家庭教師との思ひ出 [独り言]

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小学四年から高校三年までの間、入れ替わり立ち替わり 延べ人数にするとかなりの人数の大学生の家庭教師に、学科の勉強を教えに来てもらっていた。
大学生と子供 といえども人間対人間なので、相性の良い人とそうでない人がいた。
中、すば抜けて良い人がいた。 私が中学二年の時だった。

-----その人は、津田塾の女子大生だった。
物静かな性格で、いつも およそ若い女性が着るものとは思えないような地味で野暮ったい服に身を包んだ ぼってりとエラの張った不美人だった。
私とは内向的な大人しい性格同志であることと 彼女が少しも年上ぶらない謙虚な人だったということから 意気投合した。
休憩のお茶の時間に、日曜日に原宿で求めたアクセサリーを自慢気に披露したり、津田塾の学園祭に呼ばれてトコトコと出掛けたり、たこ焼き器を買ったのでおいでと招かれ 彼女のアパートまで遊びに行ったり、お洒落のしかたが解からないから連れて行って教えてほしいと頼まれ 原宿を案内したりもした。
原宿では、私の行きつけの喫茶店や服屋やアクセサリー店をひと巡りした。
彼女は、この店にこんなものが売られていたのか?!と驚くような 地方の小さな町のスーパーにありそうな手袋を選び出し 購入していた。

彼女は今頃、いいおばあちゃんになっているだろうか?
孫に囲まれ 静かに笑っているだろうか?
元気にしていてくれたら 嬉しい。
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