自分が男だったら、こんな女性は嫌だ [独り言]

何年か前のある日、くだけたレストランで一人食事をしていると、隣のテーブルから 若い女の こんな声が聞こえてきた。
「ちゃんと三角食べしなくちゃいけまチェン!」
あたかも 母親が幼子を軽く叱るが如き口調だった。
見ると、そこに居たのは、大学生とおぼしき男女だった。
私は余りの嫌悪感に、全身がゾワワワワ〜〜!!となり、「もしも自分があの男の子の立場だったら『俺はアンタの子供じゃねぇ!』と 速攻席を立ち『もう二度と電話もメールもして来るなっ!!』と ツカツカとレストランを後にするところだ」と 思わずにおれなかった。

20201006_134640.jpg新婚ホヤホヤのジョークめいたノロケなら まだ解らなくもないが、この二人は年齢からしても 明らかに、恋人同士、つまり 単なる赤の他人の間柄だと思われた。
それを、自分の子供を叱る様に「、、、いけまチェン!」とは、支配力の剥き出しもいいところである。
支配力とは、すなはち、エゴイズムである。

エゴイズムの強い人間というのは、自分の気に入った相手は、何もかも自分の思い通りの言動をして、自分の好きな物を相手にも好きになって欲しいと思い、相手の全ての言動を把握していないと許せないのである。
その為に、計画的にありとあらゆる策略を企てたり、予測通りの結果にならないと プーッとふぐ提灯の様に膨れ、たちまち機嫌が悪くなるのである。

20201006_134710.jpgそんな女性と結婚入籍でもしようものなら、その支配力は留まるところを知らず、彼女という小さな小さな箱の中に閉じ込められ、錠前をかけられる事必至である。
「今日は、いつもより帰りが遅いけど、何してたの?」
「飲んでたって、誰と飲んでたの?」
「飲みながら、○○君と、どんな話ししたの?」
「そこでそう言われたら、アナタはこう返さなくちゃダメじゃないの!」
「次は○○君に、○○○○って言いなさいねっ!!」
、、、、、という様に。

想像しただけでもゾッ!とする。
男と女は、いくら籍を一緒にして 住むところと財布は一つになっても、それぞれに人格・心を持った 別々の人間であるのは言うまでもない事ぢゃないか!

ーーー件のレストランの男の子、彼女の「いけまチェン!」に対して、席を立つどころか、頭を掻き掻きして苦笑いをしていた。
まんざらでもないのだろう。
支配される事を別段何とも思わないのか、あるいは、それを愛の強さだと履き違えて捉えているのか、、、

女が百人百色いるように、男も当然 百人百色である。
こういう女性を好み、エゴイズムにがんじがらめにされる事を快楽と感ずる男性も、広い世の中、いるのであろう。


nice!(245)  コメント(77) 
共通テーマ:映画