自分自身をよく解っていて正直な大将 [独り言]
私は十年来、中野のAという居酒屋を贔屓にしている。
Aは、どのメニューも美味しく、フロアの奥まった所には四、六人席や団体席があり、フロア入ってすぐには、一、二人用のカウンターがあって、女一人でも ゆうるりと一人酒を享しめる 居心地の良い店だからである。
ただ一つ、湯豆腐がほんのコトリと揺らぐほどに ちょっとだけイラッとする事があった。
それは、大将が、忙しくない時にも関わらず、私や他の常連客に、世間話を何一つとして振らない事だった。
決して愛想が悪い訳ではなく、必ず注文を復唱し、会計時には「御会計、○○円になります。 毎度ありがとうございます。 ありがとうございました。」とは仰るのだ。
けれど、庶民的な居酒屋という業種柄、常連客には世間話の一つくらい振るのが大将というものではなかろうか? と、十年間、思い続けていたのだ。
「今日は寒いですね」とか「今日は雨でお足元が悪いので、お気をつけて」くらいは言ってもいいじゃないか、と。
年令だって、臨機応変が利かなくても仕方のない若僧ではなく、見た所 五十に近いいい年なんだし、と。
と、そんなある日ーーー
私は、普段より若干 早めの時刻に入店した。
早めの時刻にしては 奥に団体が入っているらしく、ざわざわと楽しげな声が響いていた。
大抵、そう待つ事もなく 大将かフロア係りの女の子が、少人数席にも現れるので そのつもりで待っていたら、いつまでたっても姿が見えない。
ーーー十五分は経っただろうか、、、
やっと、多人数席と少人数席の間に、いつものハチマキの大将の丸い頭が見えたので「お願いしまーーーーーーす!!!」と、思い切り声を飛ばした。
大将が小走りにやってきた。
私は黒ビールの常温を注文した後、「なーーに、大将! 今日は人手不足?」と笑いながら言うと、大将は、「へい、すみません。 早い時間なんでそれもあるんですけど、実力の無さというのもありまして」と、ペコペコと丸い頭を下げた。
「!!!」ご自身自らを「実力が無い」とは、何と正直な答えだろう!
私は、余りにも大将がご自分自身の事を解っていて、それを何のためらいもなく 正直に客に発した事に感激し、「いいねー!正直だねー!! 大将!その正直さ、買ったよ!!」と、満面の笑顔を返した。
大将がこれまで、世間話の一つもしなかったのは、手抜きや客をぞんざいに思っていたからではなく、それが出来ない人だったのだ。
今の仕事の仕方が、この大将にとっては、精一杯だったのだ。
これはあくまで私個人の考えなのであるが、何の職業にしろ 又 仕事以外のプライベートな部分に於いても、私は、「自分自身の事をよく解っている人」が大好きである。
そして、それを正直に人に話せる人は、もっと好きである。
「ちょっとばかり仕事が出来る程度なのに、自分はうんと仕事が出来る」と勘違いな思い上がりをしている輩なんかより、この大将の様な人の方を、私は遥かに好評価する。
大将! これからは、世間話されなくても、静かな豆腐でいるからね!
大将は大将の「精一杯」で、日々頑張ってね!
居酒屋Aには、これからも末永く 通わせてもらうよ!!
