傾げ方、流木の入り方などに心を砕きつつ。
そのままが柔らかくいい色合いだったので、加工は全くしてやせん。
あっし的には、まあまあといったところでやすね。

白い砂、、、といえば、福岡県の志賀島(しかのしま)が、白い砂に透明な水で、海水浴場としてかなりアピールされているようでやす。
志賀島というのは、福岡県から陸続きの小さな島で、東京や神奈川の人にとっては、ちょうど江ノ島みたいな存在だと思いやす。
歴史的に貴重な金印が出たことでご存知のかたも少なくないかも知れやせんね。
志賀島、実はぼんぼち、福岡に住んでいた幼少期に 一度だけ父に連れて行ってもらったことがありやす。
その頃は、ネズミの死骸やウンコの押し寄せてくるとてもとても汚い海でやした。
あっしはその後、全身がかぶれてしまい、ばあちゃんに軟膏を塗ってもらった記憶がありやす。
50年以上の時を経た今は、非常によい状態の海水浴場になったようでやす。
よかった、よかった。



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あっしがセミだった頃 [小説]

ミーーン ミンミンミンミン、、、
気温三十四度の炎天下、東京郊外の住宅街の小さな稲荷神社に立つ くぬぎの木に留まって、あっしは全身の力をふりしぼり 腹筋をふるわせて鳴いてやした。
ーーーこれは、あっしが前世で セミだった頃のお話しでやす。

あっしが物心ついたのは、稲荷神社の一本のくぬぎの木の根の先の土中でやした。
土中は、冬はほんわかと暖かく 夏はひんやりと涼しく、常にしっとりと柔らかく幼虫のあっしの身体を包む、とても心地の良い場所でやした。
食料は、鼻先まで伸びたくぬぎの樹液をいつでも好きなだけ吸い、外敵らしい外敵も どこからも現れやせんでやした。
眠る時と樹液を吸う時以外は、気ままに瞑想にふける毎日を送ってやした。
自我について、宇宙について、愛について、運命について、生命について、、、
あっしは自由で、幸せに溢れてやした。
幸せな時というのはアッ!という間に過ぎてゆく とはよく言ったもので、あっしの幸せな幼虫時代の七年間は、まさに アッ!という間に過ぎ、成虫になるために地上へ出なければならない時が来やした。

くぬぎの木の根先から、「地上なんてのはロクな所じゃないよ」と聞いてはいやしたが、セミの幼虫は七年経ったら望むと望まざるとに関わらず 地上へ這い出て、羽化しなければならないサダメにあるので、あっしには抗うことが出来ず、仕方なく、ある生温い明け方に、境内の縁の立ち枯れの紫陽花にピトリと静止し、成虫になりやした。

ミーーン ミンミンミンミン、、、
くぬぎの言ってた通り、地上なんてのは、ほんとにロクな所じゃありやせんでやした。
常軌を逸してクソ暑い上に、身体にへばりつく様な湿気。
その中で 気を失いそうになるくらいに全身の力を振り絞って 鳴かなければならないのでやす。
それがセミの成虫に与えられた使命なのでやす。
木の幹から樹液をすするのは、頭部が痛くなるほど 幹に口先をぶっ刺さなければすすれず、いつ 昆虫採集の材料にされるか カラスに喰われるかも気が気ではなく、そして何よりもめんどいのは、生命を了える一日前に、好むと好まざるとに関わらずに、生殖活動をしてからでないと 死んではいけない、というサダメでやした。

成虫になって三日目ーーー
幸せな年月がアッ!という間に過ぎていったのに対して、辛い日々の一日というのは 何と長いことでやしょう。
あっしは、一日が土中にいる一年以上にも長く感じやした。
これなら、サッサと 昆虫採集の材料になるか カラスの餌食になって、天寿を全うする七日が経つ前に生命を了えたほうがよっぽどマシでやす。
あー、誰か、あっしの生命を早く奪ってくれないだろうか!!
あっしはそう願いながら、ミーーン ミンミンと ヤケになって鳴いてやした。

と、ヨチヨチ歩きの女の子と若いお父さんが、神社の脇を歩いてきやした。
ヨチヨチ歩きの女の子があっしを見つけるや、「パパ、あれトッテ!」と 小さな指をあっしに向けやした。
あっしは生命を了えられるチャンスだと、浮き立ちやした。
がーーー
若いお父さんは、「セミさんはね、幼虫の頃は 真っ暗な土の中で、一人で七年間もずーっとがまんして生きてきたんだよ。 それからこうしてセミさんになって、やっと 広いお空やおてんとうさまや木を見たり、飛んだりできるようになったんだよ。 でも、セミさんになってからは、たったの七日しか生きていられないんだ。 だから、かわいそうだから、捕らないでおいてあげようね」
女の子の手を引いて 去って行ってしまいやした。
あっしは、がっかりしてしまいやした。

