「ようりょうの良さ」を「不正」のように言う人 [画家時代]

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少し前に、「私は、裏口 不正 縁故を嫌悪します」という内容の記事を書いたのですが、今日は、ようりょうの良さを あたかも不正の如くに言った人がいたので、その顛末について、持論を述べさせていただきたく思います。

ある時、一作も絵が売れたことがない「画家」だと名乗る人に、「金を稼ぐ画家っていうのは、ずる賢いんだよね」と、あたかも 絵が売れることが不正であるかの如き言い方と表情を向けられたことがありました。
長くこのブログを読んでくださっている方はご存知のように、私は、18才から26才まで、母親を養うために画家をやって、月々30万稼いでいました。
なので私はムカッ!として、「ずる賢いって何ですかっ?!どこが『ずる』なんですかっ?! 理由を説明してくださいっ!!!」と詰め寄ると、その人は、「あー、はいはいはいはいはいはいーーーっ、アナタの生き方は否定はしませんよーっ、じゃっ」と、ほうほうのていといった様で去ってゆきました。
それを「ずる」だと私を論破出来る正論を 何一つとして持っていなく、単なる感情論、ハッキリ言ってしまうと 負け犬の遠吠え だったからです。

プロの、つまり月々安定した収入を得られる画家になるには、画力が高いだけでは、まずなれません。
そこに ようりょうの良さ 計算高さ 的を見抜き射られる能力が必要となります。

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具体的にいうとーーー
日本はブランド志向の国ですから、「優秀な画歴」がないと画商がついてくれませんし、お客さんも、それ相当の値を出して買いたいと思ってはくれません。
ですから、優秀な画歴を作るには、名のある美術団体で大賞やそれに準ずる賞を幾つも取るのです。
名のある美術団体で賞を取るには、そこの美術団体の審査員(特に審査員長である会長)好みの画風を描かねば、大賞・それに準ずる賞は取れません。
そこを狙って描くのです。 その的がどこにあるのかを見極め ウケる画風を技術を駆使して描くのです。
そして、美術団体は、団体ごとに「良い」とされている画風がそれぞれ違います。
Aという団体で大賞を取れる画風の作品が、Bという団体では落選したりします。
よって、A団体に出品するにはA団体にウケる作品を、B団体に出品するにはB団体にウケる作品を見極め、描き分けられるようりょうが必要となります。
又、小さな美術団体でいくら大賞を取ろうが、それはたいした画歴になりませんから、時間のムダ と判断するのが賢明です。

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もう一つはーーー
美術団体で賞を取れる画風と客ウケする画風というのも、又違ってくるので、お客さんに売る用には、客ウケする画風も描けなければ、安定した生活収入は得られない ということです。
画商はたいてい、何十人か顧客を抱えていますから、その顧客ウケする画風を狙って描くのです。
美術作品の顧客というのは、必ずしも美術を見る眼に長けているとは限らないので、注文をしてくる顧客顧客それぞれの好みに合った モチーフや色使いや構図を把握して、クオリティの高さよりも 如何に好みにバッチリ合っているかを狙って描けなければなりません。

そして個展の時には、画商を介して顧客や新規のお客さんと話しをする訳ですが、その時に、「お客さんが思い描いている画家像」の演技ができなければなりません。
お客さんというのは美術畑の人ではないので、たいてい、「絵描きさんというのは、朴訥で話し下手で、純粋に好きな方向性の絵だけを無心に描いている」と思っていらっしゃいます。
饒舌でロックを聴きながら描いている、などというのは、お客さんの画家への夢を壊すことになります。
ましてや、「安定した生活収入を得るために、売れ線を狙って描いています」などという金銭面の話しは、口が裂けても言ってはなりません。