(写真は、私のお気に入りメニュー、お好み焼きと牛肉コロッケ)
Aは、どのメニューも美味しく、フロアの奥まった所には四、六人席や団体席があり、フロア入ってすぐには、一、二人用のカウンターがあって、女一人でも ゆうるりと一人酒を享しめる 居心地の良い店だからである。
ただ一つ、湯豆腐がほんのコトリと揺らぐほどに ちょっとだけイラッとする事があった。
それは、大将が、忙しくない時にも関わらず、私や他の常連客に、世間話を何一つとして振らない事だった。
決して愛想が悪い訳ではなく、必ず注文を復唱し、会計時には「御会計、○○円になります。 毎度ありがとうございます。 ありがとうございました。」とは仰るのだ。
けれど、庶民的な居酒屋という業種柄、常連客には世間話の一つくらい振るのが大将というものではなかろうか? と、十年間、思い続けていたのだ。
「今日は寒いですね」とか「今日は雨でお足元が悪いので、お気をつけて」くらいは言ってもいいじゃないか、と。
年令だって、臨機応変が利かなくても仕方のない若僧ではなく、見た所 五十に近いいい年なんだし、と。
と、そんなある日ーーー
私は、普段より若干 早めの時刻に入店した。
早めの時刻にしては 奥に団体が入っているらしく、ざわざわと楽しげな声が響いていた。
大抵、そう待つ事もなく 大将かフロア係りの女の子が、少人数席にも現れるので そのつもりで待っていたら、いつまでたっても姿が見えない。
ーーー十五分は経っただろうか、、、
やっと、多人数席と少人数席の間に、いつものハチマキの大将の丸い頭が見えたので「お願いしまーーーーーーす!!!」と、思い切り声を飛ばした。
大将が小走りにやってきた。
私は黒ビールの常温を注文した後、「なーーに、大将! 今日は人手不足?」と笑いながら言うと、大将は、「へい、すみません。 早い時間なんでそれもあるんですけど、実力の無さというのもありまして」と、ペコペコと丸い頭を下げた。
「!!!」ご自身自らを「実力が無い」とは、何と正直な答えだろう!
私は、余りにも大将がご自分自身の事を解っていて、それを何のためらいもなく 正直に客に発した事に感激し、「いいねー!正直だねー!! 大将!その正直さ、買ったよ!!」と、満面の笑顔を返した。
大将がこれまで、世間話の一つもしなかったのは、手抜きや客をぞんざいに思っていたからではなく、それが出来ない人だったのだ。
今の仕事の仕方が、この大将にとっては、精一杯だったのだ。
これはあくまで私個人の考えなのであるが、何の職業にしろ 又 仕事以外のプライベートな部分に於いても、私は、「自分自身の事をよく解っている人」が大好きである。
そして、それを正直に人に話せる人は、もっと好きである。
「ちょっとばかり仕事が出来る程度なのに、自分はうんと仕事が出来る」と勘違いな思い上がりをしている輩なんかより、この大将の様な人の方を、私は遥かに好評価する。
大将! これからは、世間話されなくても、静かな豆腐でいるからね!
大将は大将の「精一杯」で、日々頑張ってね!
居酒屋Aには、これからも末永く 通わせてもらうよ!!
(写真は、私のお気に入りメニュー、お好み焼きと牛肉コロッケ)
2021-12-18 06:00
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コメント(64)
大将の正直さが良いですね~。ぼんぼちぼちぼちさんの納得も良くわかりました。
by プリスキラ (2021-12-18 08:41)
とてもいいお話ですね。
前半の感情、私と全く同じでした。
by さとし (2021-12-18 11:06)
自分の実力を知ることは大切ですよね・・・
でも自分の実力が分かりすぎて次の一歩が踏み出せずにいるのが私ですorz
by エンジェル (2021-12-18 12:06)
「実力が無い」と言うのは正直なのかも知れないけど謙遜してるのかも?
「能ある鷹は爪を隠す」と言うけど、そういう人なのかも知れません?
