署名とサイン [独り言]

私は30代後半になるまで、宅配便や書留の受け取りや服屋でのお取り置きやお直しの時に、「ご署名、お願いします」と言われると 日本語で書き、「サイン、お願いします」と言われると アルファベットの筆記体で書いていた。
「サイン」の場合は、欧米式に 筆跡で本当にその本人か否かを判断するために書かせられるのだと信じて疑わなかった。
だから私は、私なりに 一文字目の大文字の書き始めのところをくるくるくるんと装飾的にデザインして 私にしか書けない筆跡であることを強調していた。

しかし、私がサインをくるくるくるんと書いて渡すと、頼んだ人は必ず、妙な 釈然としない といった表情をして首を傾げるのだった。
----ちゃんと言われた通りにサインを記したのに なんでそんな顔をするのだろう?
私はそのリアクションが非常に不思議で、正直 少々不快にも感じていた。

-----ある時、長年の謎が解けた。
その時ダンナだった人が教えてくれたのだが、署名もサインも同じものを指していて、「サイン」と求められても 普通に日本語で書けばいいのだ・・・・・・と。

私はそれを聞き、「ここは日本なのに『サイン』なんて 随分まぎらわしい言い方をするものだな」と思った半面、欧米人さながらに くるくるくるんと独自の筆記体で書いていた自分が ちょっと恥ずかしく思えた。

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