以上のことができなければ、安定した生活収入の得られるプロの画家にはなれません。
ーーーまあ、稀に、奇跡的な確率で、自分の描きたいものと賞ウケ客ウケ 人となりが一致する画家もいるでしょうが。
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これらのことをやるのは、果たして「ずる」でしょうか?
「ようりょうが良い」ということではないでしょうか?
言い換えると、「画家の実力」というのは「画力」だけでなく、ようりょうの良さも大きな実力の要素であって、「画力」は、実力の一部だと思うのです。

ですから、前述の、絵が売れることをあたかも不正であるかの如くに吐いた自称画家は、「画力」は持っているのかも知れませんが、「ようりょうの良さ」という部分の実力を持ち合わせていないのです。

私は決して、自分が売れていたからといって、「ようりょうの良さ」を持ち合わせていない自称画家を見下すつもりはありません。
好きな画風の絵だけを描いて、生活収入は他で得てゆく、、、それはそれで、恥ずことなき一つの人生ではないでしょうか?
だからといって、売れた画家を「ずる賢い」と 歪曲させた解釈で己れのアイデンティティを保守するのは、お門違いというものだと、不快さを覚えずにはおられません。

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mm

おはようございます^^
要領が良いということはどんな世界でも必要だと思います。そしてそれは多分に頭が良いということでもあるとわたくしは思っています。
生活の知恵です。そう「知恵」があるのです^^
by mm (2022-04-19 06:23) 

marimo

色々な世界に当てはまるお話だと思います。
そこには何らかの目標が存在するから、そこに向かって努力する。
それはずるい事ではないですよね。
それを見極めることができるか否かで明暗を分けそうです。


by marimo (2022-04-19 07:01) 

ロートレー

なぜ、たった18歳のぼんぼちぼち さんが画家として生計を立てることができたのか、ようやく理解できました!
幼くして、世の中の仕組みを解き明かす洞察力、相手の嗜好に合わせて画風、テクニックを習得するための探究心と
生まれついた美的センスだけでなく、賢くなければ生きていけない世界なんですね^^
by ロートレー (2022-04-19 08:05) 

hirometai

ぼんぼちぼちぼち様
絵の周りにこんな事情があるのだとは想像もしませんでした。ある程度、審査の方の好みがあるのかな?ぐらいを推測するぐらいでした。
ぼんぼちぼちぼちさんの描かれた絵の事情から画家の方の世界が少し見えました。
自由に自分の好きな物を描ける生活は幸せなのですね。(^-^)
by hirometai (2022-04-19 08:52) 

伊閣蝶

一作品も売れたことのない「画家」の方のお言葉、極めて雑駁な言い方とは思いますが要するに嫉妬しておられたのでしょうね、「金を稼ぐ画家」に。
作曲家マーラーの言葉に「いつか私の時代が来る」というのがあり、これは自分の作品が未来において完結する(正当に評価される)、ということを云いたかったのではないかと私は思っています。
ただ、マーラーがそのように泰然としていた(ようにみえる)のは、指揮者としての名声があったからではないでしょうか。
他に生活する手段があれば、自身の信ずる芸術の道を究めることも無理とはならなかったのではないかと思います。
by 伊閣蝶 (2022-04-19 10:04) 

猫の友 メルティー

分野を問わず、お金を稼ぐ、評価を得るという点においては、計算、戦略があって当然では?ショパンコンクールで2位になった方のお話しでは、勝つための過去分析と戦略を相当研究されていました。
by 猫の友 メルティー (2022-04-19 10:57) 

トモミ

この困難な世界を渡って行くのに要領のよさは必要だと思うのです。
少なくとも悪いことでは絶対にないと思います!

by トモミ (2022-04-19 13:59) 

にゃご吉

プロの画家ってすごいですね。
良く考えられていたんですね。流石です。
他の世界でも言えるのかも。(サラリーマンの世界でも)
自分には、”ようりょうの能力”が無かったです。
by にゃご吉 (2022-04-19 14:20) 

ミケシマ

日本でめちゃめちゃ売れている超有名なシンガーソングライターがこのようなことを言っていました。
「売れる曲を作らされるけどそれでいい。自分は歌えればそれでいい」
カッケー…と思いました。ちなみに私はその人の大ファンです!
by ミケシマ (2022-04-19 14:54) 