by 英ちゃん (2021-12-18 12:27)
へええ~
良い話ですね
自分に正直、出来そうでなかなか出来ないものですね。
特に、客商売だと
見栄を張る部分もあるでしょうしね。
by 八犬伝 (2021-12-18 12:31)
いいお話ですね。
by にゃご吉 (2021-12-18 12:33)
ちょっと感動しました。大将、いい方ですね。
by 溺愛猫的女人 (2021-12-18 12:42)
素敵な店ですね。
正直な大将もいいけど、ぼんぼちさんの返しもいいね^^
ひとりで行けるお気に入りの店があるなんて、いいですね~
by リンさん (2021-12-18 13:01)
素敵な大将さんですね。
客商売は思う以上に大変なことだと いろんな方を見ていた感じます。私はサラリーマンもやったことがありましたが どうも合わなかった。
うちは商売人の家系なので 家のことよりまずはお客様というのが普通だと私も思ってたので そんな心遣いが嫌だなって思ったこともあったんですよ。休む暇がないみたいな心遣いで嫌なこともかなりあったはず。どう気持ちを殺したりやり過ごしたりしていたのだろうかと思うと。結局私もそんな中で育ってしまったので 同じような生き方になっちゃいました。褒められたことはないですが・・・。^^;
by ゆうのすけ (2021-12-18 14:25)
なるほどねぇ・・・
私はタクシーや美容院なんかでやたら話しかけられる方が困るタイプなので、大将のような方がいいかも♪
by werewolf (2021-12-18 14:36)
初対面の人でもまずは自分の弱みをさらけ出すことが、親しくなれるコツだと分かってから、心がけてはいるもののなかなかできません。^^;
by wildboar (2021-12-18 15:18)
中野の大衆的な居酒屋さん コロッケとお好み焼き
いいですね 庶民的メニュー 大好きです。
私も秋津にとっても美味しいお店を知ってて好みを
いうとその通りにしてくれて・・
いつもニコニコしていて・・懐かしい
2年ほど前に久しぶりに行ってみたら大繁盛してて
なんだかホッとした。
コロナ以前から行かなくなっちゃったけどまた行ってみたいです。
by きよたん (2021-12-18 15:38)
正直な大将さんが良いですね
ぼんぼちさんの対応も粋で素敵です
一軒くらい行きつけのお店が欲しいものです
by たぃ (2021-12-18 15:55)
行きつけの店には、やはり味があるんですよね。料理の味、以外の味が(●´ω`●)
by mayu (2021-12-18 16:20)
こんにちは!
拝読していて”うん、うん”と合点していました!
by Take-Zee (2021-12-18 16:25)
耳が痛い話です。
僕は 30代に 仕事も 遊びも 天狗になっていました。
それに気づいたのは、40を過ぎてから、自分以上の
大天狗に出会ったからです。
それ以来、なるべくは謙虚にいようと思ってはいます。
半分も実践できていませんが。
by とし@黒猫 (2021-12-18 17:01)
素直に謝る大将が素敵ですね。
気を使わず飲めるお店があるのって良いです。
by みち (2021-12-18 18:47)
こういうお店には縁がないので、オドオドしちゃう~( ;∀;)
by 侘び助 (2021-12-18 19:21)
大将の不器用な感じの人柄と、それを理解してくれる
お客さんで成り立っている良いお店ですね。
by フヂ (2021-12-18 19:26)
お気に入りのお店ってそれなりに魅力(味)がありますね。
by ヤッペママ (2021-12-18 19:48)
ほのぼのとして暖かいエピソードですね。
気持ちがほっこりしました。
by ヨッシーパパ (2021-12-18 19:54)
大将の正直さを買うぼんぼちぼちぼちさんも粋ですね。
by あとりえSAKANA (2021-12-18 19:58)
拙ブログへのコメントありがとうございます。
>湯豆腐がほんのコトリと揺らぐほどに
いつもながら、比喩のセンスの良さにグッときました(^^)
by johncomeback (2021-12-18 20:27)
口数の少ない大将、正直というのもあるけど、ある意味、不器用なのでしょう。それでも少なくとも10年以上、店を構えているというのはそれだけの腕があるわけで、それはそれで良いのだと思いますねぇ。
by ChatBleu (2021-12-18 20:53)
「湯豆腐がほんのコトリと揺らぐほどに」
なるほど、お店を気に入っていても、ちょっとだけイラっと感じながらという気分もわかりますし、その時のタイミングで話しかけたご様子、そしてその返事。
常連さんにもなかなか話しかけられない、まして団体さんの注文とるのでは精一杯なのかな。
大将なりのやり方が素敵ですね^^
by sana (2021-12-18 21:16)
こんばんは。15分も待っていたぼんぼちさんの忍耐力もすごいです。
自分なら帰っちゃうかも。
by kick_drive (2021-12-18 21:29)
愛想笑いをしない 無理をしない
実直な性格の大将さんと
応援してくれるお客様。素敵なお話ですね^^
by raomelon (2021-12-18 22:23)
商売気たっぷりの店よりもこういう店が好きです。
多分、口には出さないけれども、お客のことを考えているんでしょうね。
by 斗夢 (2021-12-18 22:36)
大衆酒場ワカオという漫画を思い出しました。
by mau (2021-12-18 23:09)
この居酒屋の大将はシャイな方だったのでしょうか^^
優しいイメージがしてきます。
客商売でも話すことが苦手な店主もいますよね。
感じが悪いという訳ではないですが、普段寡黙な人から
言葉が発せられたりすると、印象がガラッと変わったりします。
by Ja-Kou66 (2021-12-19 00:20)
巧言令色、すくなし仁と。。
by 猫の友 メルティー (2021-12-19 00:54)
料理人は口下手な人が多いのかもしれませんね♪
でもこの人なら大丈夫とこれから口数が増えるかも(笑)
by yamatonosuke (2021-12-19 01:45)
良いですねぇぇ。。
こういうお店なら是非行ってみたい!!
