緑のシートに棒二本 [写真]

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建物が取り壊されて更地になっている土地に、おそらく雑草を生やさない目的でやしょう、一面に緑のビニールシートがかけられてやした。
その中に、棒が二本、置かれていて、それを撮ったものでやす。
どれくらい寄るか、どれくらい棒を傾がせて入れるか、シートとシートの重なり部分はどの位置に入れるか、に心を砕きつつ、一発撮りでキメやした。
あっしなりにでやすが、難しいモチーフを一発撮りでキメる事が出来た、という達成感の大きな一枚でやす。
加工は、上の棒の朱色とシートの緑の補色がより映えるようにと、シートの汚れが目立って画面に変化がつくために、ややコントラストを強めやした。

棒、、、というと、あっしはつい、安部公房先生の「棒になった男」を思い出してしまいやす。
安部公房先生、理論的で好きなんでやす。
安部先生は、小説の他に、演劇や映画のお仕事もされていて、あっしは、小説では「人間そっくり」、戯曲では「友達」、シナリオでは「他人の顔」(同名の小説もあり)が、それぞれ一番好きでやす。
みなさんは、好きな小説家、劇作家、シナリオライターって、いらっしゃいやすか?



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我流麺童

防草シートをモデルにしちゃうなんて、流石です。
by 我流麺童 (2022-11-24 06:41) 

ヤマカゼ

説明が無いと分からないくらいの抽象的なカットですね。
防草シートでしたか。
by ヤマカゼ (2022-11-24 07:05) 

侘び助

今や・・・本は積読派でやすう~
一時*宮尾登美子にはまりやした~(^_-)-☆
一寸見た時?尺八(上1本)とんでもない・・・間違いでやすね~~
by 侘び助 (2022-11-24 09:12) 

Take-Zee

おはようございます!
ぼんぼちさんに掛かると何気ないものが
ほんと、素敵な作品になりますね。。。
最近、分かるようになってきました!!
by Take-Zee (2022-11-24 09:55) 

JUNJUN

このベース(?)って、ビニールシートだったのですか。
棒の角度が絶妙です。
さすがに、文芸にお詳しいですね。
安部公房先生ですか。
一度ゆっくり読んでみたいです。
by JUNJUN (2022-11-24 12:13) 

溺愛猫的女人

斜めになった棒の切り取り方が面白いです!!!題材選びもぼんぼちぼちぼち さんらしいなと感心しました。
好きな作家さんは開高健、池波正太郎、朝井まかて、杉浦 日向子、山本周五郎です。
by 溺愛猫的女人 (2022-11-24 12:17) 

Rchoose19

『安部公房氏』の棒のお話は教科書に載っていましたかね。
なんとなくうろ覚えですが・・・
この方の小説は一種独特な世界を持っていて
引き込まれた覚えがあります。
上の棒の左はネジになっていてジョイント可能かしら?
って、そういうことではないですね^^;
by Rchoose19 (2022-11-24 12:40) 

erena

汚れが複雑さになっているのですね!
クロスも柄が少しでもあるほうが
バックにも柄があるほうが 
上に置くもの 全体が複雑になってくれるのと似ている気がしました。
お世話になるようになってから 大佛次郎さんのユーモラスな性格に惹かれています。
by erena (2022-11-24 13:23) 

marimo

何の棒なんだろう?という探求心が湧いてくる1枚です。
若い頃は田辺聖子、森瑤子、佐藤愛子をよく読んでいました。
この年になり、最近古事記、日本書紀を読んでちょっと感動(笑)
by marimo (2022-11-24 13:54) 

猫の友 メルティー

一目でシートとはわかりませんでした。川底かと。。。
子供の時から宮沢賢治さんのファンです。。
by 猫の友 メルティー (2022-11-24 14:27) 

たいちさん

道を歩いていて、何気ない物にも、芸術性を見つける(作り出す)感性は素晴らしいですね。
by たいちさん (2022-11-24 15:58) 

