残雪を蹴って [独り言]

日射しの心地良い午下がり、散歩に出る。
コートの前ボタンを外したくなるほどの暖かさである。
アスファルトの道路の端には、ところどころに 先日の雪が、氷の塊となって残っている。

私は、氷の塊を蹴った。
氷は砕け、私の握り拳大の塊が割れ出た。
私は握り拳大の氷の塊を、戯れに軽く蹴りながら歩き進んだ。
と、気まぐれに 高々と蹴り上げてみた。
氷の塊は、白群色の空に小さくなっていった。

----ストン!
私の足元に、淡いピンク色の蕾をつけたチューリップの球根が落ちてきた。

残雪.jpg

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