拳客

剣客も又、商売なり・・・このフレーズを思い出しました。
by 拳客 (2022-04-19 15:01) 

Take-Zee

こんにちは!
人の気持ちを逆なでする物言いをする人が
少なからずいます。 そういう時は無視です・・・(^o^)

by Take-Zee (2022-04-19 15:56) 

sig

これはまったく、写真・映像でも演劇でも日舞でも、クリエイティブなどの業界にも言えることだと思います。それで食べていく、としたら自分はどちらの道を行くのかの見極めは大切ですね。
写真はシャッターに当たる影? いつもながら日常のどこにでも美があること、教えられました。
by sig (2022-04-19 16:00) 

kou

以前こんな内容で口論になったことがあります。
私は同じ結果が出るなら楽な方を選ぶという考えなのですが、相手はあえて楽じゃない方法を選ぶべきと言って譲りません。
時間短縮すればその時間で別の事も出来ると思うのですが、この手の話はなかなか決着がつきません。話題と逸れてすみません(^^ゞ
by kou (2022-04-19 16:11) 

KINYAN

何事も先を読める力、その場に何が必要か見抜く力、それに優れた人が要領の良い人、それらが能力であり、無い人にとっては「ずるいと」とひがむことしか出来ないのではと思います。
by KINYAN (2022-04-19 19:19) 

フヂ

「ずる賢い」というお門違いの
批判をしたことで、ご自分が
ようりょうの良さを持ち合わせて
いないことを露呈させちゃいましたね。
by フヂ (2022-04-19 19:19) 

JUNJUN

画家で食べていくのが大変だと言うのは、そういうことなんですね。
ぼんぼちさんは、才能がおありな上に、クレバーだったんですね。
その売れない画家さんの言うことは、完全にひがみですね(笑)。
かわいそうな人だと思って、無視するのがいいですね。
by JUNJUN (2022-04-19 19:58) 

sana

要領がいい、というのは何も悪い事じゃないですよね。人に言われたら、イヤミっぽいかな。
ずる賢い、となったら完全に悪口ですけど。
画商の世界がそんな風だとは、いぜんこちらの記事を見るまでは想像したことありませんでした。
色々な世界に通じる話だと思います。
私も仕事で小さな成功をした時、長く親しくしていた人に毒のある言葉を吐かれたことがあります。大儲けしたわけでもないんで、その時はわけがわからなかったけど。
後に事情を話した友人には「好きなことをしているから羨ましかったんじゃない」と言われました。好きなことって…いつも大好きな気持ちだけってわけじゃないし、大切だから苦しいこともあるのに。
何年もの間どれだけ試行錯誤し、努力したと思ってるの?と後で内心思いましたが。嫉妬なんでしょうね。嫉妬は一番厄介なものだなと思います。
by sana (2022-04-19 20:04) 

そらへい

売れる絵に限らず、美術の世界というのはそう言うものですね。
高校の美術部に属していましたが、感じる所はありました。
先生の上にはまた先生がいて、その先生の覚えが無いと
展覧会に入選しない。入選を5回ほど続けると特選が取れたりする。
by そらへい (2022-04-19 20:27) 

きよたん

どの世界でも才能と同時に要領の良さが成功の秘訣
でしょうね
恵まれた才能も人の目に止まらなければ生業とできる
ところまではいけません
人の目にとまる努力も不可欠でしょう
ずる賢いと言われたのはやっかみでしょうね
by きよたん (2022-04-19 22:09) 

エンジェル

もう画家のお仕事はされていないのですか?
何だかもったいない気がします。
ぼんぼちさんの絵、どんな画風なのでしょう?
いつかアップして頂けると嬉しいです♪
by エンジェル (2022-04-19 22:19) 

