高円寺「ぽえむ」---喫茶店マニアイチオシの名店 [喫茶店・レストラン・カフェ]

私は中学一年の時からの喫茶店マニアで、昔は、ありとあらゆる喫茶店を探索して楽しんでいましたが、近年は、「ここぞ!」 と納得できた店に通い詰める派のマニアです。
店員さんに顔を覚えていただいたり ミルクや砂糖は入れないことを覚えていただいたり お気に入りの席を覚えていただいたり・・・・・・・そういった事に、「あぁ、自分はマニアだなぁ~」 と悦に入るようになりました。

そんな私が 最近、最も足しげく通っている喫茶店に 高円寺の「ぽえむ」があります。
----ぽえむは、フランチャイズのチェーン店ですが、ドリンクメニューは同じであっても フード&スイーツメニューやBGMや接客方針は店店により異なり、限りなく個人経営店に近い 個性溢れるチェーン店です。
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何故、私が最近 高円寺ぽえむに通い詰めているかというと----
そのきっかけとなったのが、BGMが 私の大好物のブルースや60Sロックである場合が殆どだと気づいたからです。
高円寺ぽえむには 二十年近く前から ごくたまに行ってはいたのですが、いつも手前側のスペースに座り、そこはBGMが聴こえなく、わりと最近 初めて奥のスペースに陣取った時に、そういう音楽が流れていると知ったのです。
飲み屋さんならいざ知らず、純然たる喫茶店で オールディーズではなくこのジャンルを流しているというのは 極めて稀です。
この要因によって、私は、「高円寺ぽえむに通ってみよう!」 と思いました。

通い始めて観察していると----、店員さんの接客態度が実に見事です。
言葉も所作も静かで丁寧で、私がブラックで飲む事をすぐに覚えてくださり、入店時に、「いらっしゃいませ!」に加えて 「こんにちは!」 と仰ってくださる事も、礼儀を重んじる中にも親しみがこもっていて とても好感が持て、思わずこちらも、「こんにちは!」 と返さずにおれなくなります。
営業時間が長く定休日が少ないので、店員さんは幾人もいらっしゃるのですが、どの店員さんもきちんとしておられて ガッカリの時間帯・曜日がないです。
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そして、ぽえむは100種類のコーヒーがある事がウリなくらいですから、コーヒーのお味も最高です。
ブレンドだけでも何種類もあり、私は、「チョコレートのような香りのする」 と説明書きの添えられた 「ダビンチ」というのを所望する事が多いです。
長時間居て、「もう一杯飲もう!」 という場合は、せっかくだから違うものをと、「フレンチロースト」を頼みます。
こうして二杯飲んで、味や香りの違いを楽しむのも一興です。
又、夕方以降 カフェインの強いものを摂れない時間帯には、紅茶やジュース類も充実しているために、何を飲もうか困らないのも気が効いていてありがたいです。

内装は、レンガと茶色の木造りで、あちこちにクオリティの高い抽象の水墨画が飾られ、決して広くはないながらも 心地良く落ち着ける空間です。
黒板には店員さん手書きのメニューがイラスト付きで描かれ、ここにも 店員さん達のやる気とお客さんを迎える気持ちの温かさがうかがえます。

と、先日----
高円寺のアーケードをぷらぷらと歩いていたら、後ろから早足で追い越し 振り返り にっこり会釈する若い男性がいました。
マスクをされていたので、一瞬 誰だか解からなかったのですが、もう一度会釈をされた瞬間、「あぁ!」 と解し、私も笑顔で会釈を返しました。
----高円寺ぽえむの店員さんだったのです。
店の外で常連客に逢った時にも すかさず挨拶する・・・・・・
これこそ、接客業のカガミだと感服しました。
人混みにまぎれてゆく店長さんの後ろ姿を眺めながら、「これから より足しげく 高円寺ぽえむに通おう!」 と、私が心に誓ったのは言うまでもありません。

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