ミーーン ミンミンミンミン、、、
五日目の朝が来やした。
カラスの一群が近づいてきやした。
あっしは今度こそ、生命を了えられるチャンス到来!と ますますミンミンと存在を主張しやした。
しかしーーー
カラスの口々には、紀ノ国屋や成城石井の袋が咥えられ、咥えたままで その中の一羽がこう吐きやした。
「セミかぁ、、、ケッ! 何にもねぇド田舎ならセミでも喰わな生きていけんけど、ここいらは高級住宅街だかんな。フレンチやイタリアンが週ニで喰い放題よ。 それにセミってヤツは、土中生活はおっそろしく長いのに、空飛べるのは七日しかないんだよな。 かっわいそーで喰えねぇよ!」
あっしは落胆してしまいやした。

そして六日目ーーー
ミーーン ミンミンミンミン、、、
鳴くよりもっとめんどい生殖活動をしなければならない日がやって来やした。
「アナタの声ってステキ! グッときちゃった!」
道を挟んだ一戸建ての庭の木からやってきたメスゼミでやした。
とっととセミに与えられた義務を果たせばそれでいいんだと、あっしはそのメスゼミと、チャチャッとコトを済ませやした。
愛などみぢんも無い、単に本能に押し流されただけの、性欲の放出でやした。
あっしは、ウットリと動かなくなったメスゼミを後に、マンションの前の舗道にせり出したムクゲの木に 飛び移りやした。

七日目ーーー
長く辛い七日間でやしたが、これでようやっと地上とオサラバできると思うと、嬉しくて嬉しくて ほくそ笑まずにおれやせんでやした。
ああ!それにしても、何と辛くて長い七日間だったことか!!
思い返すのは、アッ!という間に過ぎていった 充実し幸せだった土中の七年間のことばかりでやす。

その日の暮れ方ーーー
あっしの脚力は弱まり、ムクゲの木から ポトリと落ちやした。
そして、腹を上に舗道に転がり、無意識に腹筋が小さく ジジ、、、ジジ、、、と鳴りやした。

いつの間にか 老人達五人組が、あっしを囲み 見下ろしてやした。
「あらぁ、このセミ、死にかけてるわぁ」
「セミは、たったの七日間しか生きられないからなあ」
「真っ暗な土の中では七年もの間、耐え忍ばなきゃならないのにね」
「ほんとうに可哀想な生き物だなあ」
「ほんとほんと、悲しくなっちゃうわ。 私達は七十年以上も生きてるっていうのにねぇ」
ナンマイダァ ナンマイダァ、、、
老人五人組は、あっしの上で しわくちゃの手を合わせやした。
あっしは、腹筋がのジジ、、、が、だんだんと消えゆかんとするのを覚えやした。
老人達の十本の手が、ぼんやりとしてきやした。

こうして、あっしがセミだった頃の生は了りやした。

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ガムテープで補正された窓 [写真]

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裏浅草の路地にて遭遇した ガムテープで補正された窓。
建物全体からして相当に古びていた事と ガムテープの貼られ具合が動きのある構図で「これは画になる!」と直感したので 撮りやした。
そのままでキマったので、加工は何もしてやせん。

この窓ガラス、よく観ると、波模様のような凹凸が施されてやすね。
こういう凹凸柄が施されたガラス窓って、かなり昔に作られたものでやすよね。
あっしが幼少時にすでに、古い家や古い食堂にしかない、と記憶しているので、作られていたのは、昭和30年代くらいまででやしょうか?

なので、今となっては非常に貴重な 骨董的価値のあるものに感じやす。
この家も、近い将来 取り壊されて、波模様ガラスも無残に捨てられてしまうのでやしょうが、勿体無いよなあと思いやす。

切り出して、ペンダントヘッドやピアスやステンドグラスのパーツにリメイクしたら素敵なのになあ等と 考えてしまいやす。



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「今日から俺は!!」第6話の山田孝之さんの演技を観て [感想文]

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福田雄一 脚本・演出のテレビドラマ「今日から俺は!!」の第6話に、私の最も好きな役者さん・山田孝之さんがゲスト出演されているのを DVDにて観た。

「今日から俺は!!」は、八十年代のツッパリ高校生が主役の連続モノで、第6話の冒頭シーンは、ソープランドの待合室で、主役のツッパリ高校生の担任教師とツッパリ高校生のお父さんがハチ合わせをしてしまうのだが、待合室でお客さんを案内するボーイを演じているのが、山田孝之さんだった。