藤並 香衣

美術の賞というと二科展ぐらいしか思い浮かびませんが
そういう名前のよく知られたところで賞をとるということですね
よく歌唱力はあるのにヒット曲に恵まれない歌手とか言いますが
時代や大衆の求めるものに応えられるかどうかなんですね
芸術家の方が死後に評価されるというのもそういう事ですね
by 藤並 香衣 (2022-04-19 23:40) 

mau

単なる嫉みとしか思えません
by mau (2022-04-19 23:54) 

ライス

こんばんは。
「ようりょうの良さ」は、経験に基づいた問題解決方法だと思います。
IT系の仕事をしてますが、顧客やユーザーから「××できますか?」
と聞かれて、「できません」「知りません」では印象が悪くなります。
やりたい理由(要望)を聞き取って、
何をクリアしたらできるか、何で代用できるか等会話ができると、
諦めてもらえたり、追加の予算も考えてもらえます。
決して、ずるいことではなく、
Win-Winにもっていくテクニックではないでしょうか。
by ライス (2022-04-20 00:23) 

わたし

「要領がよい」も「みんなから好かれる」も、才能のうちです。月収を得ているクリエイターは顧客の希望を受け入れるのも、必要です。
きっと、絵の売れないその人は、勝手な思い込みで自分の好きな絵ばかり書いていて、注文があっても受け入れない人なんでしょうね、そして自分は純粋と思い込み、売れている人を陥れて正当化している。
画家さんだけでなく、どの世界にもいそうです
by わたし (2022-04-20 00:28) 

wildboar

おっしゃっているとおりだと思います。^^
by wildboar (2022-04-20 02:34) 

HOLDON

絵画の方が大変でしょうね。
文学や音楽、特に音楽は「著作権」がだんだん露骨になって来て(JASRACとか)作者の死後の50年も著作権料なども入って子孫まで食べていける方、いっぱいます。
クリスマスのジングルベルやお誕生日のハッピバースデイトウユーも迂闊に歌えません。
子供たちの運動会の音楽も・・・・
絵画の方が大変でしょうがまだずっと芸術的です。
音楽は・・・・文化の衰退と私は思っております。
by HOLDON (2022-04-20 07:05) 

ぼんぼちぼちぼち

みなさん

真摯なコメントをたくさん、ありがとうございやす。
あっしが言わんとしていることを解っていただけて、とても嬉しいでやす。

画家の仕事の実態というのは、以前から記事に時々書いてやすが、
そうなんでやすよ、これをやり続けなければ安定した生活収入は得られないんでやすよ。
映画やドラマに出てくる画家役というのは、お決まりのように、
自分の描きたいものをただただ無心に描いていて「私の芸術に対する精神は譲れん!」みたいな台詞を吐くんでやすが、
映画やドラマは、世の中の多数派の人、つまり、画家の現実を知らない人をターゲットにした、そういう人達がいかにも「画家らしいよなあ」と納得させるための虚構でやすからね。
現実の画家というのは、明日の収入すら解らないので(もっといい画家がいたら画商はそっちに行ってしまうので)非常に金にシビアでやす。
あっしは毒母を養うために描いてたわけでやしたが、もしも独り身で画家で生計を立てるとしても、「今月は質素な物食べてもいいから、何日も遊んでいよーっと」なんてことはできやせん。
何故なら、画商の生活もかかったやすから。
そんなことしたら、画商の生活費まで減ってしまいやすから。

26才で毒母と絶縁して、そして毒母が死んでからは、画商とも契約を終了させたし、他の手段で楽に生活できるようになったので、全然描いてやせんよ。
元々絵が好きで画家になったわけではないし。
あっしは、好きな道にすすめるのだったら、演劇の衣裳を作る仕事がしたかったでやす。
たとえそれで食えなくて、別の仕事を本業としてでも、アングラ演劇の衣裳を作りたかったでやす。