ヤッペママ

ご自分で納得できる自信作流石ですね。
事故に遭う前一時期は内田康夫さんや東野圭吾さんの本が好きでした。
by ヤッペママ (2022-11-24 16:12) 

kousaku

流石はボンボチさんですね、これが何かを作り出してしますのですからね、創作の完成が素晴らしいですね、時代劇などでは池波正太郎ですかね、松本清張なども好きですね。
by kousaku (2022-11-24 16:26) 

kiyotan

今は本から遠ざかりましたが、かつて好きな作家は小池真理子や阿刀田高 瀬戸内晴美 村上春樹 大江健三郎など
のめり込んで結構何冊も読みました。
阿刀田高の本ではガリバー旅行記やギリシャ神話を知っていますか 村上春樹の本では初期の風の歌を聴けなどが印象に残っています。面白かったです。小池真理子も文章に引き込まれて随分読みました。

by kiyotan (2022-11-24 17:17) 

mm

こんにちは^^
「忘れられたキセル」の印象を受けた一枚でございます。
好きな作家、いろいろです。昔は曽野綾子さんなどよく読みました。
佐藤愛子さんも好き。今は佐伯泰英さん、ほか時代劇作家。あ、池波正太郎さんも入りますね^^
by mm (2022-11-24 17:40) 

ぷち

今は中山七里さんの文庫本を読みまくってます。
いろんな作家さん、いろんなジャンルを読みたいのですが、
1つ面白い本に出合うとそれ関連ばっかり読んでしまいます。
by ぷち (2022-11-24 18:39) 

KINYAN

黒色の雑草を生やさないシートを我が家でも買って庭の一部に使っていますが、緑色は知りませんでした。
by KINYAN (2022-11-24 18:56) 

ヨッシーパパ

草を生やさないようにするのは、砂利だけかと思ったら、シートもあるのですね。
参考になりました。
by ヨッシーパパ (2022-11-24 19:56) 

taku1_lily

学生時代穂高で吹雪に閉じ込められたテントでの3日間
後輩が持ってきた安部公房先生の【終わりし道の標に】を読んだ記憶が
・・・残念ながら私には難し過ぎました。

by taku1_lily (2022-11-24 20:23) 

ChatBleu

昔は、一人の作家さんの物を読破していったものですが、相当たくさん読んだ後、なんとなくマンネリ化を感じてやめてしまってました。
by ChatBleu (2022-11-24 21:02) 

藤並 香衣

安部公房さんの【壁】を高校生の時に読みましたが
ちょっとついていけなかったです
いろんなかたの作品を少しずつ読んでいて
〇〇さんのは全作読んでますと言い切れるのはないです
by 藤並 香衣 (2022-11-24 21:08) 

そらへい

緑色の防草シートは、市販のものではなくて
プロ用の丈夫そうな物に見えますね。
棒はパイプでしょうか。
安部公房、若い頃一時引かれたような。
やはり「砂の女」でしょうか。
中身忘れてしまいましたが。
by そらへい (2022-11-24 21:18) 

らしゅえいむ

今日も
素敵なお写真ですね。
こだわり について
詳しく説明してくださっているので
とても
勉強になります。

コメント ありがとうございました。
「新宿」と記載したために
「大ガード」と誤解させてしまったかもしれません。
ごめんなさい。
大久保なんです。
静かな道ですので
おすすめです。
by らしゅえいむ (2022-11-24 21:20) 

mau

下の棒の微妙な曲がり具合がいいですねー
by mau (2022-11-24 23:27) 

リンさん

棒が一本曲がっているのがいいですね。
若い頃は、五木寛之さんを読んでいました。
今は、村田紗耶香さんとか好きですね。
by リンさん (2022-11-24 23:45) 

kuwachan

最近小説を読むことがほとんどなくなってしまったのですが(^^ゞ
昔は通勤には必ず文庫本を持って読んでいました。
by kuwachan (2022-11-25 06:43) 

なかちゃん

こういうシートを撮るだけでもいろんな計算をしておられるのですね ^^
最近は本を全然読まないので、特に好きな作家はいません。ずっと昔だったら筒井康隆さんのが好きでした。
短編ばかりですが『日本以外全部沈没』とか『農協月へ行く』とかですね(^^;

by なかちゃん (2022-11-25 07:55) 

横 濱男

いつもながら、感じるままにキメてますね。。


by 横 濱男 (2022-11-25 09:01) 

hana2022

安部公房の「棒になった男」は、昔読みました。
「砂の女」は作品自体も、また岡田英次、岸田今日子主演の映画化作品も高い評価を得ていますね。
by hana2022 (2022-11-25 10:04) 

ぼんぼちぼちぼち

みなさん

写真、肯定的に受け止めてくださって、ありがとうございやす。
そうでやすね、本文の説明では書かなかった部分では、片方の棒がちょっと曲がっているところも、いい素材となってくれやした。
いつも、写真記事に関しては、特に抽象表現の場合、どのくらいまで説明しようか?と考えるのでやすが、
で、確か初期の頃は、あまり説明せずに、観てくださるかた各々にゆだねやす、みたいなこと書いてたと思うんでやすが、
いえ、勿論、感じかたは、観てくださるかたそれぞれの自由なんでやすが、
あっし自身は、何故、このモチーフを選んだか、どうしてこのアングル、構図、加工にしたか、を、説明したほうが、観てくださるかたに「?」が残らなくていいんじゃないかな、と思うようになりやした。
これからも、抽象写真の場合、詳らかに説明してゆこうと思いやす。