>湯豆腐がほんのコトリと揺らぐほどに
とても上手い言い方ですねぇぇ。。感じが掴めます。。
by 向日葵 (2021-12-19 03:30)
本当に居酒屋の大将の心からの言葉だからこそ感じたことですね。
自分も他人の言葉を信じる事が出来るなら心地よいともいますね(^o^)
by KINYAN (2021-12-19 07:07)
どんな展開が待っているんだろうと
ワクワクして読み進みました(笑)
精一杯で愛想を振りまけない人・・・いますよね。
でもそれがその人の精一杯なのだと理解した瞬間に愛おしくなりますね。
by marimo (2021-12-19 09:38)
みなさん
さっそくたくさんのコメント、ありがとうございやす。
十年間通い続けて、初めて居酒屋Aがあれだけ大繁盛し続けている理由が解りやした。
そう、居酒屋に限らず飲食店って、「味」だけじゃないんでやすよね。
特にあっしは、店員さんの接客態度というのが非常に気になりやす。
美味しいと評判でも、接客態度の悪い店やミスをした時に謝らないどころか憮然とした態度でやりすごす店員さんのいる店には二度と行きやせん。
そういうお店、けっこう体験してきやした。
だから、この大将の正直さには大感激してしまったわけでやす。
いや、人間、なかなかここまで正直に自分の欠点を、しかも客という立場の人には言えやせんよ。
この大将、爪はないでやすよ。不器用なんでやすよ。
でもそれを、「正直さ」という長所が大きく超えてるんでやすね。
あっしより長く通ってきてるお客さんっていっぱいいらっしゃるわけでやすが、多くのお客さん、大将の正直さ、よく解っていたんだなあと、気づきやした。
それもあって、自分から世間話を大将に振るお客さんもめったにいらっしゃらないでやすね。
十年間通って、改めて、この店を馴染みにしていて良かったな、と思いやした。
記事本文の湯豆腐の比喩、お誉めくださり光栄でやす。ぺこりっ
あっしなりにとても気に入っている比喩なので、嬉しいでやす。
ああ、タクシーや美容室で、、、そうでやすねぇ。やはりお客さんもそれぞれでやすね。
あっしは、タクシーでは世間話されるの大歓迎でやすが、美容室では、話しなんかせずに、あっしが注文したスタイルを忠実に作ることに100%専念してくださいよ!と思いやすね。
納得できる美容師さんはめったにいないので、パーマスタイルでなくなった今は、全部自分でやってやす。
なので、もう15年以上、美容室には行ってやせん。
世間話というのも、あまり私生活を根掘り葉掘り聞かれるのは嫌でやすよね。
家族関係とか、仕事のこととか、収入のこととか。
そういう類のことは、客が自分から話したら、「ああ、このお客さんとはこういう話題、していいんだ」と判断して話し始めてほしいでやすね。
ゆうのすけさんは、お商売人さんのお家にお生まれになったのでやすね。
それが当たり前、とお育ちになる感覚、解りやすね。
あっしの父の実家も商売人の家(花輪や水引を作って色んな店に仕入れる店)を営っていたので、父もお客さんとどう接したらいいのかを肌で解っていたようで、セールスの仕事をやっていた時も、自分で会社を起こした時も、ノリノリで上手くいってたようでやす。
よく、何の業種の会社でも、「採用するなら実家が何かお商売をやっていた家のコを採ると間違いないよ」と言われやすが、あっしもその通りだと思いやすね。
人との接し方を最初から解ってるから。
そうでない家の出のコの中には、あいさつが出来なくて、まずそこから教えないとならない、という話しをよく聞きやすね。
by ぼんぼちぼちぼち (2021-12-19 09:54)
行きつけのお店があって良いですね。
昔田舎にいた頃は、小料理屋が行きつけでした。。
他愛も無い世間話をしたり憩いの場所でもありました。。
そういう場所は必要ですね。。
by 横 濱男 (2021-12-19 11:56)
「実力の無さ」
能力の無さと言われると救いようがないけど
実力の無さは、これからいくらでも
実力つければいいと感じます♪
by はなだ雲 (2021-12-19 12:55)