あ、あっしが描いた絵、ブログに一枚挙げてやすよ。
マイカテゴリーに「絵」という項目があるので、そこに蛙の水墨画がありやす。
これは高校生のときに自主勉強で描いたものでやす。
高校を出てから、つまりプロになってから描いた絵は、全部画商が買い取っていったので、あっしの手元には一枚もありやせん。
記事本文でも書いているように、成功するために、金を稼ぐために、狙って描いた絵ばかりでやすから、もしも手元に残っていたとしても、
自分の大嫌いな画風ばかりを描いていたので、今、人様に見ていただきたいとは思いやせんね。
高校生の時に描いた絵も、殆ど画商が買い取っていったんでやすが、
ブログに挙げてる蛙の絵だけは、「こういうモチーフは客ウケしないので」という理由で買い取りやせんで、これだけが残ってやす。

そうでやすね、絵画も時代に合ってないと売れやせんね。
現代の建築物って、白い壁で軽い雰囲気の建物が殆どでやすよね。
昔のように、焦げ茶色の木造りの壁なんて、まず新たには建てない。
だから、白くて軽い壁面に合う絵が描けなければ稼げやせん。

あっしと同じくらい、もしくはあっしよりも画力があって、だけど画商につけない画家っていうのはいっぱいいるんでやす。
それはつまり、記事本文にも書いたように、ようりょうの良さを持ち合わせていないか、もしくはそうやってまで絵を売りたいとは思っていないかのどちらか。
あっしは画家として売れる人生しか毒母に許されなかったので、それをやるしかなかったんでやすが、
人それぞれ、どんな生き方をするのもアリだと思いやすよ。
だけど、稼げてる画家に向かって「ずる賢い」って吐くのは、その時点で、嫉妬していることが露呈し、「ほんとは自分もやりたいんだけど出来ない」ことが見え見えでみっともないでやすね。
そういう台詞を吐く自称画家っていうのは、画商がついて安定した生活収入を得続けることによって生ずる不自由さというのを、まるで解らないでいると思うんでやすよね。
たとえ成功の方法論が解ったとしても、アナタ、それ、耐え続けていけますか?って。
あっしは、中高、美術学校だったというのもあり、かつての学友はみな「ぼんぼちさんは、もう別世界の人になったから」と、離れてゆき、友達の数はゼロになりやしたよ。
それに、画家の仕事って静的なイメージがあるけど、稼ぎ続けるためには、精神的には常に全力疾走していなければならない。
2日徹夜なんてザラでやす。
それと、2ヶ月間くらい、画商が来たときにビジネスの話ししかできない、他には誰とも一言もしゃべれない、それを何年も続けなければならない、これも多大な苦痛でやす。
「ずる賢い」って一方的に攻撃してくる人って、そこ、解ってるのかな?って。

ようりょうの良さは、あらゆる仕事に有益に働くでやしょうね。
例えばあっしがもし、幼児向けの教材を売るセールスマンだったとしたら、
一軒一軒、家をしらみつぶしに訪問するのではなく、まず、庭やベランダを見て、幼児の洗濯機が干してあったり、三輪車やおもちゃが置いてある家だけを選んで訪問しやすね。
あと、保育園や幼稚園と交渉してカタログを置いてもらったり。
これは、効率的に売り上げ成績を伸ばす適切な戦略で、ずるでもなんでもないでやすよね。

同じ結果が得られるのに、あえて苦しい道を選ぶという人、「何故?そのほうがいいと思うの?」と聞いてみたいでやすね。
昔の精神論みたいな考えなのかな?
乾布摩擦して、皮膚が擦りむけて血が滲んだら偉い!よくやったぞ!みたいな。
無駄な努力って、しかも身体に悪い努力なんて、現代は美徳でもなんでもないのにね。
by ぼんぼちぼちぼち (2022-04-20 09:53) 

Rchoose19

感情的になってえ話をする人とは
会話は無理ですよねぇ・・・^^;
自分が出来ないことをやっている相手に対して
羨ましくて仕方ないのに・・
貶めるような言い方して自分を慰めているんでしょうかね^^;
『要領がいい』って誉め言葉には使われないかもしれませんが
私も要領は良い方だと思います♪

by Rchoose19 (2022-04-20 12:52) 