山田さんはそのワンシーンのみの出演だったのだが、テレビドラマのゲストでワンシーンのみの出演というと、やっつけ仕事で役作りもたいしてせずに ちゃちゃっと片付ける役者が多い中、山田さんは間違いなく、このボーイの履歴書までスラスラとお書きになれるに違いない!と思わずにおれないほどに、綿密に深く掘り下げた演技をなさっていた。
客である教師とお父さんとの案内係としてのゆるい会話を交わす台詞だけで、そのボーイがどういう人物であるかの説明となる台詞は 何一つとしてなかったにも関わらず、このボーイの背景というのが、ふわーーーっと 全て見えてきたのである。

とにかくギラギラしている。
ギラギラしている中年男の中でも これ以上はいないんじゃないか?!というくらいにギラギラしている。
お客さんの立場に立って、「これからパラダイスの世界に行けますぜ〜!」と イヤらしい笑みを絶やさず、なおかつ自身もエッチな事が大好きで、店の女の子に「○○ちゃ〜ん、今日もいいオッパイしてるね〜! そのオッパイでお客さん、悩殺しちゃってぇ〜〜!!」とか何とか、ニヤニヤ言いそうである。
地元のキャバクラに、やたら詳しそうである。
日サロに通うのが拘りの趣味そうである。
三日に一度は、焼肉屋に行ってそうである。
中、必ず、ニンニク焼きを注文していそうである。
私服の趣味は、ベルサーチ。好きな腕時計はロレックス。

そんなプロフィールが、緊張感のない立ち方や 骨の髄からのニヤニヤ笑いとギラギラした眼差しと 意味なく口をツァッ!とやる癖などから、それはもう詳らかに見えてくるのである。

私は、映画「クローズZERO」での不良役で山田さんを知って以来、これぞ私が探しあぐねていた演技の役者さんだ!と熱烈な山田孝之さんファンになったのだが、今回の「今日から俺は!!」のソープのボーイ役で、改めて、何て 優秀かつ真面目な役者さんなのだろう!と 敬愛の念を抱かずにおれなかった。
「惚れ直す」とは、まさにこういう事である。

山田さんは演じる人物の数だけ、とてもたくさんの物を詰め込んだ深い引き出しを作っておられる。
山田さんの演じる人物に、二人と同じ細胞の人間はいない。
これが演技というもの、これが役者というものだと、つくづく痛感させられる。

私は観る事を急がないタチなので、話題の「全裸監督」は、まだSeason1も観ていないので、ここではどんな細胞を持った山田孝之さんと出逢えるのか、こちらも大変愉しみにしている。
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針金で作られたバラの花型のカゴ [写真]

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雑貨屋さんの店頭に重ねて売られていた バラの形に形成された針金製のカゴ。
おそらく、フルーツや雑貨小物を置き入れるために求めるお客さんが多いのでやしょう。
また、壁にポンと飾っても、ナチュラルでなかなかいいインテリアの演出になりそうでやす。

今回の作品、撮る段階では、カゴの中心部分がバランスの良い位置にくるように考え、加工は、白黒ハイコントラストで、抽象画のように仕上げやした。

針金細工といえばーーー
あっしが中学生の頃、原宿の表参道には、ヒッピーあがりと思われるお兄さんやお姉さんが、地べたに座り 大きな黒い布をひいて、様々な手作りアクセサリーを売ってやした。
中、針金を曲げて筆記体のアルファベットで そのお客さんの名前のブローチを作ってくれる、という露店もありやした。
あっしはそれを見て「なんだ、これなら自分でも作れるわい」と、針金とペンチを購入し、あっしの下の名前のブローチをこさえやした。
中高生の頃は、アクセサリー作りの他には、まだ当時はどこにも売られていなかったフルレングスのスカートを縫い上げたり、欲しい色がないからと、ダイロン(染め粉)でハンカチやブラウスを染めたりして、世界で一つだけのファッションアイテムを次々と生み出してやした。


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その時点まで気付かぬものなのか?! [独り言]

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これは、まだ私が、東京郊外の国立の街に住んでいた時の話しである。
駅近二階の一等地でありながらも、何故だかコロコロと店舗の替わる物件があった。
私の記憶にある限りでも、カフェバー→某芸能人の飲食店→甘味処→インド料理店、と。

インド料理店になった折りには、店じゅう「ここはインドか?!」と見まごうばかりに徹底した インドの織物のテーブルクロスに象の置き物 ガネーシャ鎮座、インドの民族音楽が響き渡っていた。
階段も舗道の置き看板も、華々しく「ここはインド料理店です!!」と主張をしていた。
味も悪くなかった店だったので、私はそのインド料理店に しばしば通うようになっていた。

