五十九才の誕生日を迎えるにあたって思う事 [独り言]

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私・ぼんぼちは、今月の十六日で五十九才となります。
過去を振り返ると、よくも運良くこの歳まで生きてこられたものだと息を吐き、そして今現在は、幸せの大海原を自由気ままにぞんぶんに泳いでいる訳ですが、一つ歳を重ねる節目として、帯をキリリと締め直すように 改めて思う事を、今日は綴りたいと思います。

それは、「柔軟で吸収力を持った頭でいよう」という事です。

歳を重ねると、人間 誰しも頭がカタくなりがちです。
自分ではそういうつもりはなくとも、無自覚のうちに、昔 見聞学習したものが自分の中で当たり前となり、新しい情報は、シャットアウトしたりスルーしたりしがちになります。
しかし世の中というのは、常に変化しているのであって、すなはち、生きてゆく上で何が大切か という事も、時代と共に変わってゆきます。
そこを、柔軟性を持って、今はどういう時代なのか、今 何が大切なのか、を常に吸収してゆきたいと思っているのです。

ーーー具体的な例を挙げます。 

以前、絵を教えていた生徒さんの中に、八十才を少し越えたご婦人がいました。
その方は何かというと「最近の若い主婦は、スマート何とかだとかインター何とかだとか、くだらない事ばっかりやって、美味しい糠漬け一つ作れない。どころか、糠床すら持ってない。主婦っていうのは、美味しい糠漬けが漬けられて初めて一人前なんですよ!今の主婦は全員、主婦失格です!!」と吐いていました。

果たして、それは正論でしょうか?
私は違うと思います。
確かに 美味しい糠漬けが漬けられるに越した事はないけれど、今の時代、それより大切なのは、アマゾンで 家族が欲しがっている商品をいち早く安く手にいれたり、メルカリを使って いらない物を処分しつつお小遣い稼ぎをする方が、よほど賢い出来た主婦ではないか!と思うのです。

今はもうすっかりネットが定着しきっている時代なのですから、ネットに長けている方が、主婦としても活躍できるのではないでしょうか。

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一方、同じ八十才を少し越えた男性には、こんな方がおられました。
男性は、某不動産会社の社長さんで、私はその社長さんと鰻をご一緒する機会がありました。

先ず 仲居さんが、私の前に鰻を置き、私は「ありがとうございます」と静かに言い、軽く会釈をしました。
次に社長さんの所に鰻が運ばれて来るや、社長さんは、私と同じく 静かに「ありがとうございます」と仰り、軽く会釈をされたのです。
その発し方と動きは、明らかに私を倣ってのものだと 明確に解りました。

私はその瞬間、「あぁ!この社長さんは何と素晴らしい人物なのだろう!!」と 尊敬の念を抱かずにおれませんでした。
社長さんからしたら、私なんぞは そこいら辺に転がっている単なる小娘です。
そんな小娘の所作を、「これは良い振る舞いだ」と即座に認識され、見習ったのです。

今の八十代の方々のお若かった頃というのは、「私は客だ!」と ふんぞり返り、ふんぞり返らないまでも、お店の方に「ありがとうございます」等とお礼を言う習慣は無かった時代です。
それを瞬時に、頭の切り替えをなされるとは、、、!!!

私はあと何年生きる運命にあるのか解りませんが、これから先の人生、前者のご婦人のようには間違ってもなるまい、後者の社長さんの様な姿勢で生きよう!と思う次第です。

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※画像は、先日、東京駅構内のハンカチ屋さんで偶然出逢った 金魚柄のハンカチ二枚です。
一目惚れして、速攻購入しました。
自分への良い誕生日記念となりました。

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