ツツピーツツピー

昔「逃亡画家」という実話小説を2時間のテレビドラマにした作品が
ありました。
制作会社の依頼でスチールで参加していた夫は実際に主人公の方と
お会いした時に、正しく売れる絵を描く要領の良さを話されていて
誰もが惹かれる美しい風景画たくさん書かれていました。
ぼんぼちぼちぼちさんのおっしゃる通り、ずるでも何でもありません!
by ツツピーツツピー (2022-04-20 15:41) 

Inatimy

冷静な状況判断、優れた分析力と、ニーズへ合わせる高い適応力ですね^^。
by Inatimy (2022-04-20 17:45) 

リンさん

すごくわかりやすい記事でした。
ぼんぼちさんは正しいです。
まさに負け犬の遠吠えですね。
だから売れないんですよね^^
by リンさん (2022-04-20 18:01) 

sakamono

画家以前に、その人自身の意識のモンダイのような気がします。
何につけ、何か「一言」言わずにいられないって人、って
いますものねぇ^^;。
by sakamono (2022-04-20 20:06) 

sadafusa

あー、わかります。
自分の好きなものだけを描いているのであれば、それは趣味なんであってお金は稼げませんよね。確かに画家になるにはそれなりの賞をもらわねばならないというのも本当だし、お金を持っていて買ってくれるお客さんが必ずしも審美眼があるとも限らないのが現実ですよね。
でも、頭ではわかっていても、月々30万を稼いでいたってすごい実力ですよー。なんかめちゃくちゃ尊敬します。
ズルいってのは、嫉妬ですよ。もちろん。結局、要領の良さも必要だろうけど、絶対的に絵が上手くなければ、ウケを狙うこともできないわけですよ。
私はどっちかというと、いつも敗者の立場だから、優れている人を嫉妬する気持ちもわかるけど、
そうやってズルいとかいうのはみっともないだけだ、とわかっているので、結局耐えるしかないんですよね。
by sadafusa (2022-04-20 22:53) 

Ja-Kou66

真正面に向かってルールに則ってやっていることは
「ズル」ではないと思いますけどね。
「作品が売れたことのない画家さんに
 言われてもねぇ(クスッ)」と
鼻で笑ってやればよかったのに(・_・)
嫉妬が見え見えです。
by Ja-Kou66 (2022-04-20 23:20) 

せつこ

人生問題にぶつかるたびに大きく育ちます。
ぼんぼちぼちぼちさんは、私より大人と思います。
言った相手の方が小者ですね。
by せつこ (2022-04-21 05:38) 

ぼんぼちぼちぼち

みなさん

そうそう、一方的にこういう言葉をぶつけてくる人間っていうのは、
美術の畑だけでなく、どこにでも必ずある一定数いて、ほんとは嫉妬しているのにあたかも自分のほうが正当で優秀なようなおかしな理屈つけて攻撃して、自分を安心させたがるんでやすよね。
例えばサラリーマンやったとしても、実力で出世した人を難癖つけて「ずる賢い」って言うでやしょうね。
人間の価値って、仕事で成功したか否かではないのに、そういう言葉を吐いた時点で、人間としても矮小になってしまうんでやすよね。
自分で自分をダメ人間にしてる。
ほんとに滑稽でやす。

うん、あっしも、鼻で笑って終わらせられるほど、寛大な人間じゃないなあ。
うーん、今度そういう輩に出くわしたらなんて返そう、、、

ご主人、画家が主人公のテレビドラマのスチルのお仕事をなさってたのでやすね!
主人公のモデルに直接逢って取材なさったとは、すごくがっちり作られたドラマだったのでやすね。