居酒屋に限らず、料理店、食堂、そして美容室、小さな宿にしても、居心地の良さ=接客態度の良さなのです。
こちらが客で、料金を支払っていると言うのに、自慢話ばかり聞かされるようなところは辛い。二度と行くかと思ってしまうのでした。
by hana2021 (2021-12-19 15:44)
咄嗟に、「実力のなさ」と応えたこの方は相手が
嫌な思いをしないで、少しユーモア感を交えた言葉で
すごく頭も切れて素晴らしい人柄のようにも思います。
それにしてもこんな返答されるとほっこりしますよね。
by プー太の父 (2021-12-19 16:14)
この大将さんのお言葉・・・とても分かります。
でも私は行くとしたらこういうお店の方が
気楽かもしれません。
こういう間合いの下手な人、嫌いではないです。
by yoko-minato (2021-12-19 16:24)
湯豆腐がほんのコトリと揺らぐほどに・・いつもながらまさに言いえて妙。見事な表現に感服です(#^^#)
愛想がいい・・というようり一方的に自慢話をまくしたてるようなお店より、大将のように実直な方のお店が私は落ち着きます^^
by ゆきち (2021-12-19 17:03)
人に不器用, 商売に不器用,... でも、
気持ち良く飲食できる店の大将ならば
それで十分ですね!
お喋り大将 (マダムも!) より、ずっと好きかも*
丁寧に仕事をしている様子も伝わってきました!
by sasanono (2021-12-19 18:44)
きちんと接客業としての挨拶は出来るけど 会話は苦手
でも 居心地のいい気の置けない美味しい居酒屋
そんな店を切り盛りする 粋な大将ですね
by けせらんぱさらん (2021-12-19 22:28)
色んなお店があって、いろんな接客があるのでしょうね ^^
でも、何も言わずに静かに飲ませてくれるお店ってのもいいかもしれませんね(^^)
by なかちゃん (2021-12-20 06:34)
どんな職業でも、やはり人柄っていうのかな
その人のうちからにじみ出てくるものが
大事なのだなぁと思います。
表面上、いくら着飾って取り繕っても
『お里が知れる』んですよね♪
by Rchoose19 (2021-12-20 07:25)
みなさん
仰るとおり、飲食店に限らず、客がまた来ようかもう二度と来るまいかと思うかは「接客態度」に因する割合が非常に大きいでやすよね。
それくらい、接客態度って大事でやすね。
そうでやすね、自慢話ばかりされるのは、辟易してしまいやすね。
あっしの経験上では、それ、バーテンダーと美容師に多いかな。
勿論全てのバーテンダーと美容師がそうだと言っているわけではありやせんが。
お店はお客さんが気持ちよく過ごす場。マスターや大将のステージではないんでやす。
あの大将、頭の切れる人ではないでやすよ。
ただただ正直な言葉が出たんでやすよ。
以前から、ずるい人や悪い人ではないのは解っていやしたけど、
「実力がない」という、あまりにも正直な答えには、瞬間驚き、次にそのお人柄の良さに思いっきり笑顔になってしまいやした。
このお店、厨房のかたもみなさん愛想がとても良くて丁寧で、
今回初めて、こういう正直な大将だから、腕も愛想もいい料理人さんが居ついてくれるんだなあと合点しやした。
湯豆腐の比喩、評価してくださりありがとうございやす。ぺこりっ
やはり居酒屋さんの話しだから、居酒屋にあるメニューで、、、と考え、湯豆腐はすっと浮かびやした。
で、ラストも、「もう、イラッとしないからね」ではなく、豆腐の比喩で〆るのが面白いな、と判断しやした。
by ぼんぼちぼちぼち (2021-12-20 08:18)
人柄は大切ですよね〜
by もーもー (2021-12-20 12:28)
ぼんぼちぼちぼち様
口に出さずとも心で歓迎して、お料理を用意する姿が見えます。
通じている何かあって嬉しいですね。
by hirometai (2021-12-20 12:44)
自分をしっかりわきまえる
自分にも言い聞かせます!
