ムッシュかまやつさんとF-BLOODのファンのリアクションの違い [音楽雑記]

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私は、故・ムッシュかまやつさんの音楽の大ファンで、数回ライヴに出向いたことがある。
うち、かまやつさんが60才くらいの頃の、江古田マーキーのライヴでのことだった。

かまやつさんがかつてCMで歌われていた曲を歌う というコーナーで、MC時、かまやつさんはニコニコしながらこう仰った。
「次の曲は、某男性用整髪料のÇMの曲で、、、あの整髪料をつけるとボクみたいに髪がフサフサになる」
「、、、、、、、、、、、、、、」
私は、どういうリアクションを求められているのか判らず、とっさの判断をしかねて凍りついてしまった。
私以外の観客も、私と全く同じ気持ちだったようで、会場全体は水を打った様にシンと静まり返り、観客全員が凍りついていた。
私はかつて、あんなに完全に無音の状態になったライヴハウス会場というものを、後にも先にも体験したことはない。
が、数秒後ーーー
かまやつさんは、会場の温度などまるで感じていない様子でニコニコを続けながら、アコギをメジャーコードでジャカジャカ鳴らし
「♪みっだっれ〜たらっ みっだっれ〜たらっ みっだっれ〜たらっ あっあぁみだれたら〜〜、、、」
と ゴギゲンに歌いはじめられた。

かまやつさんの髪の毛がウイッグだったということは、ファンなら知らぬ者はいない周知の事実で、かまやつさんご自身もインタビューで「これ、ウイッグですよ」と答えておられたこともあったというし、マチャアキに笑い話にされたこともあった様だ。
そのライヴの日の4日前に「笑っていいとも!」の電話のコーナーに出演されていたが、ライヴの日の髪の毛は4日前より20センチは長かった。
だから、あのMÇは、かまやつさんご本人としては、明るく笑い飛ばしてほしかったのだろうな、、、と 後日 気がついた。

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一方ーーー
私は、小柄で華奢な体型でネズミさんみたいなお顔立ちの男性が好みのルックスなので、そこにピタリと当てはまる 若かった頃の藤井フミヤさんのルックスが大好きである。
ファンというわけではないが、若かった頃のフミヤさん観たさに、しょっちゅうyoutubeを覗いている。

と、つい最近ーーー
F-BLOODがkinki kidsの番組にゲスト出演している動画が出てきた。
観ていると、トークの時間に「昔は、兄・フミヤさんの服を弟・尚之さんがよく着ていた」という話になった。
するうち尚之さんは「でも、いつの間にか着れなくなっちゃって」と 仰った。
ーーーフミヤさんは身長160ちょっとと小さく、尚之さんは170ちょっとと平均的身長なので、自分が大きくなったためにお兄さんの服は小さくて着られなくなってしまった という意味である。
と、その瞬間、スタジオの観客一同が、キュー出しされた様に揃って「どわわわーーーっ!」と 大爆笑した。
司会進行役のkinkiの片方の人が「えっ?、、、あっ! あ〜〜あ」(何で笑ってるの?、、、あっ!なるほど、そういう意味で笑ってるのね!)という表情と動きをしたら、輪をかけて「どわわわわーーーーつ!!!」と より一層の大爆笑となった。
フミヤさんは、最初の大爆笑も kinkiの片方の人の表情・動きも 輪をかけた大爆笑も 何もなかったかの如きすましたお顔でスルーされていて、笑いがひとしきり収まったタイミングで「ど れ に し よ う か なーって、俺の服、勝手に着て行くんですよー」と ご自身の服を尚之さんがまだ着ることが出来た時代の話に戻された。

フミヤさんが小さいことは一目瞭然だし、チェッカーズ時代、とんねるずとのコントで 小さいことをやたらイジられたり 台詞でも自ら「小さいけど○○です」と言わされたりしていたが、あのトークでの尚之さんの言い方は、明らかに 笑いを取る目的の言い方ではなかったと思う。

私は別に、かまやつさんのファンが私を含めて狙いを読めないと反省しているわけでもないし、F-BLOODのファンが気遣いに欠けていると責めているわけでもない。
ーーーファンというのはどうしてこうも、それぞれのミュージシャンによってリアクションが激しく違い 何の打ち合わせもしていないのにピタリと揃うのだろう?と 不思議に感じずにおれないのである。

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