さて、みなさんがお好きな小説家、実に色んなかたが出やしたね。
うん、これがあるべき自然な形だと思いやす。
20~30代の男性に聞くと、20人中19人が、「東野圭吾」って答えるんでやすよ。
決して、東野圭吾さんの作品が駄作だと言っているわけではないんでやすが、そこまで偏るって、なんか気持ち悪いでやすよね。
世に小説家は、たくさんいるのに。しかも、小説という表現媒体は、存命の人ではない作品もいくらも読めるのに。
だから、みなさん、それぞれにお好きな作家さんがいらして、気持ちの良さを感じやした。

一人の作家さんを読破してから次にゆく、というかたと、色んなかたを読まれるかたとに分かれやすね。
あっしは昔から前者なんでやす。
だから、そんなにたくさんの数の作家さんは読んでないでやす。

安部公房は、学生には難し過ぎやすね。
あっしも中学生の時に読んでも解らなくて、解るようになったのは、40才くらいになってからかな。
ちょうどその頃に、「安部公房の演劇の仕事」というシンポジウムが開かれて、それに参加したのでやすが、その時に、評論家のかたがたや、出演した役者さん(井川比佐志さんと田中邦衛さん)や娘さんのねりさんが、安部作品の何たるかを解説してくださって、そこでぐっと解るようになった、というのが大きいでやすね。
「終わりし道の標に」、うちにもありやす。
学生時代にあれが解ったご後輩、すごいでやすね!
「砂の女」は代表作でやすね。
映画化もされていて、安部先生は、あの小説をシナリオにもなさってるんでやすよね。
監督は、勅使河原宏氏。
あの映画も、素晴らしい作品でやすね。
劇場でも何度か見やしたし、DVDも持ってやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2022-11-25 10:20) 

drumusuko

なかなか繊細な描写で、思わず寄って眺めました^^。
シートの汚れと棒(パイプ?)とのバランスも絶妙ですね(^^♪。
by drumusuko (2022-11-25 10:59) 

Boss365

こんにちは。
「緑のシートに棒二本」微妙なバランス、コントラストを強めで質感がアップした印象です。好きな小説家は沢山いますが、若き時代に読んで色々と刺激を受けたのは森瑤子さんです!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2022-11-25 12:18) 

rannyan

王道の緑と黄の組合せですが、にごりがあって良い色合いですね
棒を全部入れずに切り取ってるところが余韻が出てて好きです
他人の顔、小説のほうですが就職試験の小論文を書きました
何十年も前ですが~ 論文は通ったけれど、次で落ちた('_')
でも、ちょっと自信になったことを覚えてます
by rannyan (2022-11-25 17:18) 

JUNKO

今回もまた流石の作品ですね。着眼点が個性的です。他の人が真似はできませんね。
by JUNKO (2022-11-25 20:58) 

八犬伝

こういうのを切り取られ加工されるの
実に上手いですね。
私なんかでは出来ません。
by 八犬伝 (2022-11-25 21:06) 

Inatimy

ジュブナイル作品でしか読んでないけど横溝正史、中学生の頃に夢中になりました^^。
by Inatimy (2022-11-25 21:13) 

kazu-kun2626

いろいろ考えられて工夫
して撮られてるんですね

by kazu-kun2626 (2022-11-25 21:24) 

naonao

緑のシートは雑草シートなんですね。
棒2本と雑草シートも、ぼんぼちさんの手にかかれば
アートに変身ですね(≧∇≦)b
by naonao (2022-11-25 21:31) 

ぼんぼちぼちぼち

みなさん

作品に、お褒めのお言葉をありがとうございやす。
あっしの意図が解っていただけて、すっごく嬉しいでやす。
そう、シートも棒も、この色であったのも、ラッキーでやした。
派手じゃないながらも、いい変化がついてくれやした。
このシートは、すっごく分厚いんでやす。
たぶん、普通のハサミでは切れなさそうなくらいに。
何度かあちこちで使ってきたんでやしょうね、汚れが、撮る側にとって、実にいい具合についててくれやした。
毎日通る近所の道でも、何かしら、こういった変化があって、面白いものでやす。