by ハイマン (2021-12-20 14:45)
大将の人となりが垣間見えるいいお話でした。
正直で自分を客観視できて、向上心もある大将^^
通いたくなるお店です。
by ミケシマ (2021-12-20 15:00)
商売は誠実さ、実直さがやはり一番ですね
by 青い森のヨッチン (2021-12-20 16:32)
こんばんは^^
うん、うんと頷きながら読みました。何に限らず正直って大事ですね。
それと一人で女性がゆっくり飲める場所って良いなぁ~ 昔はなかなかなかった。
by mm (2021-12-20 18:02)
素敵な行きつけをお持ちで羨ましく思いました!
by トモミ (2021-12-20 19:09)
接客って大事なところですものね。
でも、大将、そこまでは、大変だったんですね。
それを正直に言える。自分の弱みをさらけ出せる素直さってすごいことだと思います。
美容院15年も行ってないなんて、すごいです。
by あーちゃ (2021-12-20 19:46)
湯豆腐の比喩表現、素晴らしいです! ^^)
大将、元々職人かたぎの方なのでしょうね。
高倉健さんがたった一言「不器用ですから」というだけの昔のCMを思い出しました。
私も、職人気質かどうかは(?)ですが、ブログではベラベラしゃべるくせに普段はあまり言葉を発さないヤツです。^^;
by yes_hama (2021-12-20 20:45)
私はこういう人好きですね。
反対に自信満々なのか、客にあれこれ注文する店の主人いるでしょう。
すぐに帰りたくなりますね。
by そらへい (2021-12-20 21:00)
出来そうで出来ない事ですね
自分に正直って
by kazu-kun2626 (2021-12-20 21:24)
しゃべってみないとわからないですよね。
とても素直な方ですね。
by ぷち (2021-12-20 22:03)
みなさん
自分に正直で、なおかつそれを素直に人にも話せる、、、できそうでなかなかできるものではないと思いやす。
人間やはり、自分をよく見せたいとかカッコつけたいとか、言い訳したりとか、そういう心理が働いてしまう場合が多いでやすもんね。
あっしもこの大将を見習って、苦手な分野のことは苦手なんです、と素直に言える人間であろうと思いやした。
仰るとおり、自信満々で自分中心に店をまわして客にあれこれ注文つける大将っていやすね。
その自信の根拠はどこからくるんですか?と問いたくなりやすね。
客は、偉ぶってもいけないんだけど、決して大将の子分じゃないでやすからね。
そこ、勘違いしないでいただきたいでやすね。
居酒屋Aは、あっし以外にも、女一人で呑みにきてるお客さん、ポツポツいらっしゃいやすね。
ゆったりできるから、女性にも居心地がいいんでやす。
で、いつの間にか、店で顔を合わせるとご挨拶だけをする、挨拶仲間の女性が二人できやしたよ。
そういう距離感もいいなあと、思ってやす。
湯豆腐の比喩、何人ものかたにお誉めいただけ、ほんとに嬉しいでやす。
そう、まさに、湯豆腐が揺れるくらいのかすかなイラッだったのでやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2021-12-21 09:10)
こういう光景を作品に仕上げる技、見習いたいです。技じゃなく見つける視点かな。
by JUNKO (2021-12-23 16:55)
JUNKOさん
今回の記事、お誉めいただけ光栄でやす。ぺこりっ
この出来事、あまりにも感激しちゃったので、誰か一人でも多くの人に伝えずにはおれなくて、こうしてエッセイ風の文章にして公開しやした。
ブログという、不特定多数の人に発信できる場があって、ほんとに良かったと思いやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2021-12-23 20:17)
「不器用」でも「正直さ」。いいですね。そんな風に生きたいですが残りの人選は短くて(^_^;)
by yokomi (2021-12-24 19:59)
yokomiさん
こういう人、昔のあっしだったら軽蔑して鼻で笑ってたとこでやすが
実力がないものはないのです、と正直に言えること、これは大きな長所なんだな、と歳を重ねてから解るようになりやした。
by ぼんぼちぼちぼち (2021-12-24 20:34)