そう、一番売れる方向性の絵というのは、風景画なんでやすよ。
遠景に山が見えて藁葺屋根のある新緑の頃の、日本の原風景といったような。
絵を買える世代のお客さんって、年齢層高いというのもあって、そういうのが一番好まれるんでやす。
あっしも画商に、田舎の風景画を描いてください、と最初言われたのでやすが、
あっしは車持ってないし、女だからトイレの都合もあるしで、それはそういった物理的理由から無理だったので、二番目に売れ線の花やフルーツを描いてやした。
花でも、彼岸花や菊は墓場や葬式を連想させるという理由で、画商から描かないでくださいと言われてやした。
だから、かなり限られたモチーフを描いて、個展の時には、いかにこのモチーフが好きで描いたか、というもっともらしい作り話の理由と演技をお客さんにしてやした。
by ぼんぼちぼちぼち (2022-04-21 08:45) 

hana2022

頭を使ったようりょうの良さは、実力の一部!
要領が悪いままこれまで生きてきた自分は、今のままで終わりそうながら。生きていく上で、容量の良さは大いに必要です!
by hana2022 (2022-04-21 10:17) 

werewolf

自分より評価されているとか稼いでいるとか、そう言う人を見ると悔しくてイライラしてしまうんでしょうね。
同じ仕事をしているとなればなおさらでしょう。
私も似たような経験があるので、自分では他人が自分よ売り評価されていたり稼いでいたりしても、気にしないようにしています。
実際自分には関係のないことですしね♪
by werewolf (2022-04-21 22:57) 

masakazoo

日本人は苦闘する姿を好む。苦虫を噛み潰したような形相でやることが最高の傑作を生み出すと考える。そんなのは最初段階で、その心の空白を埋めるために編み出したのが芸術。

人を笑わすのでも、考えて出てこない。でも、なぜか出ている。

あなたは何も考えていない、と言われた。深く考えていないように見えるから。わからない人にはわからない。

私は満たされた芸術家が辿り着く境地が知りたい。あるんですかね。
by masakazoo (2022-04-22 01:12) 

ぼんぼちぼちぼち

hana2022さん

そうなんでやす、ようりょうの良さは、実力の一部なんでやす。
画力を高めることは、美術学校や美術科予備校で教えてくれやすけど、
ようりょうの良さという部分は、自分の頭で考えるしかないんでやす。
美術学校に入りさえすれば、画家への道へ学校が運んで行ってくれる、なんて思ってる人が少なからずいやすが、それは大間違いでやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2022-04-22 09:33) 

ぼんぼちぼちぼち

werewolfさん

そうそう、人は人、自分は自分でいいんでやすよね。
たまたま目の前に、稼げてた画家がいたから嫉妬心をぶつけたんでやしょうけど
一生会う事もなく稼げてる画家なんて、ゴマンといやすよ。
美術業界誌見て、「こいつらはずる賢いっ!」って独白するんでやしょかね?
俺は我が道を行くぞ〜!でいいのにね。
by ぼんぼちぼちぼち (2022-04-22 09:43) 

ぼんぼちぼちぼち

masakazooさん

辿り着く境地、、、あっしは本業だった絵画は、ただただ毒母を養うために、描きたくもない画風を描いていただけなので、目指すは金しかなかったんでやすが
今、趣味の一つとして、視覚に訴える表現としては、写真を撮ってはブログにアップしてやす。
今回の写真、最高の出来だ!と自分で納得できるものは時々撮れやすが、
次はもっと、その次はもっともっとクオリティの高い写真を撮ってやるぞ!と意欲を持っているので、境地ってないように思ってやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2022-04-22 09:53) 

よいこ

売れている画家さんも後輩にいますし、画家を目指して何十年も気力だけで描き続けている知り合いもいるので複雑です
でも、漠然と知っていたことが、あからさまに描かれていたので、ああやっぱりそういう事かと思いました。
好きなことは、仕事にしちゃだめだよ楽しくなくなるからと以前人に言われたことを思い出します。ぼんぼちさんみたいにクリアな頭の人なら、何をやっても儲かると想像できます
by よいこ (2022-04-23 07:08) 