小説についての論文が、就職試験に出たのでやすか!
あっしは、会社に就職したことないから、ちょっとびっくりしやした。
筆記だけではないのでやすね〜
横溝正史は、いっとき、角川映画に取り上げられて、ブームになりやしたね。
あっしも、映画化された作品の「蔵の中」は、読みやしたよ。
by ぼんぼちぼちぼち (2022-11-26 09:03) 

hirometai

ぼんぼちぼちぼち様
以前、髙木彬光の作品が好きでよく読みました。
by hirometai (2022-11-26 10:32) 

ぼんぼちぼちぼち

hirometaiさん

そうでやしたか。
その作家さん、恥ずかしながらお名前すら知りやせんでやした。
他のみなさんが書き込んでくださった作家さんは、いずれも、名前は知っていても読んだことはない人ばかりでやしたが。
by ぼんぼちぼちぼち (2022-11-27 08:00) 

sana

出遅れましたが~
いい感じの緑色と曲がり具合が絶妙な画面で、いいですね。
好きな作家さん、何十人はいるかと‥多すぎて、けっこう考え込んでたのです。
安部公房さん、若い頃に4作ぐらい読んで、いい印象残ってますが、もう中身を覚えてないです‥
皆さまがあげた作家さん、すべて読んだことありますよ~^^
東野圭吾さんはすごいんですね。確かに読みやすいうえに印象的な作品も多いのですが、30人中29人って。話題が続くだろうという見込みもあるのかな?
他のも読んでくださいと言いたくなります^^
by sana (2022-11-28 00:37) 

sana

あ、20人中19人でした! 失礼いたしました~^^;
by sana (2022-11-28 00:39) 

ぼんぼちぼちぼち

sanaさん

写真、お褒めくださり光栄でやす。
いつも歩く近所でも、こういった、ちょっとした変化があって、モチーフには事欠きやせん。
へい、一本が曲がってくれてたとこ、ラッキーでやした。
まっすぐな場合と、だいぶ印象が違ってきやすね。

ここにみなさんが挙げた作家さんを全部読まれたことがあるとは、すごい!尊敬!でやす!
あっしは、一人の作家にハマると、全作品読破して、特に気に入った作品は4、5回読んで、次に興味を持った作家さんに行くので、読んだ作家さんの数は、ほんと少ないでやす。

20~30代の男性の20人中19人が、東野圭吾。
決して東野圭吾さんがダメとはいいやせんが、これだけ偏るって、気持ち悪いでやすよね。
で、好きな作家だけでなく、こういう20人中19人は、好きな食べ物は小洒落たイタリアン、好きな事はドライブ、占い。
もぅ、クローン人間???って、ギョッとしやす。
最近は、精神的に大人になるのが遅くなってきているから、まだ自己確立できてないんでやしょかね?
30代にもなったら、自分だけの○○を見つけてほしいものでやす。
人間って、世界で唯一無二のものなのだから。
by ぼんぼちぼちぼち (2022-11-28 08:34) 

One-for-you

こんばんは、

素人の畑作、農業を生業としてない会社員、雑草は困るんですが雑草の定義は何か、雑草も植物にてCOー2吸収してると思うので、種植え作物と雑草の違いは、なんでしょう、と、おもいつつ、収穫してます。

突然の※失礼いたしました。
by One-for-you (2022-12-01 00:27) 

ぼんぼちぼちぼち

確かに、雑草と雑草でないものの定義って、難しいでやすよね。
あっしは、雑草とは解っていつつも、可愛い花や実をつけるものは庭に残してやす。
スミレとか、ツユクサとか、マンマとか、ヘビイチゴとか、、、
畑をやられてるかただと、野菜の育成を邪魔するものは、全て雑草になってしまいやすね。
でも、仰るとおり、同じ生きてる植物なんでやすよね。
by ぼんぼちぼちぼち (2022-12-01 14:58) 

yokomi

シートの重なりと2本の棒が対になっていますね(^_^;) 草除けのシートは遮光性を重んじたのか近くの土手では黒が使われていますが、緑もあったのですね。棒はイベント等の幟に使うポールの様な。でもロックのリングが反対向き(>_<) 正体はなんでしようね。
好きな作家は赤川次郎、井上靖、光瀬龍、筒井康隆、西村寿行....等々。
by yokomi (2022-12-08 00:11) 

ぼんぼちぼちぼち

yokomiさん

そうでやすね、緑のシートは珍しいかも知れやせんね。
でも、ものすごーく分厚いので、これなら黒でなくても、草、生えないと思いやす。
棒は何に使う棒なんでやしょうね?
シートの重なり近くに置かれていたので、目的は、重しとして置いていたのだと思われやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2022-12-08 08:55) 

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