バターマルメで形成されたバター [喫茶店・レストラン・カフェ]

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一流ホテルのレストランなど 格のあるレストランへ行くと、パンにつける為のバターが、表面が格子状の凸凹になっていて 直径ニセンチほどの丸型の事がある。
私は小学生の時から「この形はどうやって作るのだろう? 型抜きした感じでもないし、、、」と ずっと不思議に思っていた。

そして三十代半ばのある日、入ったレストランがやはりその形状のバターだったので、思いきってホール係りのかたに「このバターは、どうやって形作るのですか?」と 尋ねてみた。
するとホール係りのかたは笑顔で「これはですね。持ち手の付いた掌サイズの洗濯板みたいなものがありましてね。それを二つ持って サイコロ形にカットしたバターを挟んで こうやって(挟んだバターをコロコロと転がすアクションをしてくださり)作るんですよ」と 教えてくださった。

私は「なるほどー!」と 長年の謎が解け、目からウロコの思いだった。
確かにこの方法なら、四角いバターそのままより 遥かに洒落た見栄えと成り、かつ そう大仰な手間も掛からずに 格のあるテーブルに相応しい見てくれのバターが作れるのだった。

時は経ち、私は西洋料理よりアジア料理を好んで食する様になり、格子柄の丸いバターの事は、頭の片隅に 小さくぼやけてしまっていた。

と、先日、気まぐれにネットサーフィンをしていたら、あの格子柄の丸いバターの話題が出てきた。
連動して、あのバターを形成する 持ち手のある掌サイズの二つでワンセットの洗濯板状の道具は、「バターマルメ」という名称だという事が判った。

ここで再び目からウロコだったが、同時に、あまりにも使用法そのままのネーミングなので、少し笑ってしまった。
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