ある日のことーーー
私がお気に入りのセットメニューを前にしていると、女性の声高なおしゃべりが、階段をのぼってきた。
しゃべり続ける女性達は、二階フロアに着いた。
共に、数センチは黒髪がだんだらに伸びたロングの茶髪に ペラペラの安物の派手な服に バッグはヴィトンーーー、一見して、国立の街には極めて珍しい 元ヤン女性二人だった。
私は、隣街の立川か府中か はたまたちょっと離れた八王子から来た人達かな?などと思いつつ、マトンをほおばりながら 見るともなしに彼女達を見ていた。

彼女達は、ちょうど私の視線の先の席に着いた。
「イラッシャイマセ」
民族衣装に身を包んだインド人の店員さんが、メニューとお冷やを運んできた。
彼女達はおしゃべりを止めて、テーブルに置かれたメニューをじーーーっと凝視した。
何十秒もの間、二人は揃いに揃って 前のめりに じーーーーーーーっと、穴の空くほどメニューを凝視し続けていた。

インド人店員さんが注文を取りに、彼女達のテーブルに来た。
二人のうちの一人が「ここ、はぁー、甘い物屋さんですよね」と 当たり前といった表情で、インド人店員さんを見上げた。
もう一人も「はぁー、甘い物屋さんですよね」同じ口調と同じ表情で見上げた。
「甘い物屋サン、二ヶ月前ニ終リマシタ。今ハ インド料理店デス」
店員さんが答えるや、彼女達は、またもや揃いに揃って、「えーーーーーーーーーっっっ!!!」と大声で叫び 店内をキョロキョロと見回し、階段をパタパタと降りて行った。

私は「えーーーーーーーーーっっっ!!! その時点まで気付かなかったのぉ???」と 心の中で叫び、ちぎり持っていたナンを落としそうになった。

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赤いバックに水泡 [写真]

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背景が真紅の水槽に水泡が落ちている様子でやす。
状況説明ではなしに、完全にアートという視点から撮りやした。
撮ったそのままでベストな作品になったので、加工は全くしてやせん。

この写真、カワスイ(川崎水族館)で撮ったものでやす。
我らがssブロガー横 濱男さんが以前、記事にしていらして、それで興味を持って行ってみやした。
世界の川魚に特化した水族館で、川魚の他には、カピバラやナマケモノやアルマジロや亀もいて、館内ディスプレイもすっきりスタイリッシュな雰囲気で、スタッフさんもみなさんとても愛想良く親切で、楽しく気持ちよく見学&撮影できやした。

横 濱男さん、ナイスな場所をご紹介くださり、ありがとうございやした。
そして、横 濱男さんをはじめとする神奈川組のブロガーのみなさん、コロナ騒動が収まったら、またオフ会ご一緒しやしょうね!楽しみにしてやす。


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大島椿油ーーーぼんぼち愛用のヘアスタイリング剤 [美容]

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今日は、私・ぼんぼちが、ボブスタイルにして以来 愛用している、ヘアスタイリング剤をご紹介します。
それは、大島椿油です。
使い方は、片掌にテンテンテン、、、と五滴ほどダッシュし、両掌いっぱいに広げ、手櫛ですく様に馴染ませれば完了です。

私が何故、大島椿油を愛用しているか、理由は二つあります。

先ず一つめはーーー
私は髪の毛の量が非常に多く、加えて 一本一本が太くコシがあるので、ボブの様なシャギーやレイヤーを入れないスタイルだと、ボリュームが出過ぎてしまうのです。
様々なヘアスタイリング剤を試した結果、この大島椿油が 最もボリュームを抑える事が出来ると判りました。

二つめの理由はーーー
人工の香料が使われていない事です。
私は人工の香料で肌トラブルを起こしてしまった過去があるので、今は、香料が使われている化粧品・基礎化粧品は絶対に使いません。
洗顔料 乳液 フェイスマスクも無香料、メイクはやはり 無香料のアイメイクのみ。
ファンデーション パウダー 日焼け止めなどは、一切つけません。
髪は肌じゃないから関係ないんじゃないの?と思われる方がいらっしゃるかも知れませんが、眠っている間は、おでこや頬やうなじに、髪の毛がぺったりとくっつきます。
つまり、人工の香料の入ったヘアスタイリング剤を使うと、間接的に 肌に香料が触れる事になります。
ここ、あんがい盲点ではないでしょうか?

以上の理由から、私・ぼんぼちは、ボブスタイルにした十二年ほど前から、ヘアスタイリング剤は 大島椿油と決めました。

椿油って、日本髪に結った年配女性とお相撲さんだけがつけるもの、という先入観を持たれている方も少なくないかとお察ししますが、私の様に、髪の量が多くてボリュームを抑えたいストレートヘアの方や 香料の入ったヘアスタイリング剤に抵抗のある方には、オススメの一品です。
ボリュームを抑えずにツヤだけを出したい場合は、二ダッシュくらいを、頭の表面を撫でる様につけると良いかと思います。
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