ぼんぼちぼちぼち

よいこさん

画家の知り合いのかたが何人もいらっしゃるのでやすね!
へい、今回ここに書いたことや過去記事のマイカテゴリー「画家時代」に書いてきたこたは、現役で仕事をしている時には、お客さんに絶対にあかしてはならない現実でやした。
何故なら、お客さんの画家への夢が壊れて、ひいては売り上げが落ちることにつながるので。
そうでやすね、あっしの画家時代は、毒母を養うために描いていて、稼いだ金は全部毒母に持って行かれてたというのもあって、苦しみ一色でやしたね。
だから、あっしの青春時代って、何もないでやす。
今は毎日、趣味を存分に楽しめているので、幸せでやす!
by ぼんぼちぼちぼち (2022-04-23 07:49) 

yokomi

何の写真でしょう。完全なる並行じゃないようですからお店などのシャッターではありませんね。そして斜めにずばっと(^_^;) 本影と半影を持つ地球の影みたい(^_^)v 我流を追求して売れないのも良し、売れる・稼げる作家になるも良し。それをずるいというのは筋違いですね(^_^)v
by yokomi (2022-04-23 11:28) 

ぼんぼちぼちぼち

yokomiさん

そうそう、人は人、自分は自分、俺は我が道を行く!でいいのにね。
こっちがなんにも言ってないのに「ずる賢い」なんて一方的に攻撃してくるから、あぁ、負け犬の遠吠えだな、ってみっともなく露呈してしまう。
画像は、新宿駅ビルのシャッターでやす。
スプレーアート風のぼやけ方でやした。
あっしは個人的には、シャッターアートは、具象のイラストより、
このような抽象画っぽいほうが好きでやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2022-04-23 14:08) 

あとりえSAKANA

【果たして「ずる」でしょうか】
それはマーケティングと言うやつで、ズルじゃないです。
失礼な人は、ほおっておきましょう。

大人になるとわかりますよね。売れる曲、売れるデザイン、
北欧の無名のアーティストを売り出し有名にするように
念入りに技術や知識、組織を集積して有名にして売る。
それが戦略ですもの。

売れる戦略で売れるものを作成する。
その技術を持つ人、プロです。

プロでも技術のプロとアーティストのプロは
ニュアンスはちょっと違いますしねえ…。
まあ一般の人には微妙な所かもですけど…。

私は要求されたものを要求されたように、きちんと
描いて人を養っていたぼんぼちぼちぼちさんを
尊敬してます!

by あとりえSAKANA (2022-04-23 14:13) 

ぼんぼちぼちぼち

あとりえSAKANAさん

おお!さすがジャンルは違えど作家さんだけあって、その構造をがっちり認識していらっしゃる。
仰るとおりなんでやすよねぇ。
だけど、こういう職業って、夢を売る仕事でもあるので、お客さんには絶対に本音は言えないんでやすよね。
by ぼんぼちぼちぼち (2022-04-23 14:29) 

あずき

私も売れる画家さんがずる賢いとは全く思いません!(^^)
それぞれに求められる絵を描けるって
それだけいろんな絵を描ける技術力があるってことだと思いますし
今何をどんな絵を求められているか
正しく察知できるのも才能だと思います(^^)
by あずき (2022-04-24 20:15) 

ぼんぼちぼちぼち

あずきさん

解っていただけて嬉しいでやす。ぺこりっ
「ずる賢い」攻撃をしてくる自称画家は、画家という職業を何か特別な高尚な仕事だと思ってるのかも知れやせんが
何の仕事にしろ、資本主義社会の外側でかすみを食って生きてはいけないんでやす。
ニーズに答えられるか否か、、、どの職業にも共通して必要な能力だと思いやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2022-04-24 20:59) 

リス太郎

大変に参考になりました。
by リス太郎 (2022-05-07 18:57) 

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