八百屋舞台とは [映画・演劇雑記]

演劇や音楽の舞台装置で、舞台全域または舞台の一部が傾斜に設えてあるものを「八百屋舞台」あるいは単に「八百屋」と呼びます。
名称の由来は、傾斜の様が八百屋の店先の様だからです。

八百屋舞台にする理由は、言わずもがな、観客から良く観えるようにする為 です。
「今回の小屋は客席が雛壇式じゃないから八百屋で行こう」などと。
加えて、迫力や奥行きを出す目的もあります。

八百屋舞台、転びやすいのみならず、長期公演の場合、演者は長期間 傾斜の上を、立っていたり歩いたり走ったりしなければならないので、楽日近くになると 平衡感覚がおかしくなってしまうかたもおられるそうです。
一見、観客からは想像もつかないご苦労ですね。

余談になりますがーーー
私は昼間 神保町で用事を済ませた後、白山通りを北上して水道橋駅近くで軽く飲み、再び神保町に出、靖国通りの北側の舗道を九段下駅に向かって歩くのがならいになっているのですが、その辺りでいつも足がもつれて転びそうになってしまうのです。ほんのほろ酔いにも関わらず。

そして先日、ついに転んで膝に血が滲み タイツをオシャカにしてしまいました。
四つん這いになったまま舗道を見つめた私は、思わず独白しました。
「あ、、、八百屋舗道だったのか!」
そう、舗道がその辺りだけ、車道に対して斜めになっていたのです。
無論、八百屋舗道というのは、とっさに私の内から出た造語で、道路業界の正式な専門用語には無い、、、と思います。

八百屋舞台1.jpg

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