朽ちた椅子 [写真]

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シャッターの外に出されて捨てられるのを待つ二つの布張り椅子。
特に右の椅子の朽ちっぷりがすごいでやすね。
椅子人生の黄昏時を強調しようと、黄昏色のトーンをかけ、画面全体でも捨てられていく感を出してみやした。

左側のゆったりした椅子といえば、、、
あっしが小四の時に、父は国分寺に会社を設立して、社長室にはちょうどこんな椅子が置かれたのでやすが、毒母は、会社経営のことなんて何一つとして解らないくせに 社長室の椅子に脚を組んで踏ん反り返って座り、煙草をプハ〜ッとやりながら、社員達を呼び捨てで煙草の先で指して「アタシは社長夫人だ!」とばかりに威張り散らしてやした。
のみならず、夏に軽井沢に旅行に行った折りには、若手社員さんをうちの車の運転手としてアゴで使い、毒母や私や弟が乗り降りする時に、ハイヤーの運転手よろしくドアの開け閉めをさせてやした。
あっしは子供心にも「それはないよなあ、、、」と 社員さんを気の毒に思ってやした。

何年か経って会社の規模が大きくなったので、父は本社を新宿に移したのでやすが、毒母は父に「会社には一切首を突っ込むな!」というような事をキーーーツく言われたらしく、新宿が本社になってからは、行ってる様子はまるでありやせんでしたし、社員さんが運転手として来る事もなくなりやした。

今となっては、何もかも昔の